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もしハウステンボスのマーケッターだったら?

こんにちは、PR&マーケティングディレクターの石本です。

もし私がハウステンボスのマーケッターだったら、と仮定した思考実験をしてみようと思います。

◎オランダ以上にオランダ

ハウステンボスの中を、歩いていると聞こえてくるのは、この金額でオランダに行けたと思うとおトク、という言葉でした。

ハウステンボスの魅力は、この一言に尽きるのではないでしょうか。

ただし、実際に7000円という金額について、長崎の地元の方にもヒヤリングをしてみるとやや高いと感じる意見もあるようです。

なので、比較対象を遊園地ではないところに価値を持っていくことが重要ではないか、と思います。
例えば、アムステルダムを再現した街並み、ユトレヒトの時計台のレプリカ、そして、幅広い世代の女性の心を刺激するミッフィーちゃんの演出。

その再現度たるや、オランダ本国顔負け、いや、こんなに綺麗な建物なんてそうそうないぞ?と思わせるほどです。

実際にオランダに行くと、ホテルも家もよく傾いてますし、外観もそんなに綺麗ではないし、食べ物もものすごい美味しいかといえばそうではないのです。 (※オランダ好きの方、すいません。笑)

実際にオランダに2泊4日程度で行くとすると、最低でも、往復の航空券代が1人13万円と宿泊代が2万円はくだらないことを考えると、合計15万のコストを覚悟せねばなりません。

そうすると、7千円vs15万円であれば、本国を圧倒できます。
ハウステンボスが、本国に圧倒的に負けるのは、マリファナが合法な点くらいでしょう。(個人的には匂いも含めて勘弁ですが。。)

◎節操がないくらいの様々な企業とのコラボ商品

別の観点で、ハウステンボスの特徴をみてみると、PR業界を湧き立たせるVRコンテンツ、海の上のホテルなど、メディア映えしそうなコンテンツも充実しています。
マーケティング戦略においての比重としては、こういった要素をサブ的に配置していきつつ、メインとしては、オランダ以上にオランダ、という要素を配置してコミュニケーションをしていくのが良いです。

◎長崎県の名産も勢揃い

2つ目の特徴と関わるところではありますが、特に出口のお土産コーナー『スキポール』では、オランダのアムステルダムの空港を想起させたかと思えば、意外と長崎の名産品がズラリと並んでいます。
つまり、オランダを体験しながら、長崎も味わえるという一粒で二度美味しい、という打ち出しも考えられます。

いわば、長崎県オランダ市、ともいうべき都合の良い場所なのです。

まとめ: ハウステンボスの3つの訴求

以上を考慮すると、ハウステンボスの訴求ポイントは、

1.ホンモノ以上のオランダを7000円で
訴求メッセージの中心に入れ込むべき要素であり、広告のコピーのベースとなる考え方として活用するべきです。

さらに、SNSとの相性が良いポイントなので、もし、SNSキャンペーンを展開するなら、

#オランダ以上

などをテーマとするべきです。
かなり、インスタ映えの流れに乗れるコンテンツを備えていることに加え、拡散しやすい内容と訴求メッセージが共通している点もポイントです。

この優先順位はブランディングをどうしていくかにも大きく関わるところなので、そういった観点でも見ていく必要があります。

2.最新のアトラクション→ PRフックに活用してメディアへの露出を行う。

3.長崎県を味わえる
→ 県外の日本人に訴求するメッセージの組み立てに使える。
これを淡々と表現するだけだとインパクトが弱いので、

長崎県オランダ市

くらいのコピーの振り切り方が重要だと思います。

この3つを基本線としたコミュニケーションを展開するのが効果的と考えます。

いかがでしたでしょうか。
もしも〇〇のマーケッターだったら。
シリーズを展開しようと思います。

それでは!




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