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シミ

シミは考えた!

私の存在!

私の存在に、いったいどれだけのものが

気付いているのだろうか?

私は正直いつからいるか分からない!

ただ、気付いた時私は存在した。

自分が存在したと気付いてからいた時間!

これは覚えている!

夏の暑い日、私の主である壁、

さらにその上の壁の持ち主である人間が

8月10日と言っていたからだ!

そして、私の目線の先にはカレンダーがある!

カレンダーなんて、壁紙のシミごときが

読めないんじゃないか?って‼️

私は読める、何故ならばゴキブリさんが

壁をよじ登っていた時、人間がこの場所は

人間が気づきやすいから登らない方が良い!

そう教えたのだ!

それを教えた直後、ハエさんがその場所で

休憩をすると、人間が物凄い形相で

雑誌というものを丸め、ハエさんめがけて

叩きつけたのだった!

すると、飛び回って疲れた〜!

ようやく休憩できる!

そう思って腰を落ちつかせたハエさんは

見るも無惨、壁に肉片をぶちまけ、

死んでしまったのである!

その光景を一緒に見ていたシミは

ゴキブリさんにこう言った!

『ほらね!ここを通るのは辞めた方が良いよ!

ゴキブリさんも、あぁはなりたくないでしょ!』

ゴキブリは、驚きと恐怖の呆然ぼうぜんとした

表情を浮かべ、

『あぁ、そうさせてもらう!

シミくんありがとう!』

と感情もなく言い、呆然と立ち尽くした。

そして、時間として数分経っただろうか、

ゴキブリさんはハッと我に帰ってきた。

そして、現状を理解した。

この壁の通路はとても恐ろしい場所で通っては

いけない!それを破れは私ごときは殺されて

しまう。

それを教えてくれたのは壁!

ゴキブリさんは壁に感謝の言葉を述べ、

私にできることはないだろうか?

そう聞いた‼️

壁は人間が見ているカレンダーの

読み方を教えて欲しい!

そう言った!

ゴキブリは分かった‼️と答え、

壁にカレンダーの読み方を教えた

そして、シミはカレンダーが

読めるようになった!

カレンダーを読めるようになったシミは

カレンダーを読んで、今がいつなのかを

調べた!

すると、ちょうど今日の日付が

シミで読めなくなっていたのだ!

カレンダーにどうして

シミがついていたのだろう?

シミは疑問に思った。

しかし、シミはカレンダーのシミが気になり

目をこらして、カレンダーをじっとみた!

そのシミの横の部分に足の断片があった!

ゴキブリさんの足だ!

何故⁉️ここに足が⁉️

壁のシミはとっさに人間が雑誌を丸めて

叩きつける姿を想像した。

ゴキブリさんめがけて雑誌を叩きつけ、

その肉片の断片が残って、色づき始めたもの。

それが私、シミなのだ!

私は、今まで、自分がどうして生まれたかの

ルーツを探っていた!

そのルーツ‼️

それは、ある生物の死から誕生したのだ!

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