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北アルプスの麓に在住 職業は庭師 身体の老化と脳の幼児化との折り合いに思案する日々 夏…

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北アルプスの麓に在住 職業は庭師 身体の老化と脳の幼児化との折り合いに思案する日々 夏は山に登り冬は雪と戯れる 時には質素な旅行に出掛けたりなどして暮らす

最近の記事

2日目 佐多岬に向かう

お世話になったライダーハウスを出発して鹿屋市内を抜けて佐多岬に向かった しばらくは昨日自転車の修理のために往復した道を進む 天気予報通り霧雨が降り出した コンビニに寄り雨具を取り出す 登山用具も積んだ重装備なので店の前では目立つ 買い物に立ち寄った客に声を掛けられたりする これはこれで楽しい ペットボトルのお茶を飲みおにぎりを食べる 錦江湾を右側に望む海岸に出た 雨風になってきた 晴れていれば開聞岳が望めるはずなのだが何も見えなかった 海岸道路から内陸部に入り長い登り坂が始ま

    • 自転車と旅する屋久島

      いつかは訪ねてみたいと思っていた屋久島 4月4日、夜明け前に自転車で自宅を出発 電車で松本駅に向かい高速バスに乗り換えて大阪に着いたのが午後、自転車を組み立てて市内を走り抜け南港フェリーターミナルに向かった 途中で昼夜食兼用にご飯を食べて待合所に着いたのは出港1時間前の夕方5時であった 車体を分解して持ち込めば3600円の節約にはなったのだが既に時間の余裕はなかった 船室はツーリストクラスで相部屋だが1人当たり畳一畳分程のスペースをカーテンで仕切ることができて枕元には棚と灯

      • 早春のスノーシュー散歩

        毎年一度は雪のある時期に訪れる山 山と言うより実は元スキー場だ 既に営業しなくなって久しい 青木湖を望む景色を味わえる場所で週末は家族連れが中心に訪れる活気のあるファミリーゲレンデだった 私にとっても思い出多きスキー場だ 今や時の流れと共に忘れ去られた存在となってしまった ゲレンデに生えた樹々も随分成長してきた いずれは雑木林の自然に戻るだろう そんな場所にも雪が降った直後には必ず訪れる人達がいる 私もその一人だ スノーシューや山スキーで山頂まで自分の足で登りそして降りてくる

        • フィリピン自転車旅を振り返る

          私は2024年2月4日から2月29日までの間約25日間フィリピン国内を自転車で旅行した 空港から走りだして1時間も経たないうちに高速道路不法侵入により罰金刑を受けるなど 波乱の旅の始まりかと覚悟したがその後は順調に進むことができた 首都のあるルソン島から南下してミンドロ島 ボラカイ島パナイ島ネグロス島ボホール島そして最後にセブ島からマニラまでフェリーで戻る旅程だった 旅の前半は地域的に乾季であり連日好天に恵まれた 反面昼間の暑さは連日30度を超え日射も激しく体力を消耗した

        2日目 佐多岬に向かう

          セブ島 ボタニカルガーデンを訪れる

          セブシティから山に向かって500m程登ったところにある庭園Terrazas de flores Botanical Gardenに行ってきた 麓の食堂で朝食を食べている間に雨が降り出した しばらく休んで様子を見る ビサヤ地方に来てからだいたい朝は雨が降るけれども長くは続かないことがわかってきた 雨脚が弱くなったのを見計らって腰を上げる 両側商店の続く通りを進みしばらくすると曲がりくねった急坂の続く道が始まる かれこれ20日以上自転車で旅している 最初の頃は坂に差し掛かるとあっ

          セブ島 ボタニカルガーデンを訪れる

          パングラオ島デュマルアンビーチ

          タグビララン港はボホール島の西の玄関口になる 周辺の島セブシティやシキホール島からも頻繁にフェリーがやってくる 港からほんのちょっと海岸沿いの市街を南下すると2本の橋がパングラオ島に向かって架かっている ラグビーボールのような形で小豆島くらいの大きさ 対してボホール島は鳥取県より少し狭いくらい 鳥取県に小豆島がぶら下がっているようなイメージだ 何だか変な例えですね 私の訪れたデュマルアンビーチは島の南側にあり 比較的値段の安い宿が点在している 砂はきめ細かく白い石膏のような感

          パングラオ島デュマルアンビーチ

          アンダビーチで

          アンダの町は本当に小さな町だ ボホール島の東南の端にある ほとんどバイクしか走らない漁村のコンクリート舗装の道をそこから更に3kmほど奥に向かって走る リゾートホテルの看板が見え始めた と言っても矢印付きの小さな案内板が控えめにあるだけだ 珊瑚のガタガタ道を海岸に向かって下って行くと今夜の宿one peaceがあった 小柄でとても愛想の良い番頭さんと陽気で体格の良いヨーロッパ系の男性が切り盛りしている そんな感じだ 目の前の海岸はちょっとしたプライベートビーチだ ここもダ

          アンダビーチで

          マニラに向けてセブ港出発の朝

          2月27日午後セブからマニラ行きのフェリーが予定通り少し遅れて出港した これに乗るまでがとにかく大変だった ターミナル1ゲートの手前にある2GOフェリーの窓口で予約しておいた切符を受け取り 中に入ってターミナルフィー他自転車の運賃など支払った フェリーに乗るのはもうこれで7回目 慣れてはいるが何枚もの切符の束を眺めてはいつも??である ここからターミナル3まではバスで移動なのだが係員に 『あなたは自転車で行って下さい 真っ直ぐ行けば良いから』 と言われて走り ターミナル3の

