栗田真希

編集者/ライター。ほぼ毎日30分でnoteを書いて1000日以上になります(現在は平日…

栗田真希

編集者/ライター。ほぼ毎日30分でnoteを書いて1000日以上になります(現在は平日のみ)。 2020年から2年半、長崎にある焼きものの生産地、波佐見町で暮らしていました。

マガジン

  • 明らかに30分をあふれて書いてるものたち

  • 佳日のほとり

    毎週、そのときわたしにとって「よき日々をもたらしてくれる」ものを紹介します。ちょっとずつ暮らしが満ちていく、そんなマガジンになりますように。

  • 30minutes

    900日以上、ほぼ毎日ずうっと30分で書いています。途中から平日のみになりましたが、これからも書くつもりです。とくにテーマもなにもなく、思いついたことを並べています。

  • 食べるマガジン【KUKUMU】

    • 38本

    「ひとくち、ひとやすみ。」がコンセプトの食べるnoteマガジン、KUKUMUです。4人のライターと、ひとりの編集者でお届けしています。毎週水曜日、夜21時ごろ更新予定。現在はお試しの気持ちも込めて無料ですが夏以降は有料にし、収益でzineなどにまとめられたらと思っています。

  • 『KUKUMU』の別腹

    • 22本

    記事を書くライター4人と、マガジンを主宰する編集者1人が、それぞれ『KUKUMU』について書いたnoteです。決意表明だったり、あとがきだったり、考えていることだったり。別腹として、お楽しみください。

記事一覧

また本ができるんだっていう実感はないけど

昨夜本を一冊編集し終わった。あとは印刷・製本してもらうのみ。先月はじめて担当作がふたつ編集し終わって、ここまであっと言う間だったので、なんだか不思議な感じ。 も…

栗田真希
1日前
7

ひりひりきらきらする日々

明日、また校了する。本のデータを印刷会社にお送りして、手放す。たぶん校了できると思う、まだこわい。 先月、2冊の新書をやっと校了して、あれから1か月も経っているな…

栗田真希
3日前
9

ゾンビの帰り道のひとりごと

なぜこうなってしまったのか。 締め切りがギリギリでやばい。今日も早起きして稼働していたのだけれど、途中で諦めて、いま家路についている。 思い返すと、ターニングポ…

栗田真希
4日前
5

人柄がどうしても文章に出てしまう

他人の文章を見るとそう思う。じゃあ自分は他者からどう見えているんだろうとこわくなるけど、まあそれは一旦置いておいて。 明るさを忘れない人、誇り高い人、猪突猛進な…

栗田真希
7日前
44

すごい職人を見つけてしまった、益子で。

GW、1日だけ「すごい遊んで満喫した〜!」という日があったのだけれど、益子陶器市へ行きました。 焼き物の産地に住んでいたので、ちょっとはうつわを見る目が養われてき…

栗田真希
8日前
10

はじめて担当した本の見本が届いた日

もう何年も文章を書いて暮らしていて、書くことでたくさん失敗もしてきて、学んだことがある。浮かれて文章を書いてはいけない。すくなくとも、わたしのような人間はそう。…

栗田真希
9日前
25

毎日エアコンを拝むがよい

エアコンが実家に届いたという。写真が送られてきて、そのあと父から電話があった。 いわく、取り付け工事に来てくれた人が、すごくいい人だったという。大きなエアコンを…

栗田真希
12日前
12

父がGWに体調を崩して、娘はエアコンを買った。

GW、休んでやろう! と思ってまして、休めた日もあったのですが、父が体調を崩しまして、あたふたしていたら終わりました。 コロナでもインフルでもないのに、ひどく体調…

栗田真希
2週間前
17

花も散って、もう5月。

桜が散って、新緑がまぶしい季節になり、4月が終わってしまった。 あっという間だった。 わたしが担当する新書が5月には発売になるし、5/1からは担当する漫画の連載がは…

栗田真希
3週間前
7

ひと段落して決めたこと

編集をした本が校了してひと区切りついて、それまで滞りがちだったあれこれを動かしている。ほかのことがすごく滞っていた。しかも校了前に長く体調を崩してしまったので余…

栗田真希
4週間前
21

校了祝いはまた今度。

さきほど、校了した。5月に2冊、担当した新書が出る。 最後に、あらゆる確認をして、印刷会社にデータを渡す。このあらゆる確認に、たくさん躓いた。 転んで「うわあああ…

栗田真希
1か月前
12

もうすぐ校了する。

そうなのです。校了しそうです。校了ってなにかというのは、以前のnoteでも意味を書きました。 いろいろ大変なスケジュール(これは自分の舵取り能力がまだひよこなのであ…

栗田真希
1か月前
17

三つ葉だけを散らしたデカい茶碗蒸し

引き続き喉を痛めていることもあって(いつまで体調不良やってるんだいって自分でも思う)、固形物よりも液体が好ましい。いまマイブームはポカリのお湯割りです。2倍のお…

