小心者って、いいよな。
「わたし、くりこさんのお家に泊まりたいな」
今日も、かわいい女の子に言われた。今日だけじゃない、最近よく言われる。たぶんそこそこモテる男のひとくらい言われてる。
だいたい、noteを読んでくれたひとが多い。
要するに「おもてなし、おもしろそう」ってことだと思う。たぶん。
ほんとのところはわからないけど、note読んでくれてるってことは、それだけでうれしい。
泊まりたいって言ってくれるひとのことを、だいたいわたしもすきだなと思ってるので、ありがたい。べつに誰にでもやさしくしたいわけじゃなく、わたしがすきなひとに、頑張っているひとに、ちょっぴりやさしくしたいのだ。
今日「泊まりたい」と言ってくれたひとに、なんで家にひとを呼ぶかって話になって、こう言った。
「周りが気になる性格だから。カフェとかお店で話してると、お店の回転率とか、ほかのお客さんのこと考えちゃうから、ゆっくりできる家がいいんだよね」
その子には「どこまでやさしいの?」って言われたけど、これはやさしいとかっていう話ではないんだ。
飲食店ですこし働いたことあるけど、長居する客は死活問題になりかねない。お店をやってるひとの心のうちを想像すると、ゆったりできなくなる。
さらには待ってるお客さんの視線も勝手に感じてしまう。メニューを選びながら店の前で待っていたりする、そんなひとたちの「まだ?」という視線。
つまり、小心者なのだ。
小心者だから、おもてなしの心が鍛えられる、のかもしれない。どうだろう?うん。そんな気がしてきた。
小心者って、いいよな。
開き直るようにも聞こえちゃうかもだけどさ。
いろんなことが気になるから、いろんなことを気にしないで過ごしてもらえる方法や環境を考える。
「うちは、ティッシュとタオル使い放題だから!」
と早めに宣言しておくのも、じぶんだったら使うの気にしちゃうから。
「もう料理できてるから、あたためるだけだよ」
ってしておくことが多いのも、じぶんだったらつくってもらってる間そわそわするから。
わたしのなかの小心者がいるおかげだ。
ちゃんとじぶんのクセと付き合って、心配りをできるようにする。
気をつけないと、わたしはけっこう「さみしい」と「かなしい」以外には鈍感だったりするから、この小心者には助けられているんだよな。
ワンルームのふつうの部屋に、小心者のおもてなし。お金もかけてない。スケールはとても小さい。
それをよろこんでくれる友だちがいるって、しあわせなことだなあ。
さいごまで読んでくださり、ありがとうございます! サポートしてくださったら、おいしいものを食べたり、すてきな道具をお迎えしたりして、それについてnoteを書いたりするかもしれません。