広場恐怖があるくせに
どこかへ強烈に行きたいと思います。
人がいるし
頓服もあるし
何より『私は大丈夫』だと
『パニックになっても大丈夫』と言う自信が
あります。

何とか出来る自信、
それは今まで私が20年近くかけて
じわじわと身に付けてきたもの。

だから急に変化しろとか
向上しろとか
そんな事は他の人にも求めません。

今日、晩御飯の時に
じいじ←私の父、2軒隣に住んでいて風呂と晩御飯は毎晩我が家に来ます。
私の唯一出来る親孝行です。

そのじいじの話の時に
『中学校の北門からぽっちゃりした子が帰りよったったーい』と。

娘の通う中学校から
下校時間より遥かに早い時間で帰宅している女の子を見掛けたらしく
その事を話していた様です。

娘は『知らないよー』と答えていましたが
父の会話を聞いて
私は無礼承知で食卓を立ちました。

まぁ拒食症なので食卓にいても
コーヒーだったりの時が多いので
そんなに不思議には思われない事が救いと言うか
何と言うか・・・。

どうやっても私は
父の見た目で人を表現する事が聞き流せません。
それで何度も何度も言い合いにもなりましたし
喧嘩もしました。
でも言う父にしたら
それが何故、私の嫌気に触れるのか理解出来ないのです。
実家近くに昔からある『精神病院』があります。
戦後は、それこそ窓には鉄格子が嵌っている様な
典型的な精神病院。
今は心療内科クリニックとなっていますし
もちろん窓は開いて
白いカーテンが揺れていたりします。

『キチガイさん達の時々並んで、銭湯に来よらしたたい』
そう父が話した事があります。
その時も私は、その場に居る事が出来ませんでした。

ぽっちゃりした女の子
キチガイ

父の世代、所謂、団塊の世代と言われますが
バカでもチョンでも分かる！とか
平気で使っていた時代の人です。

でもそれは
とてつもなく人を傷付ける言葉なのです。
それが理解出来ないのは
父の世代の社会がそうであり
環境と当時の教育があったからです。

アルファベットのZを『ゼット』と習った世代が
今更、『それはジーだよ』と言われても
『ならばGとはどう違うのだ？』と
首を傾げるのでしょう。

人は育ってきた環境と
親からの思考から強く影響を受けます。
それはもう嫌と言う程、
目の当たりにして来ました。
だからその人を責めたり咎めたりするのは
違うのだなと言う事も知りました。

私がパニック障害でも大丈夫だと
20年かけて自信をつけた様に
人は時間をかけて
その思考を身に付けていきます。
特に小さな時からの影響は大きいものです。

以前の記事でも書きましたが
私はカナダでゲイの友達がいます。
NYにも色んな友人がいて
女と男で何が違うのか
年齢で区別されたりするのは何故か
そんな事を常に問う機会がありました。
それで私は2人の子ども達に
女の子だから
男の子だから
年上だから
年下だからと
1度も言った事無く今まで接して来ました。
でも父の世代は違うのですよね。

女の子は『女の子らしく家事をする』
男の子は『男の子らしく沢山食べて逞しく』

そう叱咤するじいじに
毎回反発してきた2人に
もう父は言わなくなりましたが
見た目で人を表現する事は未だに変わりません。

ぽっちゃりと言う曖昧な言葉で
無理なダイエットをし
結果として拒食症になって苦しむ人を知っています。
キチガイと言われ
家族とも縁を切られ天涯孤独なひとりぼっちの
絵と動物が好きなとても優しい方を知っています。

親として
父として
私は父を好きですし感謝もしてますし
長生きして欲しいなぁ、元気でいて欲しいなぁと
思います。
けど父のこの思考に関しては
とてもとても大嫌いで
耳にすることが出来ません。

けれどそれも含めて父ですから
『急に変われ』とか
『その言い方はするな』と言っても
明日から変わるものではありません。
父が父の人生をかけて、ゆっくりと
身に付いて来た『父の思考』なのです。

私にとって唯一の事は
子ども達が『その言葉はどうなのか』と
立ち止まって考えられる子に育ったと言う事です。

『それは違う』と
以前の2人なら真っ向から否定し
喧嘩になっていたでしょう。
そこから少し大きくなって
『そう言う人の背景にあるものは？』と
その人を取り巻くことに目を向け
発言を考えられる姿勢に
成長を感じます。

そう思うと
私が結構、頭が硬いなと反省したりもしますが💦

明日はワクチン3回目。
モデルナ1本でここまで来ましたが
1回目、2回目と副反応が相当酷かったので
週末はデロデロになってるかもしれません💦
のんびり2人に甘えて過ごします( ´ ▽ ` )

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