栗田真希
1か月前
12

休まないとダメだよと言われてフォカッチャを焼いた

「ちゃんと休まないと、いざというときに踏ん張りがきかないよ」とちょっと前にアドバイスをもらった。確かに休んでいなかった。ついつい仕事してしまい、このところ風邪を…

栗田真希
1か月前
24

まだまだ、相談相談のくりかえし。

どんどん、校了日が近づいてきた。校了日というのは「校正終了」の略だ。 辞書をひらくと「校了(こうりょう)とは、校正が完了し、印刷しても差し支えない状態になること」…

栗田真希
1か月前
18

もうnoteに書いてたと言えることで話が広がることもある

「noteを書いていてよかった」ということが、こんな細々と続けているわたしの場合にも、ときどき起こる。 このあいだ、打ち合わせ中に著者さんとの雑談で、わたし自身の写…

栗田真希
1か月前
28
また本ができるんだっていう実感はないけど

また本ができるんだっていう実感はないけど

昨夜本を一冊編集し終わった。あとは印刷・製本してもらうのみ。先月はじめて担当作がふたつ編集し終わって、ここまであっと言う間だったので、なんだか不思議な感じ。

もっとああすればよかったな、次はこういうふうにしよう、と考える。スケジュールをどうするか含め、考えることは尽きない。

去年からいろいろ仕込んでいて、たまたまこの2ヶ月にまとまってゴールした。2ヶ月連続だったから工程は割と覚えられた気がする

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ひりひりきらきらする日々

ひりひりきらきらする日々

明日、また校了する。本のデータを印刷会社にお送りして、手放す。たぶん校了できると思う、まだこわい。

先月、2冊の新書をやっと校了して、あれから1か月も経っているなんて信じられない。あっという間すぎる。

まだハイになっている。締め切り前の緊迫感と、お祝い気分で浮ついた気分が混ざって、酔っ払いよりタチが悪いんじゃないか。絶対にいま校了間近の本で事故を起こさないぞという強い気持ちで、集中して綱渡りを

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ゾンビの帰り道のひとりごと

ゾンビの帰り道のひとりごと

なぜこうなってしまったのか。

締め切りがギリギリでやばい。今日も早起きして稼働していたのだけれど、途中で諦めて、いま家路についている。

思い返すと、ターニングポイントはGW前であった。もう少し早くわたしがリマインドをかけていれば……ということがあり、3日予定が押した。あの3日があったならと思いながら、いま、まるで魂が抜けたような状態で帰宅しているというわけである。たぶん、歩き方はゾンビに近い。

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人柄がどうしても文章に出てしまう

人柄がどうしても文章に出てしまう

他人の文章を見るとそう思う。じゃあ自分は他者からどう見えているんだろうとこわくなるけど、まあそれは一旦置いておいて。

明るさを忘れない人、誇り高い人、猪突猛進な人、正義感の強い人、静かな人……いろんな面が見える。

どんなに頭が良くても、取り繕っても、演じても、人柄を完全に隠すことはできない。

それを改めて実感することがあった。

誰かを傷つけるような物言いは普段からしないように心がけて(わざ

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すごい職人を見つけてしまった、益子で。

すごい職人を見つけてしまった、益子で。

GW、1日だけ「すごい遊んで満喫した〜!」という日があったのだけれど、益子陶器市へ行きました。

焼き物の産地に住んでいたので、ちょっとはうつわを見る目が養われてきていることもあり、たくさんは買い物しませんでした。

でも、ものすごくいいと思う職人さんや作品に出会いました。SNSをやっておられない方に。あとから検索して、情報がほとんど出てこなくてびっくりしました。やっぱりSNSがすべてじゃない。

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はじめて担当した本の見本が届いた日

はじめて担当した本の見本が届いた日

もう何年も文章を書いて暮らしていて、書くことでたくさん失敗もしてきて、学んだことがある。浮かれて文章を書いてはいけない。すくなくとも、わたしのような人間はそう。冷静さが必要になる。

でも今日は、セーブしつつ浮かれたまま書いておく。

******

書籍編集をはじめて、一年ちょっと。やっと担当した本が出ます。

2冊あります。『小説編集者の仕事とはなにか?』と『クルマの未来で日本はどう戦うのか?

