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治療の「揺り返し」が来た時に、どう感じるか?

治療の揺り返しが来た時に、患者さんがどう感じるか。

これが、この方のレジリエンスのあらわれだなと思いました。


「順調に治っていっている」と喜んでいたのに、2月の節分の頃。

急に悪化して、不安になったという方がいました。

そこで治療を投げ出さず、継続したおかげで、今は非常に良くなっています。


先日、いらっしゃったときに、「あの揺りかえしの意味はなんだったのでしょう?」と質問されました。

私の口から出てきた答えは、

「地層を横から見たようなもの」です。


地層の堆積は、非常にゆっくりです。

治るというのも、じれったいくらい時間がかかる場合があります(1回で治ることも多いですけどね)

治っていってるとき、その時点では本人にはピンと来てないこともあるんですよ。

でも、揺り返しが起こると、否応なく、最初の状態に戻るじゃないですか。

そしたら、地層を割ってみたように、「あ、こんなに積もってたんだ!」ってことが分かるでしょう?

木の年輪でもいいけど。


元の状態からずいぶん良くなっているのに、それを自分で評価できてないとき、揺り返しが来て、その人の心の在り方を試されるんじゃないでしょうか?

それって、自分が頑張ってきたことを、認められてないってことでもある。

頑張ったって、ちょっとしか成果が出せないのを「なんで、この程度しか治せないんだ!」って怒ってるようなもんです。

細胞分裂のスピードでしか、人って治りませんからね。

それがカタツムリの這うスピードだったとしても、体はめっちゃ頑張って分裂して治してるんですよ。

それを自分が評価せず、否定して、責め心があるとき、揺り戻しで、折れちゃうんです。


折れやすい心…レジリエンスが乏しい心です。


鍼灸師への感謝の気持ちが足りないって言ってるんじゃないです。

私ら鍼灸師は、イマイチ調子の悪い細胞を「破壊」するけど、再生させてるのは、患者さんの細胞です。

患者さんが、感謝してないのは、自分の身体に対してです。

自分がボロボロにしたくせに、「治りが遅い」って怒ってるんです。

そんな無茶な話がありますか?


揺り返しが来たとき、それは、あなたが自分(の身体)に真に寄り添ってあげられているか、自分に対して優しいかどうかを試されている。また、レジリエンス(しなやかな回復力)を持っているか聞かれているんです。


それがない人が、治療を投げ出す。

「お気の毒に」としか、かける言葉がありません。

そうやって一生自分をぞんざいに扱い続けるつもりでしょうか?


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