38℃の文章を

38℃。これはわたしが書く文章の基本設定温度です。

半身浴のように、身体の芯からゆっくりじんわりあたたまり、読み終えたあともほかほかするような、そんな文章を書いていきたいと思います。

これまで熱い言葉に救われたことがたくさんありました。
その反面、熱い言葉ばかりを集めているうちに、疲れて前に進めなくなってしまったこともあります。熱いお湯に浸かっているときと似た感覚です。

熱いお湯に浸かって、さっとやる気が湧き上がって、ロケットダッシュをきめる人もいれば、ぬるめのお湯でゆっくりあたたまっているうちに、少しずつ力が湧いて、お湯から出たあともぬくもりがしばらく残っていて、ちょっと前に進んでみようかなとなる人もいると思います。

人というより、そのときの気持ち次第かも。

わたしは半身浴モードの人を応援できる言葉を紡いでいきたいと思います。

とっても難しいと思います。
でも、書きたいのです。
そんな言葉が足りない気がするから。
わたしが足りなくて疲れてしまったから。

熱い言葉はあと一歩のところまで来ている人の背中をぽんっと押してくれます。
でも、五歩手前の人を後ずさりさせてしまうことがある気がします。

わたしは五歩手前の人をゆっくりぬるりと導いてあげられるような文章を書きたいです。

あくまで基本設定温度ですが、そんな温度感が得意な書き手でありたいです。

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