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不安の掃き溜め

 不安である。明日から社会人。僕は漠然とした不安を抱えながら、大阪へ向かう新幹線に乗車している。はっきりとした原因は分からない。きっと色々な感情が相まって、僕の不安を形成している。

 ぼんやりと見えるのは、全くの新しい世界。人々。そして、自分の姿。それには幾ばくかの期待はあるけれど、同時に失われてしまうものを想像して、気分が沈む。

 友人たちが「配属先は〇〇!」と嬉々として話しているのを見ると、寂しくて堪らない。今までの関係性が吹き飛んでしまうような不安がある。「友人」という関係性は変わらずとも、彼らの中で僕の位置づけは間違いなく変わる。変わらないように努力をする気力もない。ただただ、それが胸を締め付ける。

 ここまで、自分が変化に弱い人間だとは思わなかった。周りの変化に加えて、自分の変化も怖いのだ。そんなことを言っていたら、僕の成長はない。

 ここは僕の心の少し奥の方。普段はなかなか口に出せないネガティブな感情や真っ黒な感情の掃き溜めとして今、noteを描いている。僕は明日から、社会人として大きな一歩を踏み出す。そのときに、少しでも前を向いて踏み出すための記事だ。もしかしたら、数ヶ月後の自分が読んだら病んだ自分を馬鹿にして笑うかもしれない。それならそれで良い。むしろ、そうであって欲しい。

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