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すべつな~春は摘み草、夏はお茶会(残暑お見舞い申しあげまスギナ・ドクダミ編)

暑い日が続いておりますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
お空の具合も照れば照ったでかんかん照り、降れば降ったで止むことを忘れたかのように降り続く昨今、ままならない事も多くあるとは思われますが、くれぐれも皆さまご自愛くださいますように。



残り僅かとなっていたスギナエキスもとうとう使い果たし、爪の状態が著しく弱体化。おかげで爪をかなり短く切らねばならず、もはや深爪は常態化。
小さなものが掴めないわ、掴んだものは取り落すわで、わりと困っていた。
そこで私はようやく気付きはじめる。骨や爪がいかに大事かという事実を。本当の意味で、やっと分かってきたのかもしれない。
人は、固い部位(つまり骨や爪)がなければ、ほとんど力が入らない。そして重さや負荷を受け止めてくれる部位(やっぱり骨や爪)がなければ、力を緩めることもまたできないのではないだろうか。




自家製スギナ茶(色からしてかなり濃厚)


さかのぼること半年ほど前。
そろそろ入浴剤として使っていたスギナエキスの残りが少なくなってきた。
数年前から意外と美味しいと聞いたドクダミ茶を時々飲んでいた私は、ドクダミ茶が美味いならスギナ茶もいけるのではと、そして風呂に浸かって効果があるのならお茶で飲んでも効果があるだろうと、入浴剤をケチるためにスギナ茶を購入してこちらも時々飲み始めることにした。
最近になって、スギナエキスを作った当時の記録を数年ぶりに見返したところ、自家製スギナ茶の写真が残っていた。が、おそらく良い印象ではなかったのだろう、本人には当時の飲んだ記憶がまったく無し。
改めて数年ぶりに飲んだ印象も、匂いが鼻についてあまり良いとは言えなかったが、飲んでいるうちに慣れて気にならなくはなった。
そしてその味。
ドクダミ茶はほのかに甘酸っぱく、個人的には香りもフルーティでそれなりに美味しいと思う。
そのドクダミを上回る甘味がスギナ茶にはあり、私は衝撃を受けた。
基本ハーブティは飲み終わりまで茶葉を入れっぱなしにするが、スギナは時が経つほど甘味が増すように感じられた。
ちなみに家族に振る舞ったが反応が薄く、友人宅で飲んでもらったところ、そちらでは私ほど匂いに対してネガティブな印象は受けなかったようで中々良い反応が返ってきた。なので感じ方に大分バラつきがあるとも言える。
またまとめ買いした他の袋を飲んでみると、甘味はほとんど感じられず印象がガラッと変わったので、もしかすると収穫期やロットなどによっては味がまったく異なってしまうのかも、とも思った。

夏になった今でも温かいスギナ茶を飲んでいるが、すっかり慣れてしまったのか、普通のお茶感覚で習慣的に飲んでいる。いやむしろ、隙あらば我々を暖めよう暖めようとギラギラしてくる太陽と、その下で上がり過ぎた体温をちょっとでも下げて熱中症から免れようと悪戦苦闘する人間活動の間でくたびれた胃腸には、温かい飲み物が丁度良い。
ただ一つ解せないのは、スギナを風呂に入れた時のような効果は、お茶を飲んでもほとんど感じられないこと。
これは私の消化機能がよほど弱っているせいか、それともそれだけ経皮吸収での効果が絶大だったということなのか。

とにもかくにも。
エキスのストックはなくなり、薬草茶は当時飲んだ以外の在庫を残していないので、もはや買うしかない。
ドクダミとスギナでお茶にはまり、実は他にもいろいろ試しに買っている。しかしお茶といえどもバカにはならず、やはりそろそろ自分で作るべきだろうと、半年前の自分は闘牛士の前に立ちはだかる荒牛のごとく、摘み草のできる春の訪れを、今か今かと鼻息荒く待ち構えていたのであった。ブヒッ! <つづく>



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