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アート巡り 2023年5月

訪れた美術館、展覧会、アートイベントの記録です。

むらまつちひろ 個展「Shangri-La」

柴田悦子画廊
2023年5月1日(月)〜2023年5月6日(土)

 卒業前後からモダンアートプロデュース豊島氏の企画でグループ展に参加、当画廊でも夏冬のGINZA MOGA展で発表を続けている。個展ならではの意欲作18点を揃えた今展に寄せた作家のコメントからご紹介を。
「生きた証を残すために絵を描いています。」
人間が生まれながらに与えられた試練やしがらみ、そして必ず終わりがあるからこその命の煌めきを絵画を通して表現できればと思います。

引用:柴田悦子画廊
美しい女性

強く美しく生きる女性の絵が印象的です。SNSでよく拝見していたのですが、実際の作品を見たことがなかったので、とても貴重な機会でした。

インターメディアテク開館十周年記念特別展示「極楽鳥」

INTERMEDIATHEQUE 3F
2023年1月20日(金)〜2023年5月7日(日)

 インターメディアテク開館十周年を機に、鳥をモチーフとした宝飾芸術の歴史的名品を、鳥の剥製標本をはじめ一級の自然誌標本および研究資料と併せて展示します。東京大学総合研究博物館と、ヴァン クリーフ&アーペルが支援する宝飾芸術の教育研究機関「レコール ジュエリーと宝飾芸術の学校」とが共同で主催する本展示では、「実物」とさまざまな「表現」による鳥の対話を通じて、鳥がどのように学術的に記載され、研究されたのか、また同時に芸術においてどう表象され、それがジュエリーの世界においてどのような工芸的表現に転換されたか、その変遷を明らかにします。
 本展示は「インターメディアテク博物誌シリーズ」の第十回となります。

引用:インターメディアテク
鳥、鳥、鳥!

鳥をモチーフにしたジュエリー、東大総合研究博物館収蔵の学術標本、日本画と、とにかく豪華な展示でした。幻想的な空間で、とても居心地がよかったです。

西島雄志「瑞祥 zui-shou ― 時の連なり ―」

POLA MUSEUM ANNEX
2023年4月28日(金)〜2023年6月4日(日)

 西島雄志の作品は、自らの手で渦状に巻いた銅線のパーツをひとつひとつ繋げることで、モチーフを形づくっていきます。
 鹿や象、八咫烏(やたがらす)など神話に縁の深い動物を題材に、立体作品やインスタレーションを国内外で数多く発表してきました。作品は、何千ものパーツから構成され作り出されるまでの膨大な年月が織り込まれることで、時間という奥行きを含み、最低限にとどめられた輪郭は、まばゆい光を放ち、モチーフがまとう空気やたたずむ情景など目に見えない「気配」への想像を掻き立てます。
 本展では、新作のインスタレーションを含む3点を展示予定です。タイトルに用いられた瑞祥(ずいしょう)とは、めでたいことが起こる前兆、吉兆を意味します。ここ数年のパンデミックの状況から、西島が明るい兆しや希望をイメージする中で辿り着いた「神」というモチーフが、鳳凰と龍、ふたつの大作となって一同に会します。静寂のなか煌めく、迫力ある空間をぜひご体感ください。

引用:POLA MUSEUM ANNEX
神々しい作品の数々

気軽な気持ちで見に行ったのですが、あまりの作品の美しさ、迫力に圧倒されました。静謐な空間に並ぶ神々の存在、大ファンになりました。

Ai Sano Exhibition ''CAT LINKS''

吉祥寺 PENNY LANE GALLERY
2023年4月29日(土)〜2023年5月11日(木)

 この度活動8年目にして初の大型彫刻のコミッションワークを納めさせて頂くこととなり、お披露目の個展となります。
テーマは猫。猫モチーフの様々な新作大理石彫刻を約7点、新たなドローイングシリーズである「Marble Carving-CAT-」を展示致します。
毎個展お馴染みの限定TシャツやFRAGMENTUMリングも受注販売致します。

引用:Ai Sano Online Gallery
滑らかな触り心地でした

石からドラゴンを掘り出す彫刻家として有名な佐野藍さん。今回の展示のテーマは猫です。固い大理石から生み出される、フワッとした滑らかな曲線美、すごい技術と表現力でした。

吹きガラス 妙なるかたち、技の妙

サントリー美術館
2023年4月22日(土)〜2023年6月25日(日)

