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席を譲ってくれた人の傾向 出産アドベントカレンダー #22



妊娠するまで、公共交通機関で席を譲ってもらう経験はしなかった。大きな怪我や病気もしたことがなかったので、どちらかというと譲る側の立場だった。

妊娠してから10ヶ月の間は、譲ってもらったことが9回はあった。
逆に座りたいなと思う時に、譲られないこともあった。
そんなとき、

譲ろうと声をかけてくれる方には傾向があるのだろうか?

とふと思った。
ただの探究心だが、とりあえず譲ってもらった方を覚えておくようにしてみた。

・・・先に結論を言うと、

性別には偏りはあまりなかった

男女比は6:4くらいだった。

年齢は(見た目推定)40〜50代が多かった

10〜20代と、60〜70代はいなかった
ただ、30〜40代くらいの女性の親?のような方に言われたか何かで声をかけにきてくれた10代の子がいたことはとても嬉しくて記憶している。

自分の見た目の変化(妊娠経過)による傾向

妊娠週数を重ね、お腹が膨らむことで見た目がわかりやすくなって譲られやすくなったかというと、実はそうでもなかった。

譲ってもらったとき

初めてのとき

割と満員の電車内で、まだお腹のふくらみが分かりづらい妊娠5ヶ月くらいのときだった。
40代くらいの女性が笑顔で譲ってくれた。
初めてだったので、すごく恐縮で、感動した。

2〜4回目

初めてのときから数週間以内(=妊娠5~6ヶ月)。
仕事帰りの混雑気味の電車で。
どの人も40~50代の女性の方だった。
もしかすると、出産を経験している(可能性が高い)人のほうが気付きやすいのだろうか?と思った。

5回目

妊娠8ヶ月くらいだったと思う。休日の昼。
30代のスーツを着た男性と目が合い、譲ってくださった。

6回目

妊娠8ヶ月くらい。平日夜。
50代くらいの私服姿の男性が私がすぐ気づいて座って座って!と言ってくださった。

7回目

妊娠9ヶ月ごろ。たしか平日夜の混んだ電車。
最初立ち乗りをしていたら、斜め前くらいの席に座っていた40~50代くらいのスーツ姿の男性が徐に身支度をして、静かに私と目を合わせて席を立ってくださった。
小声で「ありがとうございます」と言って座ろうとしたところ、その席の正面で立っていた女性が先に座ってしまった。
気づかれなかったのなら仕方ない、と立っていると、その数十秒後に座った女性が気づいて交代してくださった。「気づかなくてごめんなさいね」と声をかけていただいた。

8回目

妊娠10ヶ月目。夕方の路線バスで。
後ろの席が空いていたので向かおうとしたらバスが先に動き始め、慌てて手すりに捕まっていたところ、
40~50代の仕事帰り風のスーツを着た男性が「こちらどうぞ次降りるので!」と譲ってくださった。
(バスの運転をもう少し余裕もってもらいたいと思った)

9回目

妊娠10ヶ月目。休日のお昼。
このとき初めて10代の子が声をかけてくれた。親のような女性が近くにいたので、もしかしたら指示があったのかもしれないが、少しそわそわした面持ちで勇気を出してくれたと思うので、嬉しかった。


譲られなかったとき

平日朝、女性専用車両に乗ったが誰にも気づかれないときがあった。
スマホを見ているか、寝ているかで優先席付近に立っていても気づかれなかったので、必ずしも女性だから気付きやすいとも限らないと思った。

マタニティマークが見えていないか、知らないか

マタニティマークは2006年から使われ始めた。
https://sukoyaka21.cfa.go.jp/maternitymark/
妊娠すると、母子手帳と同時に役所からもらったり、駅でも改札の窓口に直接問い合わせるとその場でもらえたりする。

私も複数のバッグに付けたかったので1枚では足りず、いろんな駅でもらって集めていた。
そして電車やバスに乗るときは、マタニティマークがなるべく見えるような位置に付けて行動していた。

それでも混雑する場所だと、マタニティマークが見えづらくなり、気づかれにくくなる。
妊婦本人の立場になってみると、座りたい・・・と思うことはあっても、満員の席の前に立ち、マタニティマークを見えるようにアピールすることもわざとらしくてちょっと憚られる。
自ら「譲っていただけませんか」と声をかけるのも個人的にはできない。

なので、気づいてもらえたら有難い、くらいの気持ちでいるしかないと思った。

マタニティマークの認知度

マタニティマークがどれだけ知られているのかも調べてみた。
厚労省平成26年のデータでは、約10年前に20~30代だった女性の7割に認知されていたが、当時の中高年(50~70代)男性の認知度が低いとある。

マタニティマーク ファクトブックより引用

わかもと製薬のプレスリリース(令和5年)ではアンケートサイトの対象者約2000名のうちマタニティマークの認知は85%とあった。


まとめ

私個人の9回の経験で傾向が掴めるとも限らないが、年代には偏りがあったように感じ、調査データ上もそのような傾向が過去には出ていた。
逆に見た目からの判断、とか男女差はないように思った。

マタニティマークは普及している(よく見かける)ようにはなってきたが、妊娠している人がどれだけ席に座ることを必要としているか(他者から見えづらい、立っていることの負担や辛さ)
は見た目だけでも想像はしづらく、結局何らかの経験、ないしはマタニティマークが示す意味を教育か何かで知る機会がないと、席を譲るまでの行動には結びつきづらいのではと思う。

私も妊娠してから、以前には気づかなかったような「目に見えない身体的負担を抱える人が」もっといるのだろうと思った。
席を譲るべき人がいると気づいたら即座に譲ろうと思った。


(なんか自由研究の発表みたいな投稿になってしまったけど・・・笑)

それでは!

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