見出し画像

最高の試合を観た

真面目で全力でいることを格好の悪いことだと決めつけていた。
あいつ何真面目にやってんのとバカにされることを恐れて、部活に全力を出せなかった中学時代の自分を思い出す。あの時、そんな人目を気にせず、全力でやれていたらと今になって後悔をした。

自分もプレイヤーでいるようで胸が熱くなる。そこが、ハイキューの魅力だ。
力強さと美しさに上映中終始、目頭が熱くなった。アニメシリーズでも、何度か熱くなって涙ぐむことはあったけれど、終始そうなるとは思わなかった。
涙ぐむというか泣いてしまった。
鼻をすすりながら。

全力でいることに、恥なんて微塵も感じない。
勝負だけの観点だけではなく、どんな環境でも楽しんで、仲間を信じ挑み、自分の技術を最高点まで持っていく。
その姿に、人間としての美を感じた。
全力でいる人に芸術のような美しさを感じて、自分もこんなふうになりたいと原動力をくれる。

当たり前だけど、人は人から力をもらう。

たとえ、敵であろうと敵が持っている力に純粋に感心や尊敬をもち褒め称え合う。その行動が自分を高めている。
ハイキューを見ていると、そんな人たちばかりだ。自分を高めるためになんて下心みたいなものはない。良いと思ったものは何でも吸収して、自分の糧にする。

たとえ、どんなに嫌いな相手だったとしても、率直に感心して、それを自分の糧とできる人は強い。

どのキャラも気持ちがまっすぐで、後々どうなるかなんて考えていない。
そんなふうに、後先考えないことは、本来あまりよくないとされている気がする。でも、先の損得勘定で今の行動を決めず、ただただ目の前のことを楽しんで全力を尽くせる。そんな環境で自分を高めることができたなら、最高に価値のある瞬間だと思う。
そんな瞬間を作っていかなければと感じた。
どうしても、先を見据えて今はこうしておくべきだと、その場の気持ちを尊重せず、行動に制限をかけてしまう。
後先を考えない、その場感情は時には大切なんだろう。

最近、仕事の疲れから何かと他人を非難したり、自分を卑下して、マイナスな感情ばかりだった。だから、自分のことばかり見て、他人を見ないようにしていた。
理解できない人ばかりで、環境のせいにすることすらある。
環境のせいにすることは、悪いことだとは思わない。問題なのは、環境のせいにしたまま、その場に居座り続けることなんだろう。

優れた人は、常に変化できる人だとどこかで聞いた気がする。

真面目でいることは、バカにされやすい。
でも、恥ずかしいことではない。
真面目でいることは、相手に敬意をはらう意味もあるからだ。
烏野のメンバーを見ているとそう感じる。
たとえ、相手がどんなに弱くても全力で試合に臨んで、対戦相手をなめたりなんかしない。
この精神を心にとどめて、目の前のことを成していこうと活力をもらった。





この記事が参加している募集

映画感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?