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青森で生まれたamazarashiというアーティストについて

「#いまから推しのアーティスト語らせて」というハッシュタグでコンテストを募集していたので書いてみようと思う。


突然だが、私は音楽が大好きだ。
音楽を本格的に聴くようになったのは中学生くらいと、比較的遅めなように感じる。
学校で音ゲーと呼ばれるアーケードゲームが流行り出してから周りは音楽を聴く人で溢れ、CDの貸し借りなんかは良く見られる風景だった。

初めに聴き出した音楽は恐らくBUMP OF CHICKENだったように思う。
当時はFLASH全盛期で、多分に漏れず私もバンプを聴き始めたものだ。
その後バンドをやっていた同級生がX JAPANを聴いていたのをきっかけに興味を持って聴き始め、さらに洋楽なんかも齧りだした。
以降、邦楽洋楽を問わず様々な曲を聴き漁り、現在パソコンに取り込んでいる曲はおよそ9,000曲にもなる(といっても半分くらいは恐らく一度も聴いたことがない曲だが…。レンタルしたCDに入っていた曲)。
聴いている音楽には割と自信がある方だ。

中学三年生の10月という普通の生徒は高校受験の勉強真っ只中のときに私はネットでエレキギターを注文した。
勉強そっちのけでギターを練習した。
受験の方は無事県内進学校に合格した。単なるラッキーである。

高校はというと軽音楽部に入ることにした。
部室でドラムセットを見てみんなでセッションしたときは非常に感動した覚えがある。やっぱり音楽は良い。
その後紆余曲折あって部活は幽霊部員のようになるのだが、音楽活動自体は細々と続けていた。
音楽仲間でライブに行ったり、実際にバンドを組んでライブをしたりと、それなりに刺激的な日々を送っていたように思う。
ちなみに高校の終わりに市内の高校生たちを集めたロックフェスティバルにも出演した。
演奏後、ゲストに来ていた地元アイドルであるりんご娘(最近王林なんかが良くテレビに出ているが、加入するもっと前のメンバー)に握手を求められたことがあった。
過去の小さな自慢である(いわゆる武勇伝ともいう(笑))。


とまあ、非常にどうでもいい思い出話を長々と語ってしまったが、そんな話とamazarashiが一体どう繋がるのかというと、言わずもがな同郷のバンドなのである。
音楽活動をしていた時期も重複しているし、現在秋田ひろむさんは青森市に住んでいるようなので、恐らく知らず知らずのうちに会っている可能性が高いだろう。


amazarashiの曲、初雪は青森市の青森駅前が舞台の曲だ。

青森駅前に雪が降る 果たせなかったいつかの約束が
バス停に留まる少女が吐いた 白い息と一緒に夜空に消えた
                   ——— amazarashi 『初雪』より

非常に情がこもっている歌だと感じる。
そう、青森の人は情が深い人が多い。
やさしい
、と思う。

余談だが、青森市は先日初雪が降った。
現在平地で積雪はないが、積もるのも時間の問題だろう。
また雪かきに追われる日々が来るのかと思うと気が重い。

だが、雪には消音効果があるので青森の冬の夜は非常に静かだ。
静養地としては最適なのではないだろうか?温泉も結構あるし。
活気がないとぼやかず、日本一静かな県庁所在地としてPR(リフレーミング)すればもっと人口増えそうな気がする。
…人口増えたら静かじゃなくなっちゃうな(笑)


…話が逸れた。
さて、私がそんなamazarashiの存在を知ったのは2015年頃だろうか。
ネットでたびたびamazarashiの曲が紹介されているのを見て気になっていた。
amazarashiの曲はスルメ曲(聴き込んでいくほどに良さがわかってくる曲)が多い気がする。
逆に言えば初めに聴いたときはそこまで良さがわからないかもしれない。
だけど聴き込むうちに凄く愛着が湧いてくる曲が多いように思う。

秋田さんの歌はお世辞にも上手いとは言えないかもしれない。
それでもなんというか、心に響くのだ。
世の中に歌が上手いアーティストは五万といる。
でも心に響く曲を歌えるのはそこまで多くはないと感じている。


例えばたられば。何度聴いたかわからない。
私が曲を聴いて涙したのはそう多くない。
それほどまでに心に響く曲なのだ。

もしも僕が生まれ変われるなら もう一度だけ僕をやってみる
失敗も後悔もしないように でもそれは果たして僕なんだろうか
                 ——— amazarashi 『たられば』より

歌詞も非常に良い。魂の叫びとも言えるかもしれない。
秋田さんの正直な気持ちがそのまま詞となってあらわれている。
そう、amazarashiは詞を聴くべきアーティストなのだ。
どこか尾崎豊を彷彿とさせるような歌詞の乗せ方も巧いと思う。


アニメの主題歌になったこの曲、空に歌えばも良い。
言葉選びが絶妙。語感が心地良い。
非常にキャッチーなメロディで、最初から最後まで全力疾走のアップテンポな曲だ。

虚実を切り裂いて 蒼天を仰いで 飛び立った永久
空に歌えば 後悔も否応無く
必然 必然 断ち切るには眩し過ぎた 未来へ、足掻け
                ——— amazarashi 『空に歌えば』より


青森という地方都市から生まれたアーティストがメジャーデビューして東京に進出し、アルバムをリリースしてライブを重ね、数々のアニメや番組にタイアップされ、海外公演も行い、日本武道館まで辿り着いた。
そんな成功の裏には、きっと血の滲むような努力や苦難があったに違いない。
そんなamazarashiは私のような田舎暮らしの凡人にも夢を与えてくれる。


ひろ。これも名曲だ。
秋田ひろむさんが19歳で亡くした友人ひろに対して宛てた歌だと言われている。

いつも見送る側 それでも追いかけた 諦めかけた夢を掴んだ
でもお前の居ない世界じゃ 喜びもこんなもんか
それが悲しい お前はまだ19歳のまま
                   ——— amazarashi 『ひろ』より

余談だがこのひろは秋田ひろむ自身へ宛てた歌だとも言われている。
どう解釈するかは、あなた次第。


ネットを見ているとamazarashiを好きな人が多くてとても嬉しい気持ちになる。
なんというか、生き別れになった兄弟を見つけたかのような、そんな気持ち。

今年の8月31日、ここnoteでもお題に出されたいじめに苦しむ子供たちのために企画されたNHK Eテレの番組「#8月31日の夜に。」に出演したことでamazarashiを知った人も少なくないだろう。

amazarashiの曲は決して明るくない
どちらかというと、内向的で人付き合いがあまり上手くない人に響く曲が多いと言えるだろう。

けど、明るくないからこそ、一筋の光のようなものが見える曲ばかりなのである。
私はamazarashiを聴いてから自分の嫌な部分も少しずつ受容できるようになったと思う。
そう、amazarashi、秋田ひろむさんはやさしいのだ。

amazarashiというバンド名は「日常に降りかかる悲しみや苦しみを雨に例え、僕らは雨曝しだが“それでも”というところを歌いたい」から名付けられたのだという。
この"それでも"にバンドの全てが集約されていると言える。
amazarashiにとって、人生は辛いものだが"それでも"「生きることを諦めたくない」、ということなのだと私は解釈している。


長々と書いてしまったがそんな青森の星amazarashi、理屈はどうでも良いのでとりあえず聞いてみて欲しい。
きっと心に響く曲があるはずだ。

近年人気急上昇中のamazarashi、目が離せない。



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