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The White Stripes の『Elephant』を聴いてみた編

こんばんは、内山結愛です。

今回は The White Stripes の『Elephant』を聴いてみた編をお届けします。

シンプルなドラムと、ジャキジャキに暴れ回るギターが奏でるガレージロックサウンド。

1963年以降に作られた機材は一切使わず、アナログ録音に徹底してこだわった一枚。

ぜひ、読んでみて聴いてみてください!

1. Seven Nation Army

セクシーな雰囲気。ミステリアスなベースライン。でもメンバーはギターとドラムだけだよな…この音はギター…!?一方でひたすらシンプルなドラム。ギターはどんどん激しくなっていく。0:38〜ギターがギターらしくミステリアスなあのフレーズ弾き始めた。2:12〜ギターの音二本聞こえる。重ねてるの…?「From the Queen of England to the hounds of Hell」という歌詞好き。汗ばんでいて、脱ぎながら歌っているようなイメージが浮かぶボーカル。ディープな雰囲気。あのギターフレーズが耳から離れない。終わり方面白い。

2. Black Math

ギャリギャリギターで疾走していくガレージロック。ローファイな感じ。調べたら、このアルバムは1963年以降に作られた機材は一切使わないことを徹底して作られたらしい。凄いこだわり。1:09〜ブリブリノイジー音。ボーカルのテンションもおかしくなっていく。1:53〜テンポの緩急をつけ方、油断ならない。ギターが暴れ回っている。ドラムは本当に軸がブレない。

3. There's No Home for You Here

神々しいんだか騒がしいんだかわからなくなるコーラスで盛大に始まる。その後のギターとドラムが静かすぎて、静と動の緩急がえげつない。静かに語りかけるようなボーカル→2:00〜「ア゛ーーーーー」の展開ビックリする。演奏も歌声に呼応するように盛り上がったり静かになったり、穏やかに激しい。囁き声、ゾクゾクしちゃう。

4. I Just Don't Know What to Do with Myself

Dusty Springfieldのカバー曲。ゴリゴリッガリガリって鳴るギターの音気持ち良い。1:18〜ギターとドラムだけでこんなに重たいの凄い。よくよく考えると全部2人だけで作り上げているの凄い。2:30〜軽やかでポップな原曲聴いてから聴くと、ギターの歪み具合ヤバすぎてビックリする。ボーカルの危ないテンションでよりサイケ感が強まっている。めっちゃ格好いい〜!

5. In the Cold, Cold Night

こういうザ・ガレージロックなギャリギャリギターの音大好物。ドラム、絶妙に乗り切れてないというか、ややぬるっとしているのマイペースでいいと思う。ボーカルとギターが突っ走りすぎているのかもしれない。とにかく寒い夜のことを歌い続けている。曲短くて、ボーカルのテンションに圧倒されている間に終わってしまっている。

6. I Want to Be the Boy to Warm Your Mother's
Heart

ピアノが登場…!!一気にメロウな雰囲気。歌声も優しい。ドラム、聴けば聴くほどダルそうな感じがして、何故かグッときてしまう。1:50〜間奏のギターの音メロメロになる。寂しげな歌声。

7. You've Got Her in Your Pocket

今度はアコギ…!!最初の疾走感とかザラついた感じがどんどん消えて、優しさで満たされていく。歌声も切ない。ドラムは登場してこない。しっとりした空気で、終盤に向かうにつれてどんどんジメジメと悲しくなってくる。曲調の振り幅…!

