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小さい秋見つけたクッキー缶


朝晩だけ秋めいてきた某週末。春ぶりにクッキーを焼きまくった。人のためにクッキーを焼きまくるのはもはや趣味なので、定期的にやっている。

ただ今回のクッキー缶は気まぐれでなく、何というか、妥協案というか、代替案というか、そういう理由で行き着いたおやつ作りの時間だった。それでも楽しかったし特別だったので、またこうしてここに残しておこうかなと思う。長いんでどうぞ、飛ばし飛ばしで。


お誕生日ケーキを食べる

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人生において大切なハレの行事のひとつ、それはお誕生日ケーキにろうそくをつけ、適宜ハッピーバースデーを歌い、ケーキを食べることだ。例に漏れず、よく食べる(恋)人とも去年、そのように誕生日を執り行っていた。のだが、いかんせん社会情勢が厳しい。こういう時どこでもドアないんかいってなる。ないわ。


クッキー缶を贈る

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これはクッキー缶作り名物、家にある網という網大集合である。今回はなんやかんやオーブン7回転した。仕込みを含め2日間の攻防。

ケーキがだめならクッキーを食べればよいのだ。一人暮らしにホールケーキを送りつけるのもなんだしな。クッキーならちまちま食べれるしということで、バースデーケーキならぬバースデークッキー缶を送りつけることにした。ちょこっと秋らしさを添えて。


本日のラインナップ

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上からバニラサブレのうさぎとてふてふ、サブレシトロン、ほうじ茶メレンゲ、ジャムのせロシアンクッキー、きなこビスケット。

仕込み順にご紹介していこう。



ほうじ茶メレンゲ

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静岡産のよく食べる人、お茶が大好きなので抹茶かほうじ茶使ったのをひとつ入れたいと思い選ばれたのはこちら。

バレンタインの時失敗したほうじ茶メレンゲ、リベンジ!いちごメレンゲ作った時は成功したので、あの時のイタリアンメレンゲの工程を思い出しながら作った。はずなのだが、ちょっと緩め……?な仕上がり?というか無限ニンニクに見えてきたの私だけ?🧄

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少し大きめの8星金で。隙間埋めなのでもうワンサイズ落としても良かったかな。

この前より格段にしっかりしてるけど……にしてもやっぱりなんかフォルムが柔らかいな〜〜。

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焼きあがりの食感と味はまあまあだったんだけども、もっとこう、鋭角な感じのくっきりメレンゲをつくれるようになりたい。次はフレンチメレンゲでレモンメレンゲ作ってみようかな。ここんとこマカロン登頂中なのでメレンゲ沼にハマりつつある。

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湿気大敵なので瓶の中に封印。お札の代わりに乾燥剤入れておきます。



きなこビスケット

いつだか、きなこそのまま食べるくらい好き…と言ってたので、きなこ使ったお菓子を焼きたいなと前々から思ってたんだよね。こちらはなかしましほさんのお気に入りレシピ本より。オイルで作るさくさくのビスケット。何度も紹介してるけど、レシピ本はこちらです〜!

素朴な材料たち

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きなこやきび砂糖を使うのでなんとなく罪悪感薄い。なかしまさんのレシピは手で混ぜてくだけなので、要領をつかめばあっという間に生地ができる。

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つるんとまとまります。ビスケットらしく波型スクエアで型抜きしよう。

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オイルタイプの生地はほろほろ崩れやすいのでゆっくり扱う。

整列!

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みち家は祖父母、両親兄弟ともにO型です。お箸でぽつぽつ穴を開けてきます🥢こういう単純作業大好き。

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しっかりめに焼いたらできあがり。サクサク系の食感だけど硬すぎず、きなこのほろほろ感がある。そしてきび砂糖の甘みが優しい。日々のおやつにぴったりな、素朴な味だ。オカンからも好評だった。


バニラサブレ

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バニラペーストとバニラエッセンスをたっぷり入れたバニラサブレ。いつも通りバターに卵黄、アーモンドプードル配合の生地。粉はエクリチュールで。

