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【海外ドラマ】Grace and Frankie-グレイス&フランキー(吹替)-

 海外ドラマが好きになったのは、よそから帰ってきたときに実家で母がスカパー! に加入したのがきっかけと言える。
 しばらく住んだ宮崎県は、民放テレビ局は2局のみで、このときにけっこうテレビから遠ざかったのだった。
 それで民放への興味は減って、その分をこのスカパー! で埋めるようなかっこうになった。小さいころなんかに、NHKでやる海外ドラマをたのしみしていた下地(?)があったので、どんどんはまっていく。

 ということで、海外ドラマが好きなんだけど、あれこれ片っ端から観るというよりも、好きになった作品をしつこくねばっこく何度も観ることが多い。このへんは本やマンガの楽しみ方と共通していて、スルメを味わうがごとく繰り返し観る病におかされている。

 今日は、Netflixオリジナル作品の『グレイス&フランキー』。
 グレイスとフランキー、それぞれが夫婦でレストランに集まるシーンで、ふたりの夫同士がゲイであり好き合っていることを理由に離婚を切り出されるところがこのドラマの始まり。もうここですでにおかしい。

 離婚を言い渡されたグレイスとフランキーは、お互いの性格が気に食わないながらもしぶしぶ同居生活を続ける。70歳を過ぎた2組の夫婦だから、子どもや孫もいて、その家族関係は続いてゆく。性格の全く異なるグレイスとフランキーが喧嘩をしたり、互いを理解して仲良くなったり、ふたりで新規事業を起こしたり、大きな壁にぶちあたったり、また仲たがいしたり、新しい恋をしたり、友情をはぐくんだりしながら忙しく展開していく物語は、これからの(自分の)生き方の未来も想像してしまい、たのしみながらも色々と考えさせられることが多い。

 それからこのドラマは、冒頭からの同性愛に始まり、ドラッグやアルコール依存、スピリチュアルっぽい話題やヒッピー的な描写となかなか開放的な内容も多くて笑える。私が海外ドラマが好きな理由のひとつは、よその国の市民レベルの文化を覗き見る楽しさがあるというものも大きい。日本での文化や考え方の違いが私のわくわくを刺激する。

 グレイスを演じるのはジェーン・フォンダ、フランキー役はリリー・トムリン。現在80歳を超えるふたりが、いきいきとしたこの年代を現実味たっぷりと見せてくれていて、私もいつか年齢を重ねていろいろの変化がおこったとき、戸惑いつつも元気におもしろがって過ごせたらいいなとおもえる、勇気や希望をもらえるドラマ。
 それぞれの夫で、のちに同性婚を叶えるロバートとソルのふたりのキャラクターもいい。

 現在6シーズンが公開されていて、次のシーズンで完結とのこと。シーズン完結のニュースはいつもさみしいものだけれど、とにかく次のシーズンが待ち遠しい。

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