片山 緑紗(かたやま つかさ)

チョコレートの記録、読書と旅と歴史と日常を写真といっしょに書き散らかしています。喫茶店…

片山 緑紗(かたやま つかさ)

チョコレートの記録、読書と旅と歴史と日常を写真といっしょに書き散らかしています。喫茶店にまつわる昔話などをたまに。 https://www.every-photo.com/1740666783124963/photos

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自己紹介のようなものとして。※ときどき更新

このページを開いてくれてありがとうございます。うれしいです。このnoteの、大まかな分類をここに記しておきたいとおもいます。 チョコレートについてチョコレート(カカオ)の個性や味わいを探求することが好きになりました。買って撮って食べて、書いていきます。 チョコレートのマガジン コーヒーについて生まれたときから両親(途中から父親のみ)が喫茶店をしていました。自家焙煎のコーヒーが、いちおうひとつの売りでした。2019年に閉店しています。コーヒーについて、喫茶店について、家族

    • 4月下旬の日常的風景-久賀島と福江島-

       仕事の用で、久賀島に行ってきた。五島列島のいちばん大きな島である福江島の、北西に位置する島である。  昨年9月以来である。ちょっとした事情で急に行く必要が出てきて、連休に入ってしまう前にと急いで手配した。レンタカーが空いていてよかった、と胸をなでおろした。天気もわるくなさそうである。  今回は日帰りで、だけど福江と久賀をつなぐ定期船がドック中だったから、移動の時間にすき間ができた。業務上の用事を終えたあとに、久賀島内をのんびり車でまわり、福江島で帰りの高速船まで散歩して

      • いいにおい

         この頃すこし思考が散漫ぎみで、noteにもなんだか集中できていません。きょうは、満月ですね。さそり座の満月は出血とかかわりがあるそうです。きのう、AmazonPrimeVideoで『Citadel』というドラマの視聴を開始したんですが、スパイもの、アクションもののドラマだから流血シーンがいっぱい出てきます(関係ないか)。  集中する気力がないので、だらだらっと最近のことでも書いてみます。 *  数日前に、夕飯のお誘いをいただきました。しごとが終って帰るだけの、日常とい

        • 吉宗(よっそう)で茶碗蒸しをたべる

           少し前に、むかし馴染みのお姉さんが東京から帰省していて、そのあいだに2度ほど会って時間を過ごした。お姉さんは私がちびの頃に、両親の店(喫茶店をしていた)でアルバイトをしてくれていた人である。  店のアルバイトに来てくれていたのは、彼女が大学生(短大かも)だった頃のことだけれども、実は彼女の家は裕福でアルバイトの必要などなかった。ちょっと変わった経緯でうちに来ることになり、しばらくのあいだ働いてくれていた。  結婚してしばらくあとに長崎を離れたお姉さんと、数年前ぐうぜんか

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        • 旅と巡礼
          117本
        • チョコレート探求
          139本
        • 子ども時代からの本を詰める棚
          69本
        • 喫茶店あれこれ
          53本
        • かつてあった喫茶店の、Jazz喫茶的な側面_過去記事
          65本
          ¥1,000
        • とっておき
          2本

        記事

          MAROU-マルゥ ベンチェ 78%-

           ベトナム産のカカオ豆を使用したビーントゥバーチョコレートメーカーのMAROUのミニタブレットからベンチェ78%の記録です。開封したのは昨年12月・・・。  購入したのは、福岡のあるところにお供したときに、その場所の近くにあったカフェにMAROUの文字が見えてふらふらとチョコレートだけ手に取ったんでした。ぐうぜんというか、先週末はこのときお供した先の方の演奏を、聴きました。  ライブは古い漬物屋の蔵というかそんなところが会場で、JAZZのカルテットでした。  蔵の天井にはツ

          MAROU-マルゥ ベンチェ 78%-

          九州6か国の太守かあ(『王の挽歌』読後)

           事務所のそばには美術館があって、その美術館には屋上庭園があります。事務所の窓から見えるその場所に、そういえば上ったことがないことに先日気がつきました。  ある日の午後、散歩のつもりで上ってみて、眺めがいいことと人の少ないのに気分がよくなりました。 *  再読となる遠藤周作氏の著作『王の挽歌』を読み終えました。大友義鎮(宗麟)を主人公にした作品です。  作品のなかで、ところどころ大友宗麟の、亡母にたいする心情が描かれていたり、謀反人服部右京亮の妻をもてあそぶ自分の内にあ

          九州6か国の太守かあ(『王の挽歌』読後)

          引き潮

           ちょっとした用事で外海まで車を走らせた日、なんとなく、という感じで海岸におりて写真を撮りました。  この日は曇り空、夜には雨模様になるかな、とおもっていたけれど、予想していたより早い時間から雨になりました。  潮がひいていて、小さい三脚でもなんとか撮れた。空と向こうの景色が霞んでいて現像がしにくかったです。  特に書くようなこともなかったんだけど、せっかく写真撮ったから、載せてみました。 *  週末に、帰省している知人のお姉さんに会いました。ずっとむかし、両親の店で

          カレイドスコープ的散文

           以前、長崎出島にあったオランダ商館で商館長として滞在していたヘンドリック・ドゥーフという人物について書いた。出島というちいさな居留地に出入りが許されていた丸山遊女と彼ら商館員との交わりのことなども調べてみたい、という考えを頭の隅にもっている。それを今日、ふと思いだしてキーボードを打っていて、ある人物に出合った。  正確には、ある人物が書いたものを読んだ。  そのひとは平野威馬雄という名で、彼は混血児である。自身の体験から混血児にまつわることについて、救済のような活動をした

