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hirihiri の『hirahira』を聴いてみた編

こんばんは、内山結愛です。

hyperpopシリーズ!

今回は hirihiri の『hirahira』を聴いてみた編をお届けします。

変幻自在に操る煌びやかで生々しい電子音、帯電するような割れるビート、多彩なベースのメロディ。

キュートでポップでいて、しっかりエッジーな一枚。

ぜひ、読んでみて聴いてみてください!

1.Intro

眩しッ!!!電気ビリビリ。電飾のような電子音たちに包まれ、吸い込まれて行く。最後波の打ち寄せてくる音が聴こえるような気がする。

2.Sumomo

イントロから好き。耳があまりにも気持ち良い。クラップのようなプチッと音。生々しく耳の中で鳴っている。なんだか3D。ノイジーで音割れしそうで、しないビート。清潔感と華やかさ。1:30〜一番爆発しそうなところでブレイクして、一瞬雪を踏む足音と扉が開くような生活音が挟まれるの面白い。2:17〜「ウッ」みたいな音、ずっと誰かの咳払いかと思ってたけど、ちゃんと自分の耳の中で鳴ってた。何の音…!?最後また雪踏んでくれて扉が開いたと思ったらネコチャンが入ってきてニコニコ。

3.You know how to spell

電子音の一つ一つがポップでカラフルでキュート。踊っている。ジリジリ割れるようなビート。平成のプリクラの落書きみたいな彩度。0:40〜ベースの存在感がある。1:20〜どんどん洗練されて削ぎ落とされて行く。色んな音が聞こえて、遠ざかったり、近づいたりして、現実と夢の中を行き来しているみたい。

4.Walk B

懐かしいゲーム的な電子音。どの音も気持ちが良くて体の揺れが止まらない。ピッチアップした人の声に聞こえる電子音がギラギラ。ちょっとビックリする静電気くらいの電気ビリビリ具合。2:00〜「ワォッ!」が可愛い。音がコロコロしてる。どの曲もタイトルの付け方が気になる。どういう意味なんだろう。

5.Park and friends

あぁ、これは「Park and friends」だ。「Park and friends」でしかない音、メロディだ。軽快な足取り。愉快でキュート。17秒で終わる公園遊び。たまに近道のためだけに突っ切る近所の公園の存在を思い出した。

6.Va11halla

しっとりなピアノ。ジャジーで大人な雰囲気。0:17〜ネジが巻かれて、おもちゃのラッパみたいな楽しげな電子音が鳴り出す。今まで耳にしたことない電子音ばかりなのに、どこか懐かしい。1:24〜鍵とキーホルダーがガチャガチャぶつかり合うような音気持ち良い。キラキラ。1:50〜読めない展開だけど起承転結がある。2:26〜この数秒間好き。3:10〜スーパー高まり。

7.iboibo - feracis(goodbye humanity) (hirihiri remix)

ちょっと気温が下がる感じ。氷の世界。ひんやりした音たち。ボーカルらしいボーカルが入ってくるの新鮮。0:51〜この音で登場したい。登場したら格好良オシャレな音を作るのがhirihiriさんはお上手だ…。1:10〜かなり奇抜、かなりカラフルなファッションショーとかで流れていて欲しい。途中度々鳴るポコポコ音好き。2:09〜なんだかシリアス。音の溜めと音が含む光量の具合が好き。

8.Iris(ayame)

「Park and friends」みたいなポップな雰囲気から、こういう大人クールな雰囲気の曲まで作れてしまうの凄い。何かしらの速そうな音の残像みたいな電子音。ピアノの音が上品で悲しげ。2:16〜速そうなビュンビュン音パラダイス。2:53〜突拍子も無い音を入れるタイミングのセンスが好き。

9.Koeda

煌びやかで可愛らしい。泣いてる子供が泣き止みそうな音。聴いているだけで楽しい。電子音の水分量が多い。「ぽよんっ」みたいな音が鳴るたびに心が潤う。1:41〜可愛い…ファンシー…甘い…♡ビートはタイト。再びぷよぷよしてくれる。2:42〜良いことが起こりそう。なんらか進化しそうな音が鳴って終わる。

10.死亡(Long gone)

タイトルが強烈で、どんな音が鳴ってるのかドキドキしてたらしっとりだった。また鍵とキーホルダーが擦れ合うような音が聞こえる。こういう音どうやって作ってるんだろう。0:40〜何らかの手足がめちゃくちゃ生えた生き物が動き回る音がして、ゾクゾクした。キュートとポップさの中に常に違和感がある状態。2:03〜いかつめの男性が英語を喋っている声。気になる。フェードアウトしていく。


hirihiri(1999年-)は、音を割ってしまう音楽プロデューサー。ウ山あまね、Kabanagu、phritz、quoree、yuigotと共にJ-POPプロジェクト「PAS TASTA」でも活動。本作は2019年にリリースされた1stアルバム。

今回はなんと、内山ディスクレビューnote史上初となるフィジカルが無い作品でした…!!

インターネット文化と深い関わりのあるhyperpopならでは!hyperpopあるある!(フィジカルの入手に手こずりhyperpopシリーズだけ公開が何度も遅れてしまいました…泣)

今回もどうしようかと思いましたが、hyperpopシリーズに欠かせない一枚だと思ったので、hirihiriさんにもご相談させていただきジャケットを再現させていただきました!

hirihiriさん、ご快諾いただき有難うございました!!!

(このジャケット再現画像は、セーラー服の内山の写真を元に、RAYの凄腕スタッフさん(ミヤハラクン)に画像加工をしていただきました!有難うございます!!)

元のイラストのジャケットもめちゃくちゃ可愛いので調べてみてください!

hirihiriさんの本作はキュートでポップ寄りだったけど、他の作品や他アーティストへの提供作品を聴くと、より音を割っていてとても耳が気持ちよかった…!流石、音を割ってしまう音楽プロデューサー!

最近黒宮れいさんと金子理江さんによるユニットREIRIEさんの新曲のトラック制作でhirihiriさんが参加していたのですが、一音目からめっちゃ良かった……

(黒宮れいさんは中学生くらいからの内山の推しメンです。)二人の甘くて毒っ気もある歌声にhirihiriさんのサウンドがバチっとハマっていて、最強と化しています。ぜひ、MVと併せてご覧ください!(誰…?)

「Silly Garden」

J-Popの領域や可能性を拡張していくようなPAS TASTAさんでの活動も目が離せない…!

『GOOD POP』最初から最後まで気持ち良くて最高なのでぜひ。


次回でhyperpopシリーズラストの予定!

次回は Kabanagu の『泳ぐ真似』を聴いてみた編をお届けする予定です。Kabanaguさんはhirihiriさんと同じく、PAS TASTAでも活動されています…!お楽しみに!

最後まで読んでくださり、有難うございました。


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