          マニラに向けてセブ港出発の朝

          ダウィンのダイブリゾート

          ドマゲッティから南にあるダウィンの町へは一直線の道だ 距離にして15km程 海辺のリゾートでありボートで沖合のアポ島に行く人も多い ちょうど昼時だったので食堂に入り昼食を取った 道路から海岸への脇道は何本もあり少し迷ったが早い時間に到着してしまった ビーチバンガロータイプのところはチェックイン時間はアバウトなので着いた時がチェックインだ 案内されて中に入るとベッドと蚊帳だけの簡素な作りだ 荷物を下ろしてさっそく楽しみにしていたシュノーケリングに出る 目の前が浜だ 係留してあ

          ダウィンのダイブリゾート

          旅先での出会い ドマゲッティ

          朝起きて電気ポットでお湯を沸かす 自宅にいる時は必ずミルクと砂糖たっぷりの紅茶を入れて飲む習慣だ 旅先ではそうもいかない不自由さがある けさは久しぶりに紅茶を飲んだ ミルクも砂糖もないけれどそれでも紅茶なのだ フィリピンはどこに行ってもコーヒーだ 紅茶はどちらかと言えば少数派 ホテルの部屋でも用意してある場合はネスカフェのインスタントコーヒーだ 部屋のドアを開け放って椅子を持ち出し外を眺めながらゆっくりと飲み始めた 住宅地の中なので大した景色でもない すると隣人が出てきて

          旅先での出会い ドマゲッティ

          ボホール島パイラーのライステラス

          ボホール島中央部にチョコレートヒルズの景観で知られるパンガスフォールズと言う小さな町がある そこに昨夜は宿を取ったのだがあまりにも鄙びた町だったので6kmも通り過ぎてしまった 引き返すと右手にお椀を伏せたような山が見えた 地図を頼りに幹線道路から細い道に折れ少し進むと右手にその家はあった 農家の敷地内に建てられた民宿のような感じであったが造りはしっかりした建物だ 物腰の優しい奥さんが出てきて応対してくれた すぐに2階に案内された 狭い部屋でトイレシャワーは共同だが清潔な部屋

          ボホール島パイラーのライステラス

          旅先での交流 ネグロス島

          ネグロス島東海岸は途中Libertadの町に泊まった 橋の手前を右に曲がると地元の市場があり活気に満ちていた 特に予約もしていなかったのだがすぐ側にまだ新しいホテルがあった たまたまgoogle mapで拡大したら出てきた宿だ フロントで若者が1人留守番をしていた 値段を聞くと950ペソ 高くはない 部屋を見せてもらって即決した 広い室内で真新しい テーブルの上に生花が活けてあった そんなホテルはフィリピンに来てから初めてだったのでちょっと驚いた そんな気持ちが嬉しい シャ

          旅先での交流 ネグロス島

          ネグロス島に入って気がついた街路樹の大切さ

          朝1番のフェリーでネグロス島バコロド港に着いた メインストリートに出てからしばらく走ると とても気持ちの良い雰囲気の道が北に向かって一直線に続いていた 南に向かう旅程なのに北に向かって走るのはヘンな話だがネグロスの東海岸を走るためにしばらくは港から北に向かわなければならない 風向きは運が悪いことに向かい風である サイクリストにとって逆風はありがたくない スピードは2倍も違うかも知れない 今回の旅で北に向かうのは初めてだが良い事もある 街路樹が作る日陰を走ることができるのだ

          ネグロス島に入って気がついた街路樹の大切さ

          イロイロシティでの大事なミッション

          はい実は自転車にリアキャリアを付けました 日本から飛行機に載せるにあたって軽量化を追求してフロントフォークとフレームに荷物を装着してキャリアは無し 5kg程度のザックを背負って今まで走っていたのだがさすがに毎日の炎天下走行 背中に何だか汗疹が出来るしだんだん辛くなってきた しかも背当てが実に臭いのだ そこで自転車屋さんを探し出してさっそく訪問 場所はイロイロ川リバーサイドウォークから程近いところにあったAlex bike cafe 感じの良い今どきのバイク屋さんですが 組み

          イロイロシティでの大事なミッション

          庶民の乗り物トライシクルとトライシカット

          イロイロシティに入るとトライシカットの多さに驚いた アジアではもう自転車のサイドに人を乗せて走る商売は絶滅危惧種だと思っていた どっこい フィリピンでは現役で元気に走っているではないか 125ccのバイクで6人乗せて走るトライシクルより更にエコである (ミンドロでは屋根の上にも3人乗っているのを見た) 燃料はゴーヤチャンプルーとご飯でよい そんな事もないか 小さなサイズで変速機もない自転車だ ちょい乗りの地元客を渋滞の街中定員2名で運んでいる 市の中心部に入るとますます渋滞が

          庶民の乗り物トライシクルとトライシカット

          自転車旅の良さは少しずつ変わる風景が見えること

          パナイ島北の玄関口はカティクラン港だ 私は近くのボラカイ島から戻ってきてから東に向けて走り始めた 霧雨が降り始め嫌な天気だったが少しでも前に進みたいと考えた 朝から何も食べていなかったので 食堂に立ち寄り腹ごしらえした その後しばらく走って途中のパン屋さんで おやつに食べる菓子パンを買った フィリピンにはこんなパン屋さんがどこにでもあってしかも気軽に買える値段で重宝する その日はすっかり暗くなってから予定地のカリボの街に到着した 毎年1月にアティアティハン祭で知られるそうだ

          自転車旅の良さは少しずつ変わる風景が見えること