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見ていた

スプーンが折れた。

使い捨てのプラスチックのスプーンだ!

プラスチックのスプーンは、

インスタントコーヒーをかき混ぜている時に

ポキッと折れて、ゴミ箱へと捨てられた。

プラスチックのスプーンは弱っていたのに

使われ続け、ついには折れてしまったのだ。

私はその1部始終を見ていた!

私は金属のスプーン(*ᴗˬᴗ)✨

プラスチックとは違い、

普通に使われていれば折れることはないが

金属とプラスチック❗

違いはあれど、

同じスプーンが折れるのは悲しい( ´ ᐞ ` )

ただし、その生き様が不幸なのか?と

問われたら、私は決して『イエス』とは

言えないだろう。

なぜなら、プラスチックのスプーンは

ビニールをはがされ、使われたら

有無も言わさず、

ゴミ箱へと捨てられてしまうからだ。

たった!たった1回の食事の為生まれて

消えゆくスプーン∑(゚Д゚)

そんな、スプーンを見ると切なくなる。

しかし、プラスチックのスプーンは

何度も使われるくらいに耐久性はない!

だから、私が目撃したように何回目かには

折れてしまう。

私は、その疑問を

お茶を入れる急須に聞いてみた。

急須は、答えた!

『スプーンさん!

それは、スプーンさんが

考えても仕方ない事だよ!

いいかい!そのものの置かれた立場や状況

育ってきた環境によって、どう感じるか?

っていうのは異なってくる。

スプーンが1度しか使われず

捨てられてしまった。

これだけ、見ると悲しい事のように思える。

ただ、それをスプーンがよしとしている

可能性もある!

スプーンは、使われれば洗ったとしても

汚れていき、輝きを失う。

スプーンは汚れていくのを良しとせず、

スプーンとして輝いている間に消えたい!

そう思っているかもしれない!

そうであるとすると、

そのスプーンにとっては、

それが正義ではないかもしれない。

一方、どんな事をしても生きていたい!

そう思っているスプーンからしたら

汚れる事よりも、

長く生き延びる事が大切になる!

そういうスプーンにとってはそれが正義になる。

そして、それを決めるのは、

他でもない!

それぞれのプラスチックスプーンなのだ。

だから、君が、あぁでもない!こうでもない!

と考えても仕方ない事ではないのだろうか?』

急須はそう言った。

急須は注ぎ口が汚れていた!

急須からすると、

それも良しとする事かもしれない!

今まで、道具として尽くしてきた証のもの!

そう思っているのかもしれない!

そう思ってスプーンは見ていた。

そして、スプーンは思った。

他のスプーンに対して思いを馳せるより

私は

私の、私による、私のための思い、

それに忠実に生きよう!



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