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耳下腺腫瘍になったよ 5 (造影剤MRI検査)

造影剤やMRI検査に関する説明書と同意書にサイン。とにかくサインする書類の数がとても多い。

造影剤を注射するのは初めてだったので少しワクワクした。注射針を刺されて、MRI撮影中にそこから造影剤を入れるだけなので普通の注射と変わらなかった。前回の血液検査で左腕は既に内出血していたので右腕にしてもらった。注射が苦手な人はここでも辛い思いをするはず。

何回もタトゥーや金属類が体の中に埋め込まれていないか確認された。

過去2回MRI検査をしたことはあったのだけれど、今回のMRIの機械が一番大きかった。SF映画で出てくるワープホールを生成する機械みたい。まずは台に寝かされて、頭を動かないように硬いプラスチックのような素材でできたクッションのようなもので囲ってどんどん隙間を埋めていく。それに合わせて視界が狭くなり圧迫感も感じた。視界は、アメリカの映画とかでよくある棺桶に入れられた死体の目線。土を入れられて視界がどんどん狭くなっていくあの感じ。閉所恐怖症の人にとっては苦痛だろうなぁ。

所要時間は30分ほどだった。1回目は造影剤なしで撮影され、2回目は造影剤を注射されて撮影された。造影剤を注射する際に一声かけられたのだけれど、注射針の刺さっている箇所が冷たくなったぐらいで他には何も感じなかった。

寝かされた台がどんどん機械の奥に入っていく。さらに圧迫感を感じた。閉所恐怖症の人は本当に辛いだろうなぁと想像した。造影剤の注射を刺されている部分とは反対側の手には何か緊急を知らせるときに押すスイッチを握らされた。

クラシック音楽が聴こえた。「始めますね」と言うアナウンスと共にドンドン、ゴゴゴ、グァングアンという機械音を次第に大きくなっていった。クラシック音楽はほとんど聴こえなくなった。そんな状況でも僕はウトウトしてあっという間に終わった。

少し経過観察のため待たされたが問題なし。何か体調に異変を感じたらすぐに病院に連絡してくださいと言われてMRI検査は終了した。その後も体調に異変は起こらなかった。

ちなみに翌日にはこの右腕も内出血して両腕ともに紫色に染まった。半袖の季節じゃなくてよかった。

とにかく説明書や同意書、同じことを繰り返し聞かれた。病院側もミスが起こらないよう、患者の負担や予期せぬことが起こらないように気をつけているのが伝わってきた。

「何回も確認しても申し訳ないです」「これから何回も同じことを確認しますがご了承ください」と色々な場面で言われた。恐らく患者から「同じことを何回も言わせるな」とでも言われたことがあるのかもしれない。

色々な様子を窺い知れる経験をした。

造影剤MRI検査の画像は面白かった。自分の頭の中がどうなっているのか見れた。正面から撮られた写真と同じで左右逆なのも興味深かった。エコー検査では見つからなかった腫瘍も見つかって色々びっくりした。

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