「これやりたい」の花を育てる。
なんだか今日はすごく気持ちがいい。不思議な日だ。
昨日の夜は疲れていて、じぶんで作ったごはんがあんまりおいしく感じられなくて、切なくなっていた。でも、楽しいおでかけの計画を立てる友だちからのLINEをもらって、わくわくしながら寝た。
朝、すんなり目覚ましが鳴る前に目が覚めて、カーテンを開けたら眩しくて気持ちのいい空だった。窓を開けてみる。昨日あきらめたシャワーを浴びて、夕飯の残りを食べたらふつうにおいしくて、デニムに春コートで家を出る。
寝たらこんなに変われる人間って、睡眠って、すごい。
駅に行く途中、いつもの花屋さんに寄った。
「おはようございます!」
「おはよう」
手元を見るためにおでこまで上げていた眼鏡を目の高さに戻して、店主がこっちを向く。
「今日は何時までお店やってます?」
「うーん、8時くらいかなあ」
「わかりました」
「どうして?」
「部屋の花を変えたいから、もし帰りに寄れたらと思って」
「あなたの仕事終わる時間じゃ、間に合わないでしょ?」
店主は、にやっと笑った。やさしいけど、クセがあって一筋縄じゃいかないひとだ。
「でも、もしかしたら。ダメなら明日土曜日に来ます」
「はいよ」
「いってきます!」
「いってらっしゃい」
そうして会社へ向かって、気づくと昼になっていて、もうこんな時間。お昼休み、小さな公園で3分だけベンチに座っていると、気持ちいい風が吹いてきた。
ハナミズキの花が咲いていた。
すこし、ほんのすこし、じぶんの直感が出てきている気がする。なにがやりたいのか。
今週思いついた「やりたいこと」は、わたしには突拍子もないことだったし、コピーライターの仕事ではないし、するための技術もないんだけれど、でもやってみようと決めた。きっとおもしろいことになる。わくわくしているから、大丈夫だ。
なにをはじめるのか、ちょっといろいろ試したり調べたり、ひとに会いにいったりしてくるから、またそうしたら報告するね。
これだって感じたことを、ハナから否定したり言い訳してると、なんにもできなくなっちゃうよ。それはイヤだ。こんないい日だもの、もっといろんな「これやりたい」というじぶんの声に耳を澄ませていたい。
あ。「ペチカ」で詩も書くことになってるんだった。
さいごまで読んでくださり、ありがとうございます! サポートしてくださったら、おいしいものを食べたり、すてきな道具をお迎えしたりして、それについてnoteを書いたりするかもしれません。