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日没に書く手紙が好き「空時間の手紙」

新しいレターセットを手に入れると、いつも心が踊る。

先週、有楽町にあるプラネタリウム・プラネタリアTOKYOへ行ってきた。
「怖い絵」シリーズの著者で有名な中野京子先生監修のプログラム「星と怖い神話」が気になっていたからだ。

常にギリギリで生きている私には珍しく、開始時間より少し早めに到着したので、館内にあるショップを見ることに。
プラネタリウムなので、星にまつわるアイテムが揃っていた。
夜空をイメージしたネイルやアロマオイル、アクセサリーなどなど、見ているだけでも目に楽しいものばかり。
なんで夜空や宇宙って、こんなに惹かれるんだろうね…神秘的だからかな。掴みどころのないミステリアスな人に魅力を感じちゃうのと同じなのかな。

雑貨系ショップに来ると私が必ず探してしまうのが、レターセット。
お手紙大好き芸人としては見逃せない。
今回、手にしたものはこちら。

水彩の夜空に一目惚れ

「空時間の手紙」
夜明けから真夜中、1日の始まりから終わりまでの時間を水彩の空模様で表現したレターセット。手紙を書くときの時間や気持ちに合わせて、色とりどりの空を楽しめます。

兵庫県芦屋市で雑貨やステーショナリーを作っているリュリュさんの商品。
水彩イラストはアーティスト・蒼川わかさんによるものだそう。
私がお迎えしたのは「夜の灯」と呼ばれるもので、オンラインショップを覗いてみると、明け方、真昼、夕暮れ、真夜中と1日の中の色んな表情を切り取った作品が並んでいた。

他にも、鮮やかなイラストから昭和レトロまでバラエティ豊か…速攻インスタをフォローしちゃったよ。


シンプルな罫線で使いやすい

夕方から夜にかけて、飛行機に乗った日のことを思い出す。
新千歳空港から羽田まで、透き通るほど晴れた夏の夜。
絵でしか見たことのなかった函館の夜景が眼下に広がっていて、えらく感動したっけ。
雲の上で、無限に伸びる夜空を眺めていた。
そのときの、足元がふわふわ浮いてる気分を思い出させてくれるような絵だと思った。

封筒は半透明なので、夜空の絵柄が透ける。

私は、日が沈んだ頃に手紙を書くことが多い。
日が高い時間帯だと仕事の確認ごとやLINEなどで意識が途切れることが多いのが大きな理由ではあるが、みんなが活発に動いている昼間より、街がどんどん静かになっていく夜の方が好きで、惹かれるレターセットもどこか夕景や夜景を思わせるデザインが多い。
東京の繁華街は夜になっても明かりが途切れることなくギラギラしているが、埼玉の田舎で生まれ育った私にとって、日没とはひっそりとした、どこか寂しさを感じる時間なのだ。

空の向こうが藍色になってきた頃くらいに、お気に入りのアップルティーやミルクティーを飲みながら、今回は何を書こう…とペンをぐるぐる回している時間がとても楽しい。

友人宛であれば、日頃の感謝やこれからのこと、好きなバンドのメンバーや作家さん宛なら、新作の感想やライブへの想い、応援メッセージ。
手紙を書いている間はずっと、その人のことを考えている。
受け取ってくれた相手も、この美しいレターを見て癒されてくれたらなぁ…と淡い期待を抱いて。

"日没後の世界を共有したい”
これが、私が空時間の手紙に惹かれた理由なのかも。

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