バター 50g
グラニュー糖 35g
卵黄 1個
アーモンドプードル 20g
薄力粉 100g
お好みでバニラペースト、エッセンスを少々

ここ数年変わらぬ『絶対美味しい』の組み合わせだ。砂糖はきび砂糖だと優しい甘さになる、粉糖にすると表面がマットになるのでお好みで。

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やっぱりエクリチュールはまとまりづらい気がする。最後はカードでまとめて丁寧にフレゼした。

うさぎ、てふてふ、菊型で型抜き。うさぎ以外は塗り玉して焼成。

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完成。エクリチュール使うと断面のサクサク感がうまく出るので、扱いづらいけど使っちゃうね。味見してるとどんどんなくなってしまう。私はやっぱりバニラサブレが一番好きだな。



サブレシトロン

今まであげた中でどのクッキーが好きと聞くと、「ぜんぶ」「もっかい食べたいやつは?」「白いシャリシャリのやつ美味しかった」というやりとりをしたので再登場。お馴染みサブレシトロンは、いがらしろみさんのレシピにレモン果皮をプラス。今回唯一フープロで作れるものだ。いつもこのサブラージュでつくるけど、ボウルで作ると食感も変わるのかなあ。今度試してみよう。

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しかしながらこの作り方はグルテンがめっちゃ出るので、次は配合少し変更しようかな。

うさぎに合わせてまん丸お月様と、波型のスクエア。焼き色は薄めにして、ぷっくりめに作ったレモンアイシングで仕上げして200℃オーブンでさっと表面を乾かしたら出来上がり〜。安定。

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白くてシャリシャリしたやつ、美味いわ〜。そういや幼馴染もこれ好きって言ってたな。さすがろみさんレシピ。まちこさんがこの前紹介してたビスケットのレシピ本、ポチっちゃおうかな……。


ジャムクッキー

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いつものジャムサンドではなく、ロシアンクッキーのジャムのせを焼くことに。レシピは吉川文子さんのもの。こちらもオイルタイプの生地。

秋っぽくて色味のいいジャムないかな〜と探していたら、こんなものを発見。初めて見た。リンゴとぶどう、いちごのジャム。深みのある紅色が素敵だなあと思い、君に決めた!

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オイルタイプの生地。すぐにまとまるのでいいね。なかしましほさんのレシピもオイルタイプだけど、作る工程や副材料が全く違って面白い。食べ比べできていいね。

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このままオーブンで半分焼いたらジャムのせてまた焼成。規定時間よりプラスでしっかりめに焼いた。

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うむ。良き焼き色だ。食感はザクザク系。ジャムも美味しい!


前〜〜、ならえ!

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スクエアの型を新調したので今回大活躍。クッキー缶用に欲しくて欲しくて入荷待ちして、やっとゲットできたやつ。

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詰めていきます。オセロのように端を取ることを心がけましょう。

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四隅を取りました。今回けっこう唐突に作り始めたので、計画性がない。あとはもう適当に詰めてこう。


思いのまま詰めました

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後は野となれ山となれと思いながら詰めつめ。残りはホーローバッドへ。平日、家族のおやつとなる。にしてもほうじ茶メレンゲの面積がちょっと多い気もするけど、まあこれもご愛嬌だ。



いつもお嫁に出す気持ちでいる

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惜しみながら、大切にくるんでいきます。いつもクッキー缶作るのって仕込み含めて2日がかりとかだから、愛着がすごい沸いてくるんだよな。

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マスキングテープでしっかり封をして、このままラッピングした。

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青いリボンでくるくるっと結んで、バースデーカード添えたら出来上がり。翌日郵便屋さんに持っていった。次の日には届いたよう。いつもながらに日本郵便様々である。



おまけ、うさぎのこと

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実はうさぎさんの中にこっそりメッセージも隠しといた。お誕生日おめでとう!ってね。食いしん坊な人なので、気づかず食べてたりして。

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数年前、二人で初めて旅行したのが広島の大久野島だった。そこはうさぎ島とも呼ばれていて、その名の通りうさぎが住みついている変わった島だった。あの島に行って以来定期的に「うさぎたちに会いたいね……」「来世はあの島のうさぎになろう」といったことをよく二人で話している。なんとなく私の中で思い出のモチーフとなっているうさぎ。またクッキー缶に入れてしまった。

また落ち着いたころ、あのうさぎたちに会いに行けますようにと、なんとなしに願掛けをしながら。



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