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せいかつの中にある詩 。

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少し短いものから。 少し長いものまで。 生活の中にある鼻歌のようなものです。
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『夢ん中』

おじさんは浜にこしかけ、竿は立てるがエサをつけず、隣で白い犬が寝てる、おもむろにタバコに火をつけふかす、ショートホープを愛した、男の目はとても優しく、日々はこの男を愛し、酒を使い言葉を交わす、遠くに連れてって、ねぇブギーマン、

節だらけでゴツゴツした指、鉄工所で働くおじさんはタバコを咥えながら鉄を切った、近くを走る電車の音、ガタンゴトンとうるさくて、焦げた鉄の匂いと、その音が妙にマッチした、ビ

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『D』

『D』

長い長い夜でした

本当に朝が来るのかと疑う程に

それでも僕らは月明りを頼りに旅を続けました

しばらく黙って歩き続けました

ところがガツンと頭を強く打ち付け

「なんだろう?」と見上げると

そこには大きな壁があって

そこで道は途中で無くなっていました

僕らは家に帰ろうと思いました

頭も痛かったし

それぞれが家族の顔を思い出したからです

全ての旅は家に帰ること

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『声にならない言葉たち』

Maximum(最大限)
minimum(最小限)

この2つはinfinity(♾)の中に組み込まれていて、

それは、決してゼロにはならないという法則。

だからこそ、

あってもいいし、なくてもいい。
選択肢が多ければ選ぶことが出来る。
少なければ選ぶことが出来ない。
どちらも変わりないんだよと。

ただ、決してゼロにはならないって凄いことだ。
#詩 #法則 #選択

『ナイト・タイマー』

僕はお腹が減った
目の前に写るもの全てが美味しくみえる
それが貴方にとっての大事なものなら尚更だ、そんな僕を子供みたいと笑ってくれるかい?

起きている事には全て意味がある
キリンのように長い首を持って生まれてしまったとしても、それにだってきちんと意味はある
理解するのに時間はかかるかも知れないいけれど

怒りは時に大きくなりすぎて
憎しみに変わってしまうことだってあるかもしれない
そんな時、

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『続 人間的解放宣言』

家族の様な縛られた関係性を嫌うくせに、また似た様な和の中に入りこもうとする癖がある。
人間の性、昔は情報網が発達していなかったから必要だったかもしれないが、現代においてsnsが発達してからはそれは必要なものではなくなってしまった?無用の産物?あくまで仮定として。

しかし、僕は所属することであらゆる物を与えられ、安堵感を持ち、幸せを感じながら生活をすることが出来る。そう、所属を持たない者には与え

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