8. Ball and Biscuit

ミニマル。お洒落で大人の余裕感じる。歌声がいつもよりオラオラしていて、口調が強い。1:50〜ギャー!超ノイジーギターソロ、最高。パワフル。ドラッギーすぎる歌詞。隠語祭り。4:00〜ギターがキュインキュイン泣き喚いている。ジャケットも赤と黒だけど、音からもダークな赤と黒が溢れ出している。ギターの暴走スイッチ入る瞬間格好良すぎ。ドラムは重たく動じない。ドラムヒップホップみたいで格好いいい。

9. The Hardest Button to Button

シンプルな四つ打ちのドラムと繰り返しのギターのフレーズ。このパターンがお決まりだけど、躍動感あるしめっちゃ格好良い。2人だけのグルーヴ。1:44〜ドラムの音がモニュモニュ。荒々しくはっちゃけているボーカルもアガる。3:05〜不思議なリズムと展開。

10. Little Acorns

ワ!ビックリした。英語の授業始まったかと思った。不穏なピアノの音が後ろで聴こえる。英語のリスニング授業。カオス。1:00〜凶暴なギターが斬り込んできた!想像していない展開が続いてワクワク。ドラムはやはりシンプル。2:20〜切れ味鋭いギター。火花散っている。不器用そうに、だけどダイナミックにリズムを刻むドラム、気になって仕方がない。ボーカルが愉快。

11. Hypnotize

ザラザラに疾走。ブルースの香り。騒がしい。ローファイ感が急に増した。ギターギャリンギャリンな間奏格好良い。ボーカルとギターに合わせてリズムを刻むドラム気持ち良い〜!曲の長さが2分もない…!

12. Air Near My Fingers

ガレージロックの元祖みたいな音が鳴っている。ギターの歪みっぷりが最高。1:10〜ここからの展開変態的で好き。サイケデリック。1:55〜シンセっぽい音も入ってる…?どの曲も絶対印象的なギターフレーズがあって、耳に残る〜!

13. Girl, You Have No Faith in Medicine

ハイテンション!ギャリギャリって何度言ったら良いんだ…ギャリギャリギター嬉しい。タンバリンみたいな音が騒がしすぎる。大暴れ。ボーカルもハイになってる。どんどん楽しくなってくる。1:35〜良いギターソローが連発されて有難い。「oh girl!!」の連呼でアガりまくって終わる。

14. It's True That We Love One Another

別世界に来たかと思った。牧歌的。タンバリンの音が平和すぎる。そういえば女性の歌声が登場している。ゲストボーカルは1人参加しているらしいけど、女性2人くらいいる…?脱力している。脱力というかとても親しい関係が故にくつろいでいる感じのリラックスした歌声。最後レコーディング終わりの「イェ〜イ(拍手)」みたいな音も入っていて、心温まった。



The White Stripesは、1997年に結成されたアメリカのロックデュオ。ガレージロックリバイバルを代表するバンドと言われている。メンバーは Jack White (Vo,G)とMeg White(Dr,Vo)。2011年に解散を発表した。
本作は、2003年に発表した4thアルバム。1963年以降に作られた機材は一切使用せず、アナログ録音にこだわっている。

やっぱりバンドのイメージカラーは赤、白、黒の3色なんだ…!!

ジャケット、めちゃくちゃ良い。お洒落でアーティスティック!

CD持っている写真を撮る時、全く何も考えてなかったけどちょうど着ている服が赤、白、黒でゾッとしました。奇跡。

ギターのJackによると「最も強力な色の組み合わせ」らしいです。いいな、そういうの…

今回ドラムヒーロー編(ドラムヒロイン編か!)だったのですが、Megのドラムは正確なリズムを刻むわけでもなく、時にもつれながらもシンプルな四つ打ちを刻み続けていて、愛らしかったです。

Jackも、ドラムビートやボーカルの音程をビチビチに合わせることが本質ではないと捉えているみたいなので、全然いいと思う。

ついでに、内山はドラムを叩いている女性が好き…そういう癖があるので今回は良かったです。

Jackのギターも思いの外激しくて、凶暴で、ザ・ガレージロックみたいな音が鳴っていて格好良かった!

メロディ的には、ガレージロックあり、ブルースあり、カントリーロックあり、という感じで色々取り込まれていた気がする。

終始徹底されたローファイサウンドも心地よかったです。

そして、次回からはカリスマシンガー編に突入していきます!絶対楽しい!



次回は Elvis Presley の『Elvis Presley』を聴いてみた編をお届けする予定です。お楽しみに…!

最後まで読んでくださり、有難うございました。

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