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焦らなくてもいいのに焦ってしまう、アラサー女子の赤裸々な心境


「女子」と言うには少々厳しい年齢になってきた。
2~3年前までうっすらと感じていた友人たちの人生の岐路がこの1~2年で濃くなって、私の取り巻く環境は大きな変化の渦にいるような気がしている。


多分イマドキなんだと思うけども、結婚報告も妊娠報告も直接顔を合わせて聞くよりも、LINEが来るかInstagram経由で知る。目の前に彼女たちがいないのもあり、嬉しい反面、背中が遠くなるような心地がして少しばかり複雑な気持ちになる。

報告を受けるのは嬉しい。嬉しいけど、寂しい。
これが本音なわけで。

まあ、その後、直接会って話をしたときに幸せそうに話す姿を見ると「よかったなぁ〜〜〜うれしいなぁ〜〜」と思うので、この拗らせはギリ許せる…と信じたい。


無意識下でなんとなく将来結婚して子どもができるものだとずっと思っていた。高校時代の友人が彼氏がいるのにも関わらず「結婚はしたくないんだよね〜〜」と言う理由は理解できなかった。つい1,2年前まで。

家族、恋愛や性の多様性を知ったり、自分自身の価値観の変化があって、今のパートナーありきではあるが正直「結婚してもしなくてもどっちでもいい」と思っている。婚姻関係があってもなくても相手への信頼度は変わらないし、形は重要じゃないとは思っている。

それでもなお、周りに大きな変化があると焦る。
こんなにも自分の意志がはっきりしているのにも関わらず。

友人に話したら「何に焦ってるの?」って聞かれたけども、自分でもわからない。
きっと焦るとしたら、世間の波と雰囲気、自分の中に染み付いた固定概念なんだと思う。



これだけ「多様性の時代」と言われていても、やっぱり周りの流れは30までに…という雰囲気が漂っている。特に女性は「クリスマスケーキ理論」が両親の世代で言われていたようであるが(調べてみると現代では「年越しそば理論」や「おせち理論」まであるらしい)、やけに上の世代からの「そろそろ結婚じゃないの?」というような圧であったり、周りの「そろそろ結婚しなきゃ」感が余計に年齢を意識せざるを得ないような。


ある程度、自分の意志がはっきりして、ようやく固定概念のほうからは解き放たれつつあるようにも思っていてもどこかで縛られているのは、周りの「空気感」が大きいと思っている。

自分と他人の境界線がきちんとある人ならいいけれど、結婚を選ぶの当たり前な空気はすこし窮屈だ。パートナーがいて多少は考えている立場でも「なんかなあ」と思ってしまうのに、ひとりを楽しんでいる人にすれば「余計なお世話」だろう。

そして「空気感」の助長はSNSが大きい。
SNSでは気軽に友人の近況が知れて、嬉しいこと、楽しいことなど良い面(もしくは悪い面)を目に見える言葉・文章として表すためダイレクトに受け手へ伝わる。
私はこれは1対1で話して受ける情報よりも過剰に伝わってくる気もしていて(周りのウケを狙いしばしば無意識にSNSの言葉は過剰になる傾向があるらしいと谷川嘉浩さんと塩谷舞さんの対談で言っていて、それもあるかもしれないと思った)、それが周りの「結婚ってよいものだ」や「結婚するものだ」の増幅につながって、私の「なんかなあ」が膨らんでいっているようにも思う。(結婚に限らず出産も)

ちなみに友人たちの幸せは心から嬉しいと思っているし、私も幸せな気持ちになる。



とはいえ、こうやってぐちゃぐちゃと言葉を並べたとて、私はわたしである。
この世界に生きる中で、今後もこうやって身近な人の近況と自分の状況を無意識に比べてしまって、「なんかなあ」と思うことだって山ほどある。結婚すれば次は出産、出産すれば家のことや子どもの成長過程、親の介護や自分のキャリアなど、いつまで経っても世間と自分のギャップに苦しむ瞬間があるんだろう。そうなのであれば、この競争から早々に離脱して、「自分は自分である」と軸を持って進むべきなんだろうなと思う。
特に私みたいな”気にしい”な性格の人は。

そう思ったら、何に悩んでたんだったけ?とちょっと心が軽くなった。


多分、世間の波と雰囲気に流されそうな場面は今後もたくさんあると思う。だって「世間一般」と比べたくなって、少数派よりも多数派でいようとしがちだから。
だけども本当の自分の幸せさえわかっていたら、比べる必要はないのかも。

言葉の華やかさや世間の雰囲気と波に飲み込まれないような選択をこの先も重ねていくために、これからも私はすてきな人になれるよう精進したいと思うな。

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