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恋ノチカラ 感想 こんなラブコメドラマまた作ってほしいなあ。

日本ドラマ大っ嫌い!な私が評価する数少ないドラマの一つに「恋ノチカラ」があります。
(あと「やまとなでしこ」「民王」「コンフィデンスマン」「信長コンツェルト」「過保護のカホコ」とか好きです。あれ、意外と多い。)

量産型クソドラマを毎期毎期大量に見ている妹に、日本のドラマなら恋ノチカラとかみれば?といったのをきっかけに、そういえばDVDボックスもってたなぁと引っ張り出してきて見始めたら……
止まらない!止まらない!面白い!面白すぎる!!!

20年前の古~い典型的ラブコメなんですが、テンポもいいし、サクセスストーリーとしても成り立っていますのでラブラブしすぎず見れます。
日本ドラマの致命的に欠けていることはテンポテンポテンポです。
この作品はダレるところがないので一気見できちゃうんですよね。脚本◎です。

あらすじ

デザイン会社のホープであった貫井(堤真一)は会社指針に不自由を感じ独立を決意。若手ホープ木村(坂口憲二)を誘って独立する。女好きな木村から女性社員を取ってくれと言われ「秘書課の宮本を口説ければ」と条件を出すが言い間違えて、木村が庶務課の本宮(深津絵里)をスカウトしてしまう。
やめた大手デザイン会社から妨害を受けながらも本宮の意外な活躍もあり会社はなんとか軌道に乗っていく……。本宮の元カレや貫井に彼女ができたり~と紆余曲折ありながらも本宮が貫井に恋に落ち、距離を取ろうとしたところで貫井も本当の気持ちに気づき、二人は結ばれる!

感想

この二人ですね~~典型的ケンカップルなんですよね。
名前を間違えてスカウトされ大手企業をやめたにもかかわらずお前じゃねえ発言さたことで「ふざけんじゃねえ!」な本宮と、「なんだこいつ」な貫井。二人とも素直じゃない。貫井は仕事ができるからもてるものの、女性の前では猫かぶるタイプだが本宮の前では結構傍若無人。
うーんこのかんじ、ありきたりなんだけど、おいしいですね!

そして、立ち上げた会社がうまくいかないのですが、それを乗り越えるためのキーパーソンとなるのが、間違えられた本宮であり、つまり、ヒーローをヒロインが救うという徹底的王道展開になっています。

これこれ、こーゆーのよ。
下手に捻らなくていいのよラブコメは。
キュンキュンしたいだけなんで!!!

ラブコメっつーのはヒロインがヒーローを救う(成長させる)「恋ノチカラ」タイプと、ヒーローがヒロインを救う少女漫画タイプの大きく2種ありますよね。
私は前者が好きで、「やまとなでしこ」「過保護のカホコ」なんかもこのタイプ。どうしようもない男を成長させるいい女~みたいな、そんなのが好きなんす。

んで、ラブコメだけだとドラマの尺が持たないのでメインに別のストーリーを添えるんですが、このドラマだと会社設立のサクセスストーリーとなっていて、この本筋の社長業で、窮地を救ってくれるのがヒロインという脚本。
THE王道ですが、それがうまくはまっています。

このドラマを見るきっかけは堤真一・深津絵里のファンであったことが大きいのですが、好きな俳優さんが出ているからと言っていい作品であることがめずらしい日本ドラマ界で俺得な珍しい作品です。。感謝。。

しかし「30歳になって恋するなんて思ってなかった」っていう本宮本人の発言や、30歳である本宮を周りが女扱いしない(行き遅れ)描写など、平成初期~って感じはしますね。
今こう言う女性軽視の表現は「炎上」対象になってしまってできないんじゃないでしょうか。(あ、でもタラレバ娘とかやってたから大丈夫なのかな??)
私は別にいいんじゃないかと思いますけどね、私自身、アラサー独身女ですが。実際、今でもそういう考えのオジサンなんていくらでもいるわけだし。
まぁ私があんまり結婚に興味がないから傷つかないってだけで、気にする女子は少なくないと思うので仕方のないことなのかなぁ。
でも表現の自由だと思いますけどね。

テンポもいいし、全部セリフで説明しない、無駄な過去回想がない、無理矢理な感動シチュエーションもない、基本明るいコメディに徹している。
文句ない名作だとおもいます。
なんであんまり有名じゃないんだろう??

そういえば矢田亜希子(恋敵)は今の方が可愛いですね。

後、上京してから見直すと「恵比寿」とか地名のイメージが湧くから、テレビドラマの見方も変わりますね。田舎だとやっぱり「テレビ」は箱の中のファンタジーなんですよね。
通勤電車もおしゃれなレストランも、飲み歩くバーも、朝からあいてるベーグル屋さんも、全然リアリティがないんです。なぜなら、そんな電車やお店がないから。
ってか20年前にベーグルって…東京SUGEEEE。ベーグルってそんな昔からあったんだね?最近発明されたかと思ってたよ。
意外とドラマの設定ってリアリティあるんだなーと思えてしまうところが東京のすごいところ。
私は箱の中のファンタジー世界に移住してきた異世界人(田舎者)なのかもなあ。

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