          カレイドスコープ的散文

          まぶたのうらがわ

           春を苦手とする私ですが、今年はそれどころじゃない日々を過ごしたようにおもいます。先週まで、早朝や日暮れには気温が下がってひんやりしていたし。週末に雨がふって、ぬるくて湿度の高い日が数日あって、今日は天気であたたかかった。こうなると、やはり夏のくるのがおそろしくなって、落ち着かなくなります。  そんななかでも気もちをきりかえていかなくっちゃ、とどうにかぶっ倒れずに2本の脚で踏ん張ってます。 *  春にわくわくしない私は、桜にもそんなに熱狂しないけれど、恨みがましく生きて

          ドミニコ会士 バルトロメ・デ・ラス・カサス

           少し前にグーテンベルク印刷機及び印刷術の発明について書いた。  この技術の開発後、印刷物、書物といったものが民衆に広がっていく過程で宗教改革におおきな影響をもたらした。宗教改革はドイツ(神聖ローマ帝国)からスイス、イングランド、スコットランド、フランス、と次第にヨーロッパ各地にひろがった。  ヨーロッパ各地で新教がおこり、ローマ・カトリックの権威をとりもどすための一つの事象としてイエズス会が創設され、新天地での布教に望みがかけられた。「魂の救済」として開始された海外布教は

          ドミニコ会士 バルトロメ・デ・ラス・カサス

          星がつなぐ3月の妙見岳

           今日の満月は天秤座で月食で、月の出からの半影食が日本からも観測できたらしかったけれど、昨日から雨がざぶざぶに降っていて、今日の空はずっと霧がかかって曇りでした。  3月20日に春分をむかえて、いま魚座に4つ星座が入っています。春分以降、23日には火星が魚座に入りました。  少し前に、島原半島の雲仙岳付近に出かけました。ロープウェイで妙見岳にあがり、少しだけ写真をとって、雲仙岳など周囲の景色を眺め、てくてく歩いて下りました。  ここにくるのは2年ぶりで、あのときも魚座に

          La chocolaterie NANAIRO-ラ ショコラトリナナイロ Venezuela Cacao Cliolo Hybrid 75%-

           しばらく放置していた、チョコレートのテイスティング記録です。  La chocolaterie NANAIROのコレクションから、リミテッドエディションのミニタブレットを開封したのは2023年12月のはじめです。  Limited Collectionのベネズエラ産カカオ豆からつくられたダークチョコレート、ミニサイズのタブレットです。 * Batch No.75(Venezuela Cacao Cliolo Hybrid 75%) 清涼感のある、ひんやりとしたハーブ

          La chocolaterie NANAIRO-ラ ショコラトリナナイロ Venezuela Cacao Cliolo Hybrid 75%-

          Margarideの郷土菓子

           ちょっと前に、いま視聴しているドラマの記事を書きました。投稿直後のトップ画像にはお菓子の写真を使っていたんだけれど、すぐに考え直して帆船の絵を準備して変更しています。  お菓子の写真を使ったのは、それがポルトガル由来のものだったから、ポルトガルのことを書いたしまあいいか、という気もちからでした。  丸ぼうろといって、佐賀をはじめ九州各地でみられる郷土菓子です。原材料はカステラとそう変わらないものの、丸ぼうろは気楽な民菓で、かつ絵に描いても写真に撮っても実に地味という、そ

          姓をグーテンベルクというヨハンなる者

           グーテンベルク印刷機なるものが16世紀の日本にもたらされたという文面は何度も目にしていたものの、とくに注目せずに過ごしていた。  ちょっとした必要があったため調べたところ、このグーテンベルク印刷術及び印刷機の発明は、宗教改革に大いなる影響を与えたのだということがでてきて、気になった。  発明者とされるヨハネス・グーテンベルクについては明らかでない部分が多いらしいところも人の興味をひく。  そういうわけでちょっと書いてみる。 *  ヨハネス・グーテンベルク(Johann

          姓をグーテンベルクというヨハンなる者

          Our Lady of the Immaculate Conception-善長谷教会-

           半月ほどまえに訪ねた場所のことを書いていなかった。この日はある用事のため、ある人(あかえさんとする)に付いてきてもらってそれを済ませたあと、時間が空いていた。  あかえさんは車の運転をしないし、ひとり住まいで、なにか買いものの用でもあれば行きますよ、などと言いながらぶらぶら車を走らせていた。時刻は午後15時を過ぎたところで、晴れた日だった。  行く先をおもいつかなければ、どこかでだらだらとお茶するのでもいいか、などと考えていたら、あかえさんが善長谷教会の名を出した。以前か

          Our Lady of the Immaculate Conception-善長谷教会-

          日没のすこしまえ

           きょうの午後は外海で過ごした。半分しごと、半分憂さ晴らしのようなもので、半分といいつつほとんど心をおちつかせる目的のほうが大きいといっていいかもしれない。空はよく晴れていた。  前回の記事に書いたけれど、最近観始めたドラマ『SHOGUN 将軍』では覇権争いが描かれる。その時代のことをドラマに関係なく日常のしごとのなかでも調べたりすることが多かった。  ちかごろ身近なところでは覇権争いというたいそうなことでもないけれど、つまらない足の引っ張り合いみたいな場面をよくみていて、