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そして、母になる。

YOASOBIの夜に駆けるを
初めて聴きました。2020年、冬。


いや、遅すぎ、、、。

話題になってるのは知ってたけど
音楽に関しては、狭く深くの極み乙女なので
聴くと決めたもの以外は一切聴かなくて(笑)

ほんっとたまたま
THE FIRST TAKEを見て顔出ししてるの知って
ikuraちゃんの経歴をぐぐったら
最近読んだ本を思い出して、
いろんなことを考え出してしまって、
今ここに至っている、、、

なんでも難しく考えてしまう性格
さすがに自分でもめんどくさすぎる(´・ ・`)笑

そもそも、YOASOBIがボカロかバンドか
男か女かすら知らなくって
ぐぐったらプロデューサーの男性が
わたしと一つしか歳が変わらないこと、
小説を歌にするというコンセプト?で結成された
ユニットってことを初めて知って
純粋に興味深いなあって。

事業をやってたり、
クリエイティブを発信してる人が
自分と近い歳だと同じ年月生きてきて
わたしとこの人はなにが違うんだろうって
考えてしまいがち。

今年は、コロナ禍で今さらながら
川谷絵音という音楽の鬼才にハマったこともあり
芸術面で長けている人とか
圧倒的に秀でた特技を持っている人とか
自分の内にあるものを発信している人とか
周囲を圧倒させる実力を持った人が
個人的に特別素敵に見えた年だったなと思う。

素敵だなと思うと同時に、
そこの域に達したいと無謀にも思ってしまう
ところも昔からあって(笑)

ただ、音楽的な才能だったりセンスは
わたしは本当に平々凡々なので
自分のことはまた別の畑で考えるとして
娘がゲスの極み乙女。のちゃんMARIちゃん
みたいになったらいいなあなんては考えちゃう。

そこで、最近読んだ
湊かなえさんの「母性」を思い出して。

わたし的には、
この本を手に取ってよかったと思えた本の
トップ3には入るなと思ったお話でした。
もし、この雑多な説明で読もうかなと
少しでも思ってくれた人がいたなら
その方はこの先ネタバレを含むので注意です⚠️

とってもざっくり内容をお話すると、
母と娘という関係にまつわるミステリーなんだけど
人間の心的な意味で結構リアルにこわい。笑

わたしは4年前に妊娠がわかったときから
母性ってなんだろう?
って考えることが結構あって…

よくオタク界隈では
母性本能くすぐられた🥺💓💓
みたいに言うじゃないですか。

でも、母性って?母性本能って?
母性は本能なの?
本能だとしたら女なら全員備わってるの?

わたしは母親になってからも
自分のやりたいことはやりたいし、
自分の人生に妥協したくないので
それなりに自分の時間も欲しいタイプで、
別に元からすっごく子供が好きってわけでも
なかったし、もしかしてもしかしたら
わたしってあんまり母性ないのでは?って
今までに何度も思ってきた経緯があった。

子供が好きなわけでもないっていうのは
娘が好きではないとかではもちろんなくって、
自分の子はそれはやっぱり愛おしいけど
幼稚園の先生とか保育士さんとかは
1日でギブだなと思うって話で。短気なので。笑

わたし個人としては、
母親になったからといって
自分 < 子ども にする必要はないと思っていて
あくまで子どもを持つということ、
子育てという任務は
自分の人生の一部だと思ってるんだけど
やっぱり子どもが一番!
っていうお母さんも数多くいる中で
わたしは母性が乏しいのかな…とも思うよね。

そんな中で、作中にあった

自分が求めたものを
我が子に捧げたいと思う気持ちが、
母性なのではないだろうか

という一節には鳥肌がたった。
まさに、これだと思った。

たとえばわたしは娘の進路に関して、
高卒で就職しても、専門でも、東大でも
受け入れて応援したいと考えていて
そのうえで、
選択肢を多く残しておくことの重要性は
丁寧に伝えていきたいってことと、
どんな選択をしても経済的・環境的理由で
その選択を妨げないってことを決めてる。

この背景には、
わたしが進学校だった高校から
専門に行きたいといって
両親からも学校からも猛反対されて
別に行きたくもなかった私大に進んだという
過去があって、
今となっては別によかったかなとも思うけど
当時は本当にやるせなかったんだよね。

だから、自分が求めた選択の自由を
娘に与えたいと思っていて、
この考えに母性という名を与えられたことで
わたしが勝手にわたしを縛っていた
母親とは、母性とは みたいな何かから
解放されたような爽快感があった。

一方で、
ちゃんMARIちゃんみたいになってほしい
っても思ってしまうのは、
彼女の絶対音感、作曲能力、センス、技術…
そのすべてにおいて
大人になってからではどうにも習得できないもので
それらを持ち合わせて楽しそうに表現する彼女に
わたし自身がすごく憧れてるから。

よく、自分がモデルやアイドルになりたかった親が
子役オーディションに躍起になる
みたいなシチュエーションってあると思うんだけど
わたしのもそれと同じ感情であって、
それが理想の押し付けであることもわかってて。

自分が求めたものを捧げるのが
母性だとしたら、
自分がなりたかった人生を歩ませる
強制ではないにしろその選択肢を与えるのは
母性にならないのか。押し付けなのか。
ということを、永遠考えてしまった。

たった一曲、
YOASOBIの夜に駆けるを聴いただけで
こんなにもめんどくさく考えてしまう自分が
自分でもめんどくさくて仕方ないけど、
人の考えは置かれた環境や年齢、
月日を経て変わるものだと思ってるから、
今の自分がどう思ってるかは
こうしてひっそり残しておきたいなあと。

2021年は、
会社員・母親業ももちろんがんばるけども
なにかクリエイティブなことにも
一歩踏み出したいなというのが今の気持ち。

もう今年も、あと8日だね。

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