 吹きガラスは、ドロドロに熔けた熱いガラスに息を吹き込み、風船のように膨らませて器を作る技法です。直接手で触れることなく、ガラスの温度や状態を見定めながらスピーディに器を形づくる吹きガラスは、ガラスという素材の性質を活かした、まさにガラスならではの技法といえます。
 紀元前1世紀に遡る吹きガラスの登場によって、ガラス容器の生産・流通が大きく変化しただけでなく、ガラスならではの〈かたち〉が開花しました。本展覧会では、そのような吹きガラスならではの表現を生み出した作り手の〈技〉に注目しながら、古今東西の特色ある吹きガラス作品をご覧いただきます。あわせて、現代のガラス作家や研究者とコラボレーションした研究成果をご紹介し、かつての名もなき吹きガラス職人たちの創意工夫に迫ります。
 作り手目線で作品を味わいながら、吹きガラスの魅力を再発見していただけますと幸いです。

引用:サントリー美術館
面白い形状のガラス作品も多かったです

細かく丁寧に技法の説明もあり、とても勉強になりました。これがガラス?と、吹きガラスの多様さに驚かせられました。

ルーヴル美術館展 愛を描く

国立新美術館
2023年3月1日(水)〜2023年6月12日(月)

 人間の根源的な感情である「愛」は、古代以来、西洋美術の根幹をなすテーマの一つでした。ギリシア・ローマ神話を題材とする神話画、現実の人間の日常生活を描く風俗画には、特別な誰かに恋焦がれる神々・人々の情熱や欲望、官能的な悦び、あるいは苦悩や悲しみが、様々なかたちで描かれています。一方、宗教画においては、神が人間に注ぐ無償の愛、そして人間が神に寄せる愛が、聖家族、キリストの磔刑、聖人の殉教といった主題を介して、信者たちに示されています。
 本展では、西洋社会における様々な愛の概念が絵画芸術にどのように描出されてきたのか、ルーヴル美術館の膨大なコレクションから精選された73点の絵画を通して浮き彫りにします。16世紀から19世紀半ばまで、ヨーロッパ各国の主要の画家によって愛の表現の諸相をひもとく、かつてない趣向の展覧会です。ぜひご期待ください。

引用:国立新美術館
まるで本当にルーヴルに来たかのよう?

ルーヴル美術館の所蔵品が集まる貴重な展覧会。さまざまな愛のかたちが描かれていて、素敵でした。テーマも分かりやすくて良いですね。しかし、GWに行ったので人が多すぎました。

志茂浩和 弁天舎ブックフェア

みんなの森 ぎふメディアコスモス
2023年5月3日(水)〜2023年5月14日(日)

 「みんなの森 ぎふメディアコスモス」は岐阜市立中央図書館を中核施設とする複合施設です。
 この会場では「1階ドキドキテラス」においてて志茂浩和・個展「弁天舎ブックフェア」が開催されます。図書館を擁する 施設の特徴に因み 、架空の出版社「 弁天舎 」が開催するブックフェアとして、実在するかに見える映像作品「弁天様」や「表紙だけの架空の本」Fakebook シリーズ120点などが展示される予定です。

引用:岐阜アートギャザリング2023

岐阜アートギャザリング2023の先行展示でした。TikTokでバズってるのを発見し、どうしても見たくなったので岐阜まで行ってきました。志茂さんの「ケースの中に人が実在するかに見える」特殊な技法を用いた映像インスタレーションはエモくて最高です。

ひたすら うさぎ展

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2023年5月1日(月)〜2023年5月7日(日)

 様々な素材で作られた織物のうさぎがひたすら並んでいます。
カフェが隣接した場所なのでうさぎカフェのような感覚を味わえるかも…?
是非一羽ずつ触ってお楽しみください。

引用:AICHI ART TRAVEL
うさぎ、うさぎ、うさぎ!

多様な種類のうさぎが並んでいました。全部織物です。ひとつの動物をいろいろな角度でとらえ表現するのは面白いですね。

ざしきわらし展

丸善・丸の内本店 ギャラリースペース
2023年5月3日(水)〜2023年5月9日(火)

 2021年11月に開催した出版記念展以来となる個展です。本展では、新作原画を中心に展示販売いたします。ますますパワーアップしたざしきわらしの世界をご堪能ください。

引用:プレスリリース
鮮やかな色合いが素敵です

SNSを通じてファンになったざしきわらしさんの個展。構図や色使いが好きです。

デザインフェスタ vol.57

東京ビッグサイト 西&南ホール全館
2023年5月20日(土)〜2023年5月21日(日)

