Genderアイデンティティやら違和やらDisorderやらSexのグラデーションやら多様な性やら何やらいう話が、あまりに混沌と混乱したり滅茶苦茶なことになっているので、整理整頓というか前々から感じていたことをこの機会に書いてみる。

何から書いたものか
 
まず、早速用語語義からになってしまうが、

話がややこしくて前後したため結論を先に書いておくけど  この文章本文では    Sexだかgenderだか性だか別だか性別だかセックスだかなんだか微妙な呼び方ばかりの総称みたいな それ を"セク"とでも呼びましょう(てきとー 暫定)  SexとGenderの説明は以下、セックスとジェンダーと表記した場合は基本別物とします、Jenderも別物、性別とか性とか別とかいうのはよくわからないのであまり使いません。
説明とか
/Sexという語はsectionとかsectとかscissorと源を同じにする語で、切るとか分割するとか分けるとか分類するとかみたいなイメージ。   私的イメージでは、動物や家畜の群れとか居たみたいな状況に人間とかが目的や都合に応じて仕分けしてるみたいなイメージ。    サケでも牛でも。交配とか卵採ったりとか捌くやつとか出荷するやつ選んだりとか。奴隷でも売買でも売りでも買いでも。
/Genderという語は、GenerateとかGenesisとか、、Geneっていうよね それも同源なんだけど、  なんか 生まれとか産まれとか発生とか そんなニュアンス、つまり生まれつきの属性とか性質とかそんな意味だとか。 
まあ、語が使われてからの歴史経緯とかその間の信仰の影響とか歪曲したりとかあるから、一貫してそうシンプルにばかりもいかないけど、基本のイメージはそんな感じ。っぽい。
・・・しかし、どうも現日本社会では、前者が生物学的なとか後者が社会的とか心のとかいう訳になってることすらあるみたいで、その段階で既に収拾不能。    /補足しておくと、生物学的というのは間違ってはいなくて、「生物学」というのはあくまで「学」であって「生物」とか自然とかnatureではない、つまりあくまで人間が勝手にカテゴライズしたり名付けたり分類したってニュアンス、だけどそこ誤解しやすそうだから補足付けておきます。  /※そだな、ついでに、それと対比して 人間サマとか商売とか権力者の都合とかとは異なる純粋科学志向な呼び方として 科学的とか自然natural的なんちゃらとでも呼ぶことにしておこうか(ざっくりね)(後で使うので)。      /それに付随して説明を付けていったせいなのかGenderの説明が社会とかになってしまってるけど、一つにはgenderという語が文法用語として使われてた経緯があるのでしょう、文法用語というけど、やってる側はそれこそが本質とか真実だと思って言ってたのでしょうし、キリスト教とか信仰の影響が多分に入ってしまってますけど(キリスト教圏がセク別とかに凄くこだわる---神が男女を作ったことになってるから---男女2元に凄くこだわったりする)、それでも 人為的なものを離れた本質や真実の属性 みたいなニュアンスですね。     心の ってのは日本語特有の誤訳なのかな。 
/てか、そんな意味だってことにします。
性 :  性質みたいな意味。   性質 性格 本性 慣性 惰性。 揮発性 流動性 電導性 絶縁性 極性 調性。 酸性 塩基性 中性 アルカリ性 急性 慢性 原発性 続発性 男性 女性 中性 無性 両性。 男性女性ってのもありますけど特に断りが無い場合は他の意味。 酸性塩基性にもH+とかprotonとかルイスとか様々な分け方があり相手によって変わったり相対的です。
別 : 分とだいたい同じ意味って理解でいい? 別ける 分ける どっちも わける で変換出たよ。 sortとか categoryみたいな意味だよね  section sex 分別 分割 仕分け。。。
性別 :  何かを何かしらの性質とかで分別すること?

セク : sexuality セクシャリティ細かい違いはあるかもしれないけどとりあえず同じ意味でいいか。  sexからの派生語の筈だけど、意味は違うものになってるっぽいなあ。     例文 「セク何なの?」みたいな?   意味する範囲はTPOにより多少変動するかなあ。 

セクマイ: sexual minority   こちらも 細かい違いはあるかもしれないけどとりあえず同じでいいや。 人間の人為的分類の結果に存在を否定されたマイノリティとかなんとか言うこともできそうだけどムダっぽいし。 sexualという形になった場合はsexとは別物と考えておいた方がいいってことかな。    
sexual セクシャル: sexからの派生語の筈だけど、意味は違うものになってるらしい。  Genderっぽいニュアンスを多分に含んでる。
 
LGBT LGBTQ LGBTQXA とか とか:  基本全部同じ意味の略語として扱います。文字書いてなくてもLGBT以外も全部含意してるって意味で。

男 女 雄 雌 man woman male female : 使い分けはあるんだけど 一貫しないし、 そもそもその説明のために以下の本文が必要になるので、なんとなく それくらいの言及だけ。      (ちなみに ボイ/フェム はかなり全く別物の意味です。)

遺伝子 gene 染色体 DNA : たぶんだいたい辞書に載ってる意味です。   染色体ってのは実験とか研究とかする時に特定の手法でやったら染色されたやつって意味だよね。    DNA RNA 核酸 プリン体 ピリミジン 最近よく見聞きするようになりましたね。 Vectorは昔からあるんでしたっけ?    セントラルドグマというのは、あれもキリスト教じみた迷信であって必ずその方向にしかいかないというものではなく例外もあるとか、その意味ではとっくに否定されてます。

