道路で遊んでいる(遊ばせている)人たちに知ってほしいこと

このままでは心が壊れそうなので、そうなる前に書いておこうと思う。

学校が一斉休校になって、毎日住宅地の道路で遊ぶ子供たち…。本当に参ってます。
サッカーやバスケなどのボール遊び、スケートボードやキックボード、鬼ごっこetc…

ここまで読んで、何がいけないの?と思ってる人もいるかもしれません。
特に今なんてどこにも行けないんだから、家の前で遊ばせるくらいはいいでしょ?と。

私は「遊ぶな」ということを言いたくて、このnoteを書いているわけではありません。

住宅地で、道路で、ましてや他人の家の前で遊んだり騒いだりすることを、どうかやめていただきたいのです。


道路遊びは様々なトラブルを引き起こします。

まず第一に、騒音です。

子供の声はよく通ります。特に小さい子供が声のボリュームを調整するのは困難です。
コンクリートにボールを打ち付けたり、キックボードやスケボーでガラガラと走る音は本人が思ってる以上にめちゃくちゃ響いてます。

ワントーンもツートーンも高いキーキー声や地面に鳴り響く音には、テレビも音楽も、耳栓でさえも勝てません。
よその子供に対して「かわいい」と思える範疇ではないのです。

私の近所の子は、昨年くらいまで毎朝5時からバスケのドリブル練習をしてました。…冗談抜きで死ぬかと思った。
前職の時で夜勤が普通にあったので、仕事から帰ってきても眠れない日が続き、心も体も悲鳴を上げていました。


二つ目が、器物破損です。

当たり前ですが、ボールは跳びます。
投げたり蹴ったりしたボールが百発百中で自分の元に返ってくるわけじゃないですよね。
ましてや子供はコントロールが効かないし、力加減も難しいと思います。

私はもう数えきれないくらい、家の壁や車にボールをぶつけられています。
わざわざ自分の家の前じゃなくて私の家の前でやってるんだから、そりゃ当たりますよね。親に「うちの家や車には当てちゃダメだけど、人のならいいよ」とでも言われてるんでしょうか…。
キャッチボールで取れなかったボールがガツンと当たるのは日常茶飯事。テニスのボールがなぜか2階の窓に飛んできたこともありました。
一時期、サッカーで私の家の壁がゴール代わり(当てたら1点というルール)になってた時もあります。

ガツンという音が響くたびにビクッとなり、どうしようもない怒りと悲しさがこみ上げてきます。
今では、子供の声やボールの音が聞こえ始めた段階で「またぶつけられるかも」と恐怖に怯えるようになってしまいました。


三つ目は、他人の敷地への不法侵入

ボールが人の駐車場や庭に入れば、当然取りに入りますよね。……え?わざとじゃない?
いやいや、それ以前に家の前で遊ぶこと・ボールなどが敷地に入ることがあるかもしれないこと、ちゃんと許可取ってるんですか? 取ってないなら、それ不法侵入ですよ。

私の場合(最近は少なくなりましたが)リビングで普通にご飯を食べていたら、突然窓の外に子供が現れて驚く、ということがしょっちゅうありました。
一番驚いた…というより怖かったのは、お風呂に入ってる時に窓に影が見えた時。声が聞こえたので子供だということはすぐに分かりましたが、分かった後もしばらく心臓がバクバクしてました。


そして、何よりも道路で遊ぶことは交通事故のリスクを引き起こします。

そもそも道路で遊んでる時点で、車のことなど気にも留めてないですよね。
ボールを追いかけて走ったり、キックボードやスケボー、自転車などでの飛び出し…。ドキドキするのはいつも車の方です。

いつどこから飛び出してくるか分からないことの恐怖。
実際に何度か急ブレーキを踏んだこともありました。とにかく心臓に悪いです。

さらに、遊んだボールやスケボーが道路に置きっぱなしにされていて車が通れないこともよくあります。散らかすのは家の中だけにしてください。


こういった子供たちとその親は「道路族」と呼ばれ、社会問題にもなっています。

<以下、wikipediaより>
道路族(どうろぞく)は、~中略~ 隣家の敷地や駐車場へ入りこむため、物損を起こすこともあり、彼らの発する奇声によって精神的失調を惹き起こされるケースもある。また道路遊びを注意した隣人にとの間でトラブルがエスカレートするケースもある。警察や自治体が介入しても解決は困難である。その為、道路族をさけるために隣人が転居するケースもあるという。
トラブルの発生場所は様々であるが、塀やフェンスのないオープンな造りの新興住宅地や比較的クルマの通行の少ない袋小路で発生しやすい。 道路は人や車両が通行する場所であり、道路で遊ぶことは通行人や車両に支障があるばかりでなく、当の児童達の交通事故の危険性も指摘される。近年、新たな社会問題としてメディアで取り上げられて注目を集めるようになった。

