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ヒロシのCD部屋 – トロンボーンの棚 ①


第一回の今回はトロンボーンのCD(レコード)の話し🎵
考えてみとけっこう古いよね。

リンドバーグ

当時25才。初のレコード(1983年録音)



未確認ながら、どうやらこの前にマイナーレーベルからもソロのレコードを出してるらしい。

当時(1984年)、高校生のユーフォニウムからトロンボーンに転向したばかりの僕は、テューバのオタク先輩が学校に持って来たこのレコードを聴かされ、ナニコレ⁉︎ ユーフォより難しい事してんじゃん‼︎ & ユーフォより柔らかいちょーいい音じゃん‼︎ …一曲目からの驚異のハイパフォーマンスに圧倒された瞬間から、その後数年は寝ても覚めてものリンドベルグ病に取り憑かれた。。。

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音楽雑誌パイパースの通販ページには「リンドベルグ」と記載してあったので、最初は皆そう呼んでいた。(当初はエジソンレコードという日本の会社が輸入代理店)
のちに大手キングレコードが取り扱い始めた時に「リンドベルイ」。
初来日招聘元PAMはリンドバーグ。
90年代初頭頃までトロンボーン吹きの間では、呼び方違いによる気不味いやりとりが頻発していた。
日本人アルアル。

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その少し前、トロンボーンに転向した直後の僕は、とにかくトロンボーンのレコード買って勉強せんと!と、学校の先生に「買って勉強するから!」と借りパクした3千円(20年後に返したよ)を握りしめて、ヤマハ広島店へ。そこで出会った人生初のトロンボーンレコードがこれ↓

言ってみれば、最初についた先生が

スローカー

その誠実で素朴な表現は、トロンボーンのソロっていいなと素直に感じさせてくれる。
こちらは1975年録音で、当人29才。
一曲目のヘンデルなんかとてもしみじみ且つ朴訥としていて、なんとも芸術的。目を引くバカテクがあるわけではないんだけど、ずっと聴いていられる感じ。
その頃は楽譜を買う金がないのもあるけど、楽譜が身近であまり売ってなかったので、いわゆる耳コピして練習。( 昔の人はみんなそうだよね)

しかし!
そのすぐ後のリンドバーグ先生との出会いは、スローカー先生の存在を忘れるほどだったのでーす!
今では部室に落ちてるくらいの「釣鐘草」も、やはり当時は譜面が手に入らないので耳コピして練習したよ。

さて、その後も続々とリリースされたリンドバーグのアルバム "The Romantic Trombone “ と “The Burlesque Trombone “ とあわせて3枚のレコードは、もし家が火事になったら必ずこれを持って逃げる、と誓うくらいの大切な宝物となった…楽器は電車に忘れたりするくせに…
その神アルバム達は、今だにキレイにレコード棚に取ってあるよ。

時を経て音大に進学してからも、リンドバーグのCD(先の三枚も後で買い直し)で常に勉強。
先輩達から「昔はそんなレコードなかったから俺ら苦労したけど、お前らはそこが出発点だからいいよな。」とよく言われた。
でもそれは、アレッシやライエンで育った今の若者達に、同様の文句を今の自分が言うのと一緒やね。
要は、楽器を始めた時のそれに対する意識レベルが、時代、環境や情報などで違うって事。(始めた時に四回転跳べるのが普通ならね!)

さらに言うと「今はyoutubeがあるからいいよね〜。」とかね。


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