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・ハジマリのメトロ
・飾られていく二人だけの絵画
・タイオンのウタ
・スレチガイのウタ
・想いがクロスするところで
・イノリアイのウタ
・エンドロールのウタ
・あとがき
・あなたへのイノリのウタ

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『ハジマリのメトロ』

柔風に桜散る日だった

いつも通り慣れた足取りで電車に乗った
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

いつもと違って

あなたが隣に座ってきたこと覚えてるよ

何にも知らないのに

また『会いたい』なんて思う

日々が始まった
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

僕の隣が誰かで埋まってるとき

残念な気持ちになるのは

僕の方だけなんだろなって

あなたのことで

答えのわからないことを

考えて考えて

自分の中があなたでいっぱいになった

今日もメトロで揺れながら

きっと僕だけが想いに心揺らして

片想いの詩を胸で鳴らしてる

それが君の胸の中に

見えない力で届けばいいのにって

弱気な自分に出会う日々が

嫌いじゃなかった

今日もメトロで想いに心揺らして

あなたのコエが聞きたくなって

始まりが欲しくなって

今作りたくて

運命なんてわからないけど

あなたを見つけたことを

見つけただけで終わりたくなくて

うまくいくとか

うまくいかないとか

頭の中で想像された世界なんてどうでもよかった

想ってるだけじゃ

何も知らないまま

何もないままの二人で終わってしまうからって

心決めてコエをあなたに届けた

ハジマリのメトロ