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6ヶ月、知れば知るほどベトナム語。

ベトナム語がある程度楽しいと思える水準に入ってきました。
まだ聞けない/話せない のですが、参考書で文法を一通りやり終え、
簡単な構文とメールやりとりくらいなら、なんとか、という感じです。

ちなみに参考書は安定のニューエクスプレス様。お世話になってます。

言葉がわかると楽しいです。世界が徐々に開いていくような感覚すらあります。
言うなれば今まで外を歩いていても、店の軒先に書いているベトナム語が何を意味するかも知らず、
ただアルファベットの羅列だったのが、例えば「ここはエビ料理の店かー」とか
「こんなコーヒーの店なんだな」みたいな事が、ベトナム語を見てわかるようになっていきます(食物メイン笑)。
勉強した単語を見かけて、これかって納得して、頭に定着していくという良い流れになってる気がします。

ベトナム語ってのは面白いです。
私に言わせれば中国語とタイ語の合いの子みたいな感じ。
どっちもやってた身からすると、結構頭にすっと入ってくる部分が多いです。
今でこそアルファベット表記になりましたが、もともと漢字文化圏ですので、
漢字由来の単語も非常に多い。それが面白かったします。

例えば「私は日本人です。あなたは日本人ですか?」という文章を中/越/泰で書いてみます。
・中:我是日本人、你是日本人吗?
・越:Toi la nguoi nhat ban. Ban la nguoi nhat ban phai khong?
・泰:Phom penn khon yeepun. Khun penn khon yeepun chai mai?
太字にした部分が「日本人」の意。あなたは+日本人+ですよね?の構文になるところは共通しています。
特にタイ語のchai maiとベトナム語のphai khongは(いずれも「ですよね」)、使い方からして全く同じです。

単語面だと、先述通り漢字文化圏なので、日中韓に共通部分も多い。
これが学習を助けてくれている部分大いにありです。
例えば「紹介」という単語ですが
・韓:紹介(sogae)
・中:介紹(jieshao)
・越:介紹(gioi thieu)
単語の感じがひっくり返るのは中国語でもよくある現象です。故に漢字としては同じ。
「世界」という単語の場合も以下の要領です。これは順番も含め全く同じ。
・韓:世界(segae)
・中:世界(shijie)
・越:世界(thegioi)
中・韓・越いずれも一つの漢字に対して読み方が一つと決まっているパターンが多いので、
このあたりの勘所を掴んでくるとグッと楽になります。
ベトナム語では世=the、界=gioi ですが、
「限界」という単語はベトナム語で"gioi han"(=界限)、つまり単語が変わっても漢字の読み方は共通。

その一方で感じるのは「独特な漢字の当て方してるなあ」って部分が多いです。
「エアコン・空調」という単語を例にとると
・韓:エアコン(これは英単語をそのまま借用)
・中:空調(cong tiao:そのままです)
・越:調和(dieu hoa)。調和と書いてエアコン。確かに調和をもたらすものですが。笑
あと面白い所だと専業主婦は「内助(noi tro)」、interestingは「趣味(thu vi)」です。そして趣味は「所適(so thich)」
字面を見れば「なるほどな」となりますが、面白い使い方するなあという漢字です。
確かに専業主婦は「内助の功」ですもんね。

逆にタイ語に似てる単語の作りは、機械系に多いなというイメージです。
「空港」という単語は
・泰:sanaam bin(sanaam=広場 + bin=飛ぶ)
・越:san bay(san=広場 + bay=飛ぶ)
「飛行機」
・泰:kruang bin(kruang = 主にエンジン・モーター系の機械。「飛ぶ機械」)
・越:may bai(may = 機械。成立は上に同じくです)
「冷蔵庫」
・泰:tuu yen(tuu=箱 + yen=冷たい)
・越:tu lanh(tu=棚 + lanh=冷たい)
・ちなみに中国語は「氷箱」、韓国語は「冷蔵庫」。
いくら中国語に似てるとは言っても、地政学的に東南アジア系の言語の影響も多分に受けていると推測します。

さて多分に共通点が多い漢字文化圏の言語であります。知れば知るほど楽しい。
一つの言語をある程度理解していると、次の言語を習得するのが容易になると友人が昔言っていました。
私も同意です。韓国語がある程度わかると中国語が馴染みやすくなりますし、
タイ語を少しかじってると、ベトナム語もなんか親しみやすい。
となると、次は広東語。。?金城武みたい。

逆に欧米圏の言語も、英語がある程度頭に入ればそこを起点にスペイン語とか
ドイツ語に広げていくのは比較的容易だと思います。フランス語は無理ゲー。
もう1回くらいヨーロッパ系の言葉に手出してみても良いかなって思ったりもします。
そういう意味では、ヒンディー語はどの言語帯にも属さず馴染みがないゆえか非常に難しかった。。
(あと インド人みんな英語話すし笑)

そうやって自分の中で世界が広がっていくのが、楽しい。
ベトナムの人は英語が得意でない人も多く、コミュニケーションにおいてストレスを
感じることもある、という内容のことを先般書いた記憶がありますが、
逆にベトナム語でそこに入っていけたら、強いんだろうなあと思ってモチベーションは高まってます。

とはいえ残り時間も無限にあるわけでもないので、頑張っていきましょう。




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