 デザインフェスタは、オリジナルであれば無審査でどなたでも参加できるアートイベントです。
プロ・アマチュア問わず、「自由に表現できる場」を提供するアートイベントとして1994年から始まりました。会場では、年齢や国籍、ジャンルやスタイルを問わずに集まった1万人以上のアーティストが作り出すオリジナル作品との出会いを楽しむことができます。
 中には、全ての方の理解を得難い表現があるかもしれませんが、それも大切な「表現したい」気持ちのひとつです。予めご理解、ご了承のうえイベントをお楽しみいただきたいと考えております。
 デザインフェスタは、アーティストと来場者、人と人とを繋ぎ、誰もが心に持つ「表現したい」という気持ちを応援します。
 どんなに才能が豊かでも、1人の力だけでは大きなチャンスを作ることはできません。しかし、人と人とが出会うことによって個人の可能性は無限に広がり、やがてそれは大きなムーブメントになることと信じています。
 デザインフェスタは全ての人の気持ち・表現を決して批評しません。
魂を込めたアート作品や日常を彩る雑貨、アーティストとの交流、ライブパフォーマンスや世界各国のグルメなど、ぜひデザインフェスタで新たな出会いをお楽しみください。

引用:デザインフェスタ
どのブースも大盛況
山羊蔵さんの作品

昨年秋に引き続き、デザフェス参加は2回目です。とにかく出展数が多く、熱量がとんでもないですね。事前に行きたいブース番号を調べておかないと後悔します。しかし、新たな出会いがあるのもデザフェスの魅力。今回は動物、植物をモチーフに粘土彫刻をしている山羊蔵さんのファンになりました。

女子美術 Reunion

松坂屋上野店 7階 美術画廊
2023年5月17日(水)〜2023年5月23日(火)

 私立美術学校の中で最も長い歴史を持ち、多くのクリエーターと芸術家を輩出する伝統校である女子美術大学。
 本展は女子美術大学と女子美術短期大学のOGと在学生によるグループ展です。昨年に引き続き、専攻や年齢の垣根を超え、更に新たなステージに立つべく集まった作家たちの作品をどうぞお楽しみください。

引用:松坂屋
個性あふれる作品

上野で近くを通りかかったので見に行ってきました。グループ展なので、それぞれの作家さん独自の雰囲気を一度に堪能できるのが良いです。

ケビンばやし個展 "TOUSHI"

Anicoremix Gallery
2023年5月27日(土)〜2023年6月7日(木)

  Anicoremix Galleryでは、5月27日(土)より6月7日(木)まで、イラストレーター ケビンばやしの個展”TOUSHI”を開催いたします。
 学生時代に人形が持つ不思議な魅力に取り憑かれて以来、人形をイメージしたイラストを制作しています。
 表情は正確な感情を読み取れないように描きますが、内面に秘めたオーラに注目して描き、抱える闇を想像させます。
同時にこちらを見透かすような眼をしています。
個展「TOUSHI」のタイトルには透視、闘志、投資。いろんな意味を込めてつけました。人形でありながらもどこか人間的で物語に惹かれてしまう、そんな世界に触れて欲しいです。

引用:Anicoremix Gallery
人形のようなイラスト

美しい女性を描かれるイラストレーターさんです。会場ではライブペインティングもされていて見ごたえがありました。

中原亜梨沙個展「Diary」

JPS Gallery
2023年5月20日(土)〜2023年6月18日(日)

 細密に描かれた女性像で知られるアーティスト。今回の個展「Diary」では、タイトル通りに「今」という瞬間を捉えた作品を紹介します。過去や未来に縛られることなく、その時々に感じたままを描くことを意図。具象と抽象を絶妙に融合し、個人的な日記を書き留めるかのように、どの作品も作家らしい作品となっています。

引用:美術展ナビ
鮮やかなアクリル画

中原亜梨沙さん、最近画風を変えられたんですね。一見シンプルに見えますが、近くで見ると色んな色が混ざりあって奥深かったです。以前の日本画も魅力的でしたが、これからの進化も楽しみです。

リサ・ラーソン展 知られざる創造の世界 ークラシックな名作とともに

松屋銀座8階 イベントスクエア
2023年5月17日(水)〜2023年6月5日(月)

 スウェーデンを代表する陶芸家、リサ・ラーソン。
北欧の豊かな自然の中で創作された、ネコやライオンなどの動物や子どもをモチーフにした素朴で温かみのある作品は、世界中のファンを魅了しています。91歳を超えた現在も自分のペースで楽しみながら、一点ものの作品(ユニークピース)を制作し続けています。
 本展では、リサ・ラーソンの代名詞といわれる、かわいらしい動物や静謐(せいひつ)な人物像の陶芸作品に加え、日本では紹介される機会のなかった珍しい一点物の作品や、ガラスやブロンズなどの異素材作品、スケッチ画など、約250点を展観、リサ・ラーソンの創造の全貌をご紹介いたします。

引用:松屋
かわいいねこが代表的

動物をデフォルメするのがとても上手いですよね。自身のブランドにまで昇華する、見ただけでリサ・ラーソンと分かるそのデザインセンスは凄すぎます。本展示では動物以外にも、リサ・ラーソンの様々な作品を見ることができ、とても満足できました。


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