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ヒロシのCD部屋 ー オーケストラの棚 ①

スヴェトラーノフのかっちょいいショスタコ!
これは中1の時に、人生で初めて買った記念すべきLP💿
やはり昔のLPはタスキがいい。


中1のブラバンを始めたばかりのジャリ坊が、牛乳配達バイトの初任給(三千数百円!)の中から、兄(ブラバンに無理矢理誘った!)に勧められ…脅され…て買ったレコード(二千五百円!)。
「ブラバン始めたからには、やっぱちゃんとしたクラシックのレコード買わんと!」という兄と電車で40分かけて行った都会のレコード屋で…後で思い返すと、兄はこのレコードを聴きたいけど他に欲しいLPがあるのを隠しつつ…「クラシックをこれからマジに勉強するなら、このB面にある"祝典序曲"は絶対持ってないとダメじゃろ!」と、兄らしさを発揮し、僕はとりあえず言われるままに購入。
…兄は結局その日バーンスタインのLPを買った。。。

帰宅後、やはりまずはオススメの”祝典序曲”から聴く。
スピード感シャキシャキ音楽のカッコ良さ!そして切れ味鋭い金管と颯爽とした弦楽器のサウンドに、いやがおうにもコーフンしまくって何度もリピート!
その後、気持ちを落ち着けてひとまずA面の”交響曲第9番”へ。
それまでに聴いたこともない、カッコいいんだか滑稽なんだか、マジメでもオフザケでもないフシギな音世界がメチャクチャツボにハマった。
次の月には、少ないバイト代を懐中に、広島のヤマハに行ってスコア(ブージーの3500円!)をゲットし、ひたすらヘビロテするほどまでに。
小学校の頃は五線の「ド」がどこなのかも分からなかったのに、おかげで音の高さやリズムと拍子、それにスコアの見方がだんだん分かるようになって勉強になったよ!

このレコードのナイスなポイントは、B面のボーナストラック的にカップリングされている、"ロマンス"と"タヒチ・タロット(二人でお茶を)"♫
白黒映画の音楽のようなノリのタヒチ・タロットは楽しいし、ロマンスなんかは弦がとても深くコクのあるサウンド泣かせるしで、今聴いてもトリハダもの。
しかし、こんなに名演(まさに”胸のすくような快演)揃いなのに、スヴェトラのその他の大量の音源に押し流されたかのように、長い間なかなかCD化されず。
…交響曲第9番と祝典序曲だけは、ソ連崩壊後の1990年代半ばに西側のマイナーレーベルから、5番や7番とその他のメロディア音源と共にCD化されていた。

ところが! それがつい数年前に出た、スヴェトラーノフの「ロシアン・シンフォニック・アンソロジーVol.2 」55枚組BOX!(Vol.1は56枚!)には、ロシアンな大曲が大量にひしめく中に、ひっそりといた!小品二曲。
たった数分の為に数万円出すか!?…それには、あまりに色んなところに勇気が必要とされるために一旦は諦めて、別の形で分売的に出るのをひたすら待ち続けていた。
40年前の自分みたいに、身近な誰かが勉強のために買わないかなぁ…と。

…がその後結局iTunesにあるのをふとした偶然で発見。
ムリしてBOX買わなくてよかった〜
当然、ガマンしきれずその2曲だけダウンロードしたよ。
しかも今やsportifyでも聴けるなんて!!

でも!やっぱマニアはCDで欲しいんだよね〜

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