見出し画像

LE CHOCOLAT ALAIN DUCASSE-アランデュカス ベネズエラチュアオ 75%-

 今日は、開封したのは今年の4月初旬だった、ル・ショコラ・アラン・デュカスのタブレットについて書きます。
 トリニタリオ種のカカオ豆、チュアオ75%のダークチョコレート。ベネズエラ北部にあるチュアオ村で収穫されるカカオ豆。チュアオのカカオ生産の歴史は、1591年あたりまで遡ることができ、その当時から当地のカカオ農園では高品質なカカオ豆が栽培されてきたそうです。
 トリニタリオ種というのは希少とされる繊細なクリオロ種と、病害虫に強いフォラステロ種の交配種です。

*

クリュ デクセプション 75% ベネズエラ チュアオ
タブレットを割ってみると、ハーバルで爽やかな、軽やかな香りがします。挽きたての黒胡椒をイメージしてください。
口に含んだ途端、ブランデーのような深い味わいが鼻の奥まで届きます。炭や煙を吸い込んだよう。シルクのような舌触りの、ブラウンソースやキノコにトマトソースなどの煮込み料理が浮かびます。香りとリンクする、黒胡椒の酸味を含んだスパイス感も捉えました。重厚な味わい。
口どけはパウダリーさを僅かに感じる、なめらかでしっとりとしています。
コーヒーと合わせてみると、カカオのスパイシーさが増幅されるペアリングで、しばらくするとナッツの甘みが現れました。

*

 ベネズエラの位置を調べてみると、南アメリカ大陸北部、北はカリブ海や大西洋に面し、コロンビアやブラジルと接しています。コロンビアやブラジルはコーヒー豆の産地ですが、ベネズエラ産のコーヒーというのはあまり聞きません。
 どうしてだろうとおもってちょっとだけ調べてみると、古くは生産されていたものの、油田が発掘されてからは石油の輸出におされコーヒー豆の栽培は減少してしまったそうです。栽培を続ける農園もあるものの、国内消費がほとんどで、流通はかなり少ないみたい。
 いくつかある品種のうち、耳にしたことがあるのはメリダくらいでした。

 今度父に会ったら訊いてみようとおもいます。

*

今日の「空模様」:満月だけれど雨降りだった今日、月はおぼろの雲に隠れています。七夕も雨かなあ。




サポートを頂戴しましたら、チョコレートか機材か旅の資金にさせていただきます。