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ひとり旅日記ギリシャとイタリアへ45日目:片道約5時間の日帰り世界遺産ウルビーノ

2018年2/15ウルビーノ

6時起き。6:50出発、7:10発の電車に乗って世界遺産ウルビーノへ。乗り換えた電車が遅れてて、ボローニャでも乗り換えるのに、もうその時間だし。ただでさえ遠いウルビーノ。電車の乗り継ぎ上手くいかないとマジ困る!ボローニャで下車。嫌がらせ?何?この端っこのホーム。とりあえずホームがたくさん並んでる方まで走る。自分以外にも走ってる人多数。案内板見ると、自分が乗り換える予定の電車も15分くらい遅れてる。ペーザロって駅からバスに乗り換え。このバスに影響しても困る︎。

3時間半かかって、ペーザロ着。電車は途中飛ばしてくれて、11分遅れでの到着。5分くらいは遅れを取り戻した。今日も眠くて電車の中でほぼ寝てしまってた。ウルビーノ行きのバスチケ往復分買ってバスを待つ。けっこうウルビーノに行く人多いね。

12時前に念願のウルビーノ到着。まずはインフォメーションへ。って、城壁の中に入ると急な坂。フィレンツェから日帰り世界遺産は今日で第何弾?ウルビーノは世界遺産検定1級テキストの写真見て、長方形の窓が6つずつ縦に並んでる塔が2つ並んでる素敵な宮殿。自分が行ってみたい世界遺産ランキングの上位だったから、昨日の世界遺産サン・マリノ共和国に続いて移動が長かろうが、どうしても来たかった。

インフォメーションを探してるのに、もう大本命の宮殿が目の前に!そして…あぁ!本当に縦に6つずつ窓が並んでる塔が2つ。素晴らしい。でも、インフォメーションの場所がイマイチ分からず。近くの劇場のお姉さんに尋ねると、わざわざ外に出て、「宮殿の脇の坂を上ると広場に出るから。そこにあるわよ」と教えてくれた。グラッチェ。

インフォメーションで地図とこの町に関する資料を頂いて、いざドゥカーレ宮殿へ。6.5ユーロは良心的な入場料だと思った。フィレンツェのどーでも良い特別展とのセット料金でどさくさで値上げてるのに比べたら。宮殿地下からスタート。この館の当主はわざわざ地下まで降りてきて入浴したんだ。意外な所に浴室があった。地下は貯水しておく大きな穴があって、厩、トイレ、台所もあった。下水用には更に深く穴が掘られていて、馬の糞尿と人糞をそこに溜めるのはわかったが、それをどうやって回収とか利用とかまでの説明を探したがなかったね…。あったかも知れないが見つけられなかった。下水と上水が一緒になった所に台所か…。ビミョー。当時はこんなことになんの疑問もなく上手く生活できてたんだ。

宮殿2階部分へ。宮殿の間取りを展示してた。ウルビーノはラファエロが生まれた町とは知らなかった。ラファエロの絵の展示はもちろんの事、それよりも自分は当主の書斎に釘付け。こんなに素晴らしい寄せ木細工の空間を初めて見た。ずっと見てても飽きないくらい。寄木で表現された、立体感、奥行きを出した細かい仕事に脱帽。当主もさぞかしこの空間は居心地が良かったでしょうね。センスある当主だったらしく、様々な芸術家が彼を慕っていたという話もよくわかる。こんな2本の塔の宮殿作らせるんだから。今日は昨日のサン・マリノとは違って、4時間滞在することにした。宿に戻るのが遅くなろうと、かまわない。そう。自分は休暇中なんだから(ホント、サンジミニャーノのバスの運ちゃん、イイこと言うわ)。

宮殿の中を充分に味わい、中庭へ出て、ここでランチ。宮殿の向かいは大学だったんだ。宮殿見学中にヤケに外が騒がしかったが、大学周辺にキラキラの紙やらが落ちてるのを見ると、卒業式だったのかな?町のカフェは若者たちでどこもいっぱいだった。この時間帯、お土産屋は休憩中。ウインドウショッピング中、ステンレスの板で作ったドゥカーレ宮殿が!欲しい…。自分が町を出るまでにお店開くかな?

ラファエロの出身地という事で、彼の名前がついた通りを歩いてみた。ってか、この坂、ウルビーノで一番急な坂なんでは…?と思ったね…。坂を上り切った所にラファエロの銅像。ウルビーノは日陰に少し雪が残っていた。あとはテキトーに写真撮りながら歩いた。宮殿と対面にある丘からの眺めは良かった。伊人らしきカップルの彼氏の方が「写真撮ってくれる?」と声かけてきた。スタンバって待っていたが一向にスマホを渡してこない。「ゴメン。もう待てない。ムリ」日本語で言ってその場を去った。オマエらの為に待てる程、人は好くない。彼女の方は好き勝手にスマホで景色や自撮りしてて、彼氏はまだスマホセットアップできてないし。全て整ってから声掛けろ💢ホント伊人ってアタマ悪い。失礼だろ?せっかくこっちが撮ってやっても良いと思ってんのに。人の貴重な時間無駄にしやがって。

レンガの坂と階段が混ざった様な所を下りながら、正面に見えてる宮殿の写真をあちこちから撮る。楽しかった。ここは誰が撮ってもイケてる写真が撮れると思う。気付いたらこの町に入ってきた時の最初の道に戻ってた。2つの塔を見納めた。久々にねこさんを見た。首輪付けてて、人懐っこい。自分に頭すりすり、ぐるぐる回ってた。動き過ぎてて、写真撮れなかったが…。ねこさんがいた建物の対面にフライドポテト屋があった。バスターミナル行く時に買おう。

再度お土産屋を覗いてみたがまだ閉まってる15時半。そしたらタイミング良くおばあさんが戻って来て、鍵を開けた。おばあさんが準備できるまで待って、「これ下さい!」と外のステンレスドゥカーレ宮殿を指差した。お店の引き出しから新しいものを出してくれた。箱に入って20%引き。10ユーロもしない。嬉しかった。ウルビーノの記念の物が買えて。

ポテト屋に戻って小ポテトを注文。明らかに揚げ時間間違ってるし、しょっぱい。マズイ。ペーパーで塩を拭っても拭いきれない塩加減って、どういう…。バスターミナルに着いて1/3捨てた。マイミー。バスターミナルからショッピングモールが近いから、バスを1本見送ってモールに入ってみた。って、大した事なかった…。そして次のバスは遅れた上に激混みだった。それでもフィレンツェ行きの電車には影響がなくて良かった。鉄道駅行きのバスに1時間揺られ、帰りの電車は4時間近く乗った。宿に着いたのは22:30。みそ汁飲んでシャワって寝た。


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