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変わり者の中ではスタンダード

少し前、とある方に

「アナタ、自分がかなりの変わり者だっていう自覚ないの?」と言われて落ち込む凹む悲しいガッカリ、とてもとてもオヨヨになりました

子供のころから「変わり者」と言われ続けてきたけれど、学校では「目指せ!優等生!!!」で頑張ってきたし、社会人になってからは「会社の中のお見本となるべき人事総務」で一生懸命配慮して生きてきたのにっ!!!

まだ言うか、という気持ちですシクシク


入場整理券

三連休の中日、大阪万博1000日前イベントとして薪能があったので行ってきました

18時開場とのことで17時45分に会場入り口に到着

前に6人並んでいて、最初のお二人はご夫婦かな?という感じでしたが、あとは全員あきらかにおひとり様!

みなさん静かに文庫本を読んでいる

5分ほど並んで振り向いてみるとやっぱり後ろもおひとり様が続いていて本を読んでいる、、、

かく言うワタクシも文庫本持参でした

にゃんと!
最前列ど真ん中!

キョロキョロ辺りを見回すも、ほぼほぼおひとり様ばかり、静かにみなさん本を読まれている

スマホ触ってる人があまりいない、、、

入場は200名となっていたけれど、始まる前に振り向いてざっと数えると50名弱くらいしか入っていない、三連休の中日というのにかなりスカスカ、、


……ここにいる人って所謂「変わり者」って呼ばれてる人ばかりなのかなぁ


芝に座って見るから「芝居」なんだって
まさに芝に正座して見ました

万博開催前イベントということで

よいしょ、よいしょ、よいしょ~~

鏡開きがあったり、

能の前、暗くなるまで15分ほど設計を主に研究されている大学教授の方と木材連合の方と能を舞う方のトークショーがあったのですが、これがとても興味深かったです

教授の方のお話は、

設計をするときに一番難しいのは木材なんです、鉄骨やコンクリートは数値が決まってるから計算しやすいんだけど、木材は1本1本たちが違うのでそれを加味して設計しなければいけない、
鉄筋やコンクリートは完成したときが一番強度が強いんだけど、木材は人の手を介し完成してからどんどん強度が増し100年後、何百年後に最高の強度に達して、それから緩やかに強度は落ちて、それでも完成したとき以上に強度が落ちることはないんですよ


キレイな板目

能を舞われた辰巳満次郎さんのお話は、

能の舞台ももちろん木でできています、これを鉋で2,3mm削れば、また新品になって100年500年と使うことができるんですよ


火入れ

持参していった本は、今のわたしに話しかけてくれているような内容で待ち時間ポロポロ泣いてたのですが、

能は引き算の芸術
舞台になにもない
「多くを語らない、鑑賞する人が感じるもの」
なんだって

薪能の演目も今のわたしが主人公みたいな内容で、最後やっぱりポロポロ泣いてしまいました


ワタスも燃え尽きました、、、

能の最後のセリフが「我、魂を取り戻す」だったんだけれど、色々気持ちが疲弊していたけれど、わたしも一緒に

「我、魂を取り戻す」でした^^


で、終わりましたら案の定、みなさんおひとりだものね、ささささーーーっと帰っちゃって、、、、

もちろんわたしもその中のひとり


ふと、変わり者と呼ばれてる中ではわたしはスタンダードなのかも、ならいいのかもね、って「変わり者」モンダイも気が軽くなった夜だったのでした





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