そもそも大前提として、道路遊びは道路交通法ではっきりと禁止されているのです。



怖くて、うるさくて、不安で、心がどんどん疲れていく。

こんな生活が続いて、もう10年くらいになるでしょうか。
私の家の周りには、4件ほどそのような家(いわゆる道路族)が存在します。
この10年の間に女の子は道路遊びを卒業したりもしましたが、大半は固定メンバーで、さらに小さかった子が大きくなって一緒に遊んだりもしているので、人数も状況もさほど変わってません。

普段は学校がある平日の日中だけはホッとできるのですが、現在は休校しているのでずっと憂鬱です。
私はコロナ前から家で仕事をしていますが、騒音や恐怖感で手につかないことがよくあります。

音や声が聞こえてくるたびに動悸がして、手が震えたり、息が苦しくなってきたり。時にはストレスから嘔吐する時もあります。
PTSDを発症して薬が手放せず、こんな日々から逃れられるなら死にたいと考えてしまうこともしばしば。

外に出ていても(今は外出控えてますが)「今ごろ家の前を占拠されてるのかな」「ぶつけられてるのかな」と気になってしまうし、唯一静かに過ごせる雨の日だって結局は「止んだらまた…」と思って憂鬱。夢でもうなされるので、寝ていても憂鬱。何をしていてもトラウマがつきまとうのです。


他の近所の人も窓や壁にボールをぶつけられたり、庭を踏み荒らされたりしてますが、顔を合わすと子供は謝るどころか「ヤベw」と笑って逃げるだけ。
そして数分後にはまた同じことの繰り返しです。
もちろん私も何度か直接注意してますが、聞く耳を持ってもらえず話になりませんでした。

買って数日の新車にボールをぶつけられた時は、さすがに人目もはばからず泣きました。大人になって、赤の他人の前でこんなに泣くことがあるのかと思うくらいに。
当の子供たちはそれでもニヤニヤしてましたが、親はきちんと謝ってくれました。
これでやっと(車のキズと引き換えに)穏やかに過ごせる…と思ったのも束の間、1カ月もしたら何事もなかったかのように我が家の前でキャッチボール。

人の物を傷つけようが、注意されようが、自分自身が危ない目に合おうが、子供は自分の親からきちんと教えられなければやめません。
私は注意したことでかえって茶化すような目で見られたり、「〇ね!」と言われたこともありました。
よその子供に注意するという行為は、かなりの気力と体力を消耗するものです。


市役所、学校、教育委員会…相談したけど全部ダメでした。ろくに取り合ってすらもらえませんでした。

警察には言ってません。もちろん言おうと思ったことはあります。だけど、何度も電話を手に取っては断念しました。
理由としては、たとえ匿名で通報したところで確実に特定されてしまうこと。
私には家族もいます。通報したことがきっかけでさらに大きなトラブルに発展してしまった…という話もよく聞くので、それだけは避けたいのです。
そして、さっき書いたとおり周りに4件ほどそのような家があるのに対して、味方はとても少ないのです。
被害を受けてるのは私の家だけではありませんが、他の人たちがどう思ってるのかは分かりません。
もしかしたら「子供は元気でいいわねぇ」と思ってるかもしれない。この話を持ち出すこと自体が、場合によっては自分の首を絞めることにもなり兼ねないと思うとどうしても躊躇してしまいます。

引っ越しは、家のローンが残ってるので出来そうにありません。

朝から晩まで苦手な音を聞かされ、恐怖に怯え、逃げ場もない。
まさに生き地獄です。



ツイッターなどで「道路族」と検索すると、被害の声がたくさん上がっている一方で、それに対する「子供なんだから~」という意見も多く見受けられます。

分かっていただきたいのは、みんな子供が嫌いで言ってるわけじゃないということ。

外で遊びたい時は、公園に行ってほしいのです。
車にヒヤッとさせるのではなくて、道路で遊ぶという行為自体に危機感を持ってほしいのです。道路は遊び場ではありません。

「子供だから人に迷惑をかけてもいい」のなら、「大人だから他人の子供から迷惑をかけられてもいい」のでしょうか?
そんなことは絶対にないはず。子供も大人も平等です。

そして住宅地には、具合が悪くて休んでる人がいるかもしれません。
夜勤明けで休んでる人がいるかもしれません。
家で仕事をしてる人がいるかもしれません。

それでもまだ「子供だから仕方ない」と言えますか?

誰にも言えずに苦しんでる人たちがいることを、知ってほしい。
あなた達が楽しんでるその行動で、実は誰かを傷つけてるかもしれないことを。



家にいても休めない、くつろげない、安心できない。これほど辛いことはありません。

なにが夢のマイホームだ。こんなことなら一軒家なんて買わなければよかった。
ただ、毎日穏やかに暮らしたい。それだけなのです。

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