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毎日エアコンを拝むがよい

毎日エアコンを拝むがよい

エアコンが実家に届いたという。写真が送られてきて、そのあと父から電話があった。

いわく、取り付け工事に来てくれた人が、すごくいい人だったという。大きなエアコンを交換するのにひとりで来たことを父は不安に思っていたらしいのだが、とても丁寧に仕事をしてくれた。それだけではない。

「このメーカーのこの機種、すごくいいですよね!」と言ってくれ、「僕の家はぜんぶこのメーカーのエアコンなんですよ」とまで父に

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父がGWに体調を崩して、娘はエアコンを買った。

父がGWに体調を崩して、娘はエアコンを買った。

GW、休んでやろう! と思ってまして、休めた日もあったのですが、父が体調を崩しまして、あたふたしていたら終わりました。

コロナでもインフルでもないのに、ひどく体調を崩してしまったので、まだ心配しています。

心配する気持ちが高まり、このままでは父は夏の暑さでやられてしまうのでは? と考えました。実家のエアコンは20年前のもの。もう寿命を超えてます。

買い替えようよ、と父に話しても「考えとく」と

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花も散って、もう5月。

花も散って、もう5月。

桜が散って、新緑がまぶしい季節になり、4月が終わってしまった。

あっという間だった。

わたしが担当する新書が5月には発売になるし、5/1からは担当する漫画の連載がはじまる。

ずっと準備してきたものが、情報公開されて、うれしい。やっと話せるなあ、という気持ち。

5月はにぎやかになりそうです。

ひと段落して決めたこと

ひと段落して決めたこと

編集をした本が校了してひと区切りついて、それまで滞りがちだったあれこれを動かしている。ほかのことがすごく滞っていた。しかも校了前に長く体調を崩してしまったので余計に。

ちょっとずつ巻き返していきたい。それに、どうしたら校了前でもあたふたせずに、ほかの仕事がスムーズに進められるか、一度振り返りもしたい。

なんて思いつつ、仕事とも遊びともつかない企画を始めようとしている。それの準備を、ちょっとずつ

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校了祝いはまた今度。

校了祝いはまた今度。

さきほど、校了した。5月に2冊、担当した新書が出る。

最後に、あらゆる確認をして、印刷会社にデータを渡す。このあらゆる確認に、たくさん躓いた。

転んで「うわあああ」となるわたしに、DTP(印刷するためのデータをつくり整えてくれるお仕事)の神である紺野さんがぜんぶ付き合って、解決してくれた。無茶振りだったと思う。いくつものメッセージが飛び交う。

紺野さんがあまりに優しくて頼りになるので、会議室

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もうすぐ校了する。

もうすぐ校了する。

そうなのです。校了しそうです。校了ってなにかというのは、以前のnoteでも意味を書きました。

いろいろ大変なスケジュール(これは自分の舵取り能力がまだひよこなのであって著者さんのせいではない。そしてアクシデントというのは起きるもの!)。

まだ慣れてない赤字入れ(そろそろ初級編はマスターしたい。赤字を入れて文字数が増えることで行が増える場合には「増える」って赤字も書くのだと今日覚えた)。

担当

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三つ葉だけを散らしたデカい茶碗蒸し

三つ葉だけを散らしたデカい茶碗蒸し

引き続き喉を痛めていることもあって(いつまで体調不良やってるんだいって自分でも思う)、固形物よりも液体が好ましい。いまマイブームはポカリのお湯割りです。2倍のお湯でちょうどいい甘さになる。

そんなわけで、茶碗蒸しは食べやすいしあったかくてぷるぷるでおいしくて最高! ということでつくりました。

ちまちまつくるのは、性に合わないし、今日は茶碗蒸しが主食。なのでドーンと、どんぶりで。卵はなんと3個!

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休まないとダメだよと言われてフォカッチャを焼いた

休まないとダメだよと言われてフォカッチャを焼いた

「ちゃんと休まないと、いざというときに踏ん張りがきかないよ」とちょっと前にアドバイスをもらった。確かに休んでいなかった。ついつい仕事してしまい、このところ風邪をひきまくっている。何度もひいている。

休もう。やること、いくらでもあるけれど、休もう。

横浜の実家に帰ってきた。

はじめてフォカッチャを焼いた。つくりたいなあと思ってたのだ。

父と「おいしいねえ!」と言い合って焼きたてを食べた。天板

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まだまだ、相談相談のくりかえし。

まだまだ、相談相談のくりかえし。

どんどん、校了日が近づいてきた。校了日というのは「校正終了」の略だ。

辞書をひらくと「校了(こうりょう)とは、校正が完了し、印刷しても差し支えない状態になること」とある。つまり、本をつくる工程のうち編集者の仕事のゴールだ。もちろんそのあとにも販促とかいろいろあるのだけれど、まずはここを目指す。

校了までにやらなきゃいけないことが多い。多いのだけれど、たぶんぜんぶはわかっていない。まだやったこと

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もうnoteに書いてたと言えることで話が広がることもある

もうnoteに書いてたと言えることで話が広がることもある

「noteを書いていてよかった」ということが、こんな細々と続けているわたしの場合にも、ときどき起こる。

このあいだ、打ち合わせ中に著者さんとの雑談で、わたし自身の写真についての体験を聞かれた。わたしの口からは、すらすらと言葉が出てきた。なぜか。書いたことがあるからだ。

一度考えて、自分で編集してあることだから、話せる。話したあとに、もうnoteのURLを送った。なぜならこの場合は写真も見れたほ

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