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朱く

くだらない知識がそうさせた
朱に交われば赤くなる
気付いた時には
手遅れで
周りにはもう君はいない

蓼食う虫も好き好き
だから君は僕を好きになってくれた
僕が君を好きになったのはどうして
思い出そうとしても
もう思い出せないや

あー、好きだった
愛に近かった
会いにきてよ、もう気軽に言えない
あの温度にあの香りに触れられないんだ

手を染めた
己は友に似るなんて
もう前には戻れない自分は
一体今は何者なのか

綺麗に洗っても取れない今に染まった
元通りの自分はどこだなんて
探しても自分ですらわからなくなった
君の色すらもう思い出せない

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