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悲劇!和歌山市水管橋事故による断水について

和歌山市の水道事故については、六万世帯が断水。渦中のかたにはお見舞い申し上げます。

と同時に、和歌山市には一言申し上げたい。

まず、市長会見について。今回の事故は容易に原因がわからず、技術的観点が必要にも関わらず、市長自らが落ち度が無いかのような発言をしてしまった。

ということだったが、実は尾花市長は東京大学卒の土木技術者であり、和歌山市でも長く土木に関わってきた。

いずれにしても、市民への不安払拭、対応については市長が、原因等は水道局の責任者が述べるべきだった。

次に水道局の対応。

大局から言えば、送水ルートの二重化(複数化)が必要だが、その辺はどう考えていたか。

とは言え、二重化には時間とお金がかかるので、それまでに現行の施設寿命を延命させるための措置が必要だが、その辺のメンテナンスは十分だったのか気になる。

最後に、市民も含めた我々納税者について。

昨今の自然災害などで、自治体の対応が問われるケースを見るにつけ、今回のように会見の問題は、あるにせよ、何でもかんでも自治体のせいにするのは違うと思う。

和歌山市を例にとれば、今回の事故を今後も防ぐような施策をすれは、水道料金は上がる。水はタダみたいなもんだと思っている人が多い日本で、料金値上げは市政のネガになり、市長や議員は踏み切りにくいだろう。

水道施設の多くは高度成長期に整備されたものが多く、老朽化問題も散見される。

それだけでなく、日本の多くのインフラがこの危機にさらされている今、私たちは納税者として、何をどこまで求めるかを考える時期に来ている。

昔のように安心、安全が安く手に入る時代はとうに終わっている。

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