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意思を貫き通す美しさ(シン・仮面ライダーから学ぶ)

映画を見るかどうか迷った時は、とにかく見に行くべきだ。

シン・仮面ライダーの予告動画で衝撃を受け、見たい欲求とそれに反して、知識ゼロで楽しめるのかという不安があった。
基本的に、思い立ったが吉日のように、迷ったら行動しろをモットーとしている。それは、行動した結果、やってよかったと感じることの方が、これまでの経験上多いからだ。
映画に限らず、人生迷ったときは、行動して不安を置き去りにしないと、やってられないのだ。たとえ、その渦中で後悔したとしても、人生の教訓(成長地点)として捉える。これもまた、そうしないと身がもたないからだ。
ただ、見るかどうかの迷いではあるけれど、そういう判断力や価値を見定める能力は、自分を肯定的に捉えるためにも大切なことだと感じる。

※下記から、見た感想(ネタバレなし)

幼い頃に、仮面ライダーを人並みには通ってきた方だとは思う(僕の世代は、仮面ライダーファイズ、ブレイド、カブトになる)
初代仮面ライダーの存在は知ってはいるものの、生まれや目的、物語の全容に関しての知識は皆無だった。それでも、面白いと思えたのは、格好いいアクションと気になる人間ドラマが、終始散りばめられていたからだ。

登場人物各々で、確立した思想を持ち、その意思を貫き通している姿が、どの登場人物にも見て取れる。だから、悪者とは一概には言えず、正しくも見えて難しい。揺らぐ気持ちが少しはありながらも、各々の正しいと思う道を行く姿は、美しく感じた。
人間らしさを強く感じるものほど、共感しようと好意を抱く。
そして、不安に感じていた、仮面ライダーがどのように生まれ、何を目的とするのかといった全容も、難なく理解できた。
アクションだけでなく、日常場面でのカメラワークも独特で見飽きない。何より、全ての登場人物の個性が強く、とても魅力的だ。
池松 壮亮さん(本郷猛)の淡々とした話し方や柄本佑さん(一文字隼人)の笑顔や明るい前向きな姿勢、大森南朋さん(蜘蛛オーグ)の丁寧な話し方など、魅力的で何度も見たくなる。

僕にとって今回の新仮面ライダーの面白さは、物語よりも登場人物の価値観や生き方に対する魅力の方が強い。

余談で、映画だけでなく特にエンタメは、見る上で、SNSでの批判的な感想はよく見かける。見るたびに思うが、批判のまま、面白くなかったで終わる人は、これから先も素晴らしい作品に出会う確立は非常に低い。なぜ、面白く感じなかったのか、この作品の良さはどこなのかを考える人ほど、素晴らしい作品にであうと思っている。
周りに流されず、何をするにしても、自分で答え合わせをすることが、一番大切に思う。




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