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明日のラグビー日本代表vsサンウルブズ戦を思う〜2023への切符を掴み取れ‼️〜

2021年6月12日

ラグビー日本代表VSサンウルブズ

ラグビーファン以外は『⁉️』な対戦相手だろう。

ただここではハッキリ言ってしまう。今回の試合は

日本代表先発組vs日本代表控え組+日本代表候補

要するに、日本代表プラスアルファのメンバーがチーム内で行う紅白戦を興行化した試合

ということになる。さらに、

オールスター戦の様な、《お遊び要素》は一切ない!

日本代表に選ばれたメンバーは、16日には日本を立ち、英国エジンバラの地で所定の隔離生活を送った後、ざっくり表現すれば英国&アイルランド=《ホームユニオン連合チーム》たる『ライオンズ』との試合に臨む、というスケジュールになっている。

その後、日本代表には、アイルランド戦が待つ。(スコットランド戦は11月に予定されている。)

歴史的に、この連合チームが初めて組まれた19世紀、アイルランドはイギリスの統治下にあった。だからアイルランドは『ホームユニオン』というグループに未だ入っている、との事。いずれにせよ、

どアウェーの連戦だ

ライオンズを構成するスコットランド選手、また特にアイルランド🇮🇪戦に至っては、W杯リベンジというだけではない。

イギリスのEU離脱に絡んで、スコットランドは再び独立の機運が高まり、アイルランドでは北アイルランドの帰属をめぐり世情はどこか不穏だ。民族意識はいつになく高まっている。コロナ禍で高まったアジア系に対する差別も見逃せない。日本代表が立つ舞台はかなり孤独だ。。なんといっても、現地の方々以外日本から応援には行きにくい。

それにしても、

イギリスとは不思議な国だ。ある時は地域ごとに分かれ、ある時は旧植民地も含めて結合してしまうのだから。そして『ライオンズ』が12年に一度ずつ正式に対戦する国々はいずれも旧植民地。今回は南アフリカ。なんともシュールな設定だ。

因みに今イギリス国内で盛り上がっているのは『クリケット🏏テストマッチvsニュージーランド』。あの異常に試合時間の長いスポーツは今日で2日目に入るらしい。とにかく、

旧宗主国vs旧植民地

なるイベントがやたらに多いのもイギリスの特徴だ。

もちろん、旧植民地と『コモンウェルス』という政治経済連合を未だ組んでいるからだけど。そういえば、たしか4年に一度『コモンウェルスゲーム』というオリンピック的イベントまでやっていた。イングランドは勝つと(ほとんどの競技で勝つ)『威風堂々』を高らかに歌っていた。(アイルランドは独立とともにコモンウェルスを脱退)

この良くも悪くもドロドロした歴史を持つ国が南アと試合をする前に事前試合を組んだ。その対戦相手が日本、ということになる。

日本代表メンバーが発表されたのは、最後のトップリーグ終了翌日5月24日。一年以上代表としての活動は停止していた。W杯2019以来ということになる。そんな訳で代表チームに時間はない。彼の地でボコボコにされないためにも、6月12日の相手チームは、全く遊び抜きに『日本代表を狙う選手達』で占められている。いや、

『狙う』という言い方は彼らに失礼かもしれない。彼らの中には、既に代表経験を持つ選手も少なくない。彼らは

『もう一つの日本代表』なのだ。

この試合でのパフォーマンスは、代表入りという『未来』に直結するだろう。

まず、日本代表メンバーは下記の通り。

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W杯2019でもお馴染みの顔ぶれが並ぶ。注目は社員選手でもあるサントリーの小澤選手。とても礼儀正しく知的かつエネルギッシュな選手だ。新人のサントリー齋藤選手が控えに入っている。彼はトライも積極的に取りに行く。

今回のサンウルブズメンバーは下記の通り。

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このメンバーをみて、

このまま彼らもエジンバラに行ってくれ😭

と感激したほど、このメンバー表にはトップリーグの人気選手が詰まっている。

当然のことながら優勝チームパナソニックワイルドナイツ、準優勝サントリーサンゴリアスの選手が多い。

特にうちの娘が『パナの長谷部』と呼ぶSO山沢選手のゲームコントロールにかなり期待している。

サンウルブズに特徴的なのは、BK陣の日本人割合がとても高いことだ。これは、日本人選手を育ててほしい、という代表スタッフからの要望もあるのだろう。

①トヨタヴェルブリッツの若きエース高橋選手。決定力がある。

②実力折り紙付きのサントリー梶村&尾崎選手。今度こそ代表へ。

③ワイルドナイツ攻守の要、野口選手。

④山沢選手とコンビを組むSHは、社員選手でもある荒井選手。キヤノンイーグルスで《鬼監督》沢木さんの下見事に開花、この試合は一つ上のレベルでの真価を問われる。

⑤唯一のBK陣外国籍選手、ライリー選手はいつ代表に入ってもおかしくない実力派だ。

改めて思う。こういう試合は一人一人が驚くほど際立つ存在なのだ。

控えにも人材が揃う。

①プレーオフトーナメントで、サントリー相手に3トライの離れ業をやってのけた中嶋選手。②SOながら俊足、トライもジャッカルもできる前田選手、

③ヤマハの期待株鹿尾選手。足もパワーもある。

④竹山選手は【ワイルドナイツのポスト福岡】だろう。とにかく速い。

FW陣も、ワイルドナイツの布巻選手、ガンター選手、長谷川選手を軸に各チームの中心選手が並ぶ。この3人は、パワーに加えてスキルも高い。

最前列3人は技巧派が揃う。要のHOはイーグルスの副将庭井選手が務める。後ろにはフィジカル系選手が控える。カーク選手、ヘル・ウヴェ選手、リアキ・モリ選手。

勝負はどうなるかわからない。ただ、アイルランドを筆頭に、とにかくゴツゴツ当たってくる強いFWにどう対処するのか、代表チームはまずそこをコントロールしたいだろう。

私が住んでいた20年前は、なにかと『力自慢番組』を放映していた国だ。その意味でラグビー発祥国なのもわかる気がする。

明日は、最初で最後の壮行試合。たった80分間で全てを見通すことはできないけれど、両チームが力を合わせて、少しでも多くの収穫を得てほしい。

敵はエコパに在らず、エジンバラにあり。

(サンウルブズ指導陣大久保直弥さん、沢木敬介さんへのエールを送ります。こちらに💁‍♀️)⬇️




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