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子は無数の縁をつなぐ

私の息子はもう少しで3歳3か月になる。

息子が元気でいてくれることが、私の何よりの幸せだ。


昨晩ふと「子は鎹(かすがい)」ということわざが脳裏に浮かんだ。

隣にいた夫に「子は鎹っていうよね」と意味深な発言をしてみると、

「何それ、知らない」とのまさかの返答でぎょっとした。

夫はセンター試験の国語が満点だった(自称)らしい。

なのになぜIQの低い私が知っていて、夫が知らないのか。

世の中は本当に謎だらけだ。


意味は知っていたけど、改めて調べてみるとこう書いてあった。

「子は鎹」とは、
子どもへの愛情から夫婦の仲がなごやかになり、
縁が繋ぎ保たれること

鎹は、木と木を繋ぎ合わせるコの字の金具。

私たち夫婦は付き合いが長く、交際してからはやいもので11年が経った。

新鮮さは皆無だし、確かに息子の存在はこんな私たちを繋ぎとめてくれているのかもしれない。

でも、夫婦の縁だけじゃないよなぁ、

この解釈、ちょっと違和感があるなぁ…と

意味を調べて、私は改めてそう感じた。


息子が産まれてから、私たちの生活はガラリどころか全てにおいて変わった。

お隣さんや大家さんとの距離はぐんと近付き、

毎日「ただいま」「おかえり」という仲なんだから

もはや家族の域だ。

息子の8か月健診の時には素敵なママ友に出会った。

お互いに忙しい中でもちょくちょく会うし、

これからも大切にしたい私の大好きな人たちだ。

生後4か月から通った支援センター(児童館)でも、たくさんの出会いがあった。

先月末で転園したが、保育園ではお友達にも先生にも恵まれた。


つい先日のこと。

「忘れ物を取りに来て欲しい」と保育園から電話があり、久しぶりに登園した時には、

外履きの靴も履いたままなのに、

名前を叫びながら走ってきた先生に息子は抱っこされ、

前のクラスの子達も駆け寄ってきてくれて。

それを見ていて、なんて幸せなんだろう、

と心の奥底からそう感じた。

どれもこれも全部、息子が繋いでくれた縁だ。


子は鎹とはいうけれど。

夫婦だけではなく、無数の縁を繋いでくれている。

息子は私の自慢の鎹。

きっとこれからもたくさんの縁を繋いでくれるはずだ。

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