ハイパーせっくス : ここに来て忘れてましたが、 先述の sexと区別するためにどう表記したものでしょうか? ひらがなにでもしてみましょうか?   ついでに言及しておきますと、ハイパーセックす(区別のために表記は変えています)というのはある著者が文中で定義したもので、核内の遺伝子のみでなくミトコンドリアとかも遺伝の担い手とみなして、それらも包含する概念として提唱してたもの。
セックす : そんなわけなので苦肉の策で表記を変えてみました。細胞レベルでの遺伝子の授受とかを指す言葉だそうです、っていうかその用語が手頃なのが無くて困るんだよ。  細菌間での遺伝子授受などがポピュラーな例ですね、胞子とかか? 一倍体と二倍体がなんとかかんとか…😞  ウィルスも含むのか???てなると遺伝子挿入とかも含むのか…?


えーと あとなんだっけ

ややこしいので  再度まとめておくと   Sex: devideとかsort とかsectionみたいなoriginal meaningに近いやつ    セックす: 遺伝子授受がどうの     ( その他:あと人と人の行為の方は別な言い方で考えて (Love じゃないので making love も不可) )



本文

sexについて考えてみるに、諸々の動物のうちには雌雄差のあまり見えないものも居れば、大いに違うものも居る。家畜のようなものをイメージするが、sexを意識するような状況として思い付くのは、例えば卵を採るとか、雌雄で肉質が異なるとか、狩り方が違うとか。 雌雄同体とかsex転換とかするものも珍しくはないとはいえ、動物種によっては別な生物だろというくらいに雌雄差が大きいものも居るので、あれを見ると分類するのも自然かと納得せざるをえない気分にはなる。周りに居て接していた動物によって信仰や認識も影響を受けているのか。         家畜を飼っていると交配したりするのだろう、そしてまた雌雄を分類する。それがSEX、SEXという言葉の意味した実態でしょう。 注意を喚起しておこう、   この分類行為の結果 SEXというカテゴリーや分類基準が生まれるのだ、そしてそれが信仰や宗教や社会を作る、逆ではない。

これらの単純な分別にはあまり例外は居ない。分類基準が単純だから。(但し現代社会では※ 人間に対して他人のそういった特徴等について本人の了承無く不当に感知したり揶揄したり差別したりすることは犯罪行為です)    しかしこれを逆にすると滅茶苦茶になる。

※というか、 奴隷売買なんてものがあったそうですが、 奴隷の交配や品種改良なんてことも実際にやっていたそうな。

つまり、なんとか差別者だかistだか何て呼ぶのか知らないけど、そういうこと平気で言ってる連中の認識の基本はそれと同類ってことです。

食材としての仕分けはともかく
一方で
雌雄で行動パターンに差がある なんて例も居ますよね。これは原因が一通りでは無いので、ややこしいですが、よく言われるのがホルモンの影響で行動に差が出るなんてもの、しかしそれだけで全ての例に説明がつくとは限りません。    脳に差異があるなんて論も表れます、正確にいうと脳だという確証もないけど脳くらいしか考えられないからたぶん脳だろうくらい。 (胎生期の脳へのホルモンの影響等は含まない意味とします)   ポピュラーな例として orientationはホルモンの影響では変わらないといいます。    この件においては具体的な各caseが判りにくい例ばかりなので他の例を具体的に挙げにくいですが、他にもそういう例はいくつもあると考えます。
となると、それらをSEXと呼ぶのは、しっくりきますか?    それらも生物的でNATURE的な現象です、社会のせいとか関係ありません。 しかし、先の例と同じにsexと呼ぶのには違和感があるのではないでしょうか。      一方、例えば、では、それらをGenderと呼んでみる場合はどうでしょう。 どうなのでしょうね。

先に説明したようにGenderの原義のニュアンスからすると、無理のない用法な気がします。   Genderを社会的ななんちゃと訳すのには問題があります。
(心というのも 語弊があるかと   気持ちとか本人の意思とか心とかの問題でもないから)


さて、例えば、それらの 肉質とか 卵を産む数とか 行動パターンとか   それらは 多数派においては一貫したパターンに則っているけども、それから外れる例もいるでしょう。   例えば卵は産むもののホルモンの出が多数派と違ってて肉質は他と異なるとか、  好みのタイプが他の大多数の例とは違うとか逆だとか、行動パターンが多数派と逆だとか、organ外観は産みそうだけど産まないとか、薬物を投与したら産んだとか、それでも産まないとか、指が一本多いとか臓器の左右が他と逆だとか話してないのに相手もが知ってると思ってしまうとかやりだすと止まらなくなってしまうだとか自己組織を異物と認識して破壊してしまうとか440Hzじゃないと苦痛だとか。       
 先に これを逆にすると滅茶苦茶になる と書きました。     個々の単純な性質に着目して分類することは、可能かといえば可能です、   しかしそれらを組み合わせた一連セットみたいなものになると、一貫した分類はできなくなるのです。   考えてみれば自明で当然でしょう?

ましてや、   本人の心なんてのは社会通念とか信仰とかも混ざってそれらのどれでもないようなIdentityを持ったりだってしうるのです。   なので、全部別物なのです。


冒頭の説明に現れてるように、もっと遺伝子とかXYとかSRYとか発生とかDSDとか細胞と遺伝子とかそういう話も書くつもりだったのですけどその前に話が一段落してしまったので、とりあえずこれで閉じます。




この記事が参加している募集

多様性を考える

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?