誰かの説明書:白い肌と、茶色のペン

 自分の肌と目の色について考察進める。
 中学生のころ「どうやったら、普通の肌の色になるのか」という事に悩んでいた。自分は、異様に肌が白かった。かといって、外に出ていない人間ではない。どちらかというと、人より外には出ている方で、自分の気になる部分でもあったから、土日は起きてから夕方まで、外に遊びに行っていた。出来るだけ、日に近い方がいんじゃないかと思って、山をのぼって、遊んでいた。だから、家に帰ってきたときには、いつも火傷のような肌で帰っていたので、親を困らせていた。けど、遺伝的な事で自分が困っているというのは、相談出来ないから、何も言わずにいた。それ以外にも、色々な事を試した。ボディービルダーが大会に使うクリームを見て、自分は同じような色の「イソジン」を肌に着けてみたこともあった。そんなことを繰り返していたので、肌質は悪くなっていった。
 転機というのは、突然だった。朝のテレビの時間で「色白男子」という言葉の特集があった。案の定、その日の朝学校で、「色白男子やね」と言われた。「白饅頭」「色が無い人」とか言われるよりは、気楽になった事を覚えている。
 昔から、「日焼けしにくい体質何だろうな」とは思っていたけど、アルビノではない。髪は黒いし、後目立つところは、目の色素くらいだ。これも、嫌な思い出しかないが、人と目を合わすと、「よく目、茶色いね」と言われた。自分は、曇っている時の白い太陽の光が、苦手だ。なにより、自分の肌がいつも以上に白く見えるからというのもあるけれど、眩しくて仕方がない。学校のグラウンドで、先生の話を聞いている時に、僕はずっと下を向いていた。なぜなら、まったく目が開けられなかったからだ。
  最近、気づいたことなのだが、自分は一般的な白い紙も、眩しいと感じているのかもしれない。何か集中できない要因を、探していて、その中でもしかしたらと思って、色々対策をしてみている。出来る限り、紙はクリーム色か、濁ったグレー色のような、比較的落ち着いて色を選択してる。また、ペンの色も、黒ではなくて、茶色を使う。感覚的な事だが、茶色の方が落ち着いているし、温かさを感じる事が出来る。
 結構、当たり前に受け入れていた部分を、改めて考えてみると、今の生活が良くなっていくのかもしれない。また、分析を続けていこうと思う。

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