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アウトソースできない父親の役割


男性の育休取得が、最近話になっていますが、
特に所得の高い男性と話していると
「家事って、自分ができなくてもアウトソースすればいいじゃない」
というお話をたまに聞きます。

確かに、お金があれば、家事は父親じゃなくてもできる。
(母親じゃなくてもできる。)

じゃあ、家政婦さんや祖父母にアウトソースできない父親の役割って、
お金を稼ぐ以外になんだろ?と考えてみたところ、
妻目線(私見ですが)からは、以下の3つはいえるんじゃないかと思いました。

(1) 家庭運営および子育ての方針決定
(2) アウトソース先のマネジメント
(3)子どもに背中を見せること、親として子どもに接すること

(上記は「アウトソースできない母親の役割」でもあるけど、以下では周りの多くの家庭の状況に鑑み、アウトソースできない父親の役割として語ります。)

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(1) 家庭運営および子育ての方針決定

夫婦って、共同経営者みたいなものじゃないかと思うんですよね。
子どもができた途端、なんかそうなる。

先に妻が創業して(出産して子育て開始して)、
後から夫が共同経営者として参画してくるイメージ。

アウトソースできるのは、経営者じゃなくてもできる仕事だけだと思います。

よって、 家庭運営および子育ての方針決定は、
夫婦にしかできないことじゃないかなと思います。

「夫が家の話をちゃんと話を聞いてくれない!」
と、妻が不満を持つのは
「経営方針の相談を共同経営者がまともに取り合ってくれない!」
というのととてもよく似ている。

そして、

経営方針を決めるためには、
会社のことをよく知っていないといけないのと同じで、

家庭のことをよく知っていないと、
家庭の方針を相談する先としては、頼りにできないです。

だから「全部家庭運営をだれかに丸投げ」では家庭方針を検討はできなくて、
家庭と関わり、家庭を知り、家庭に思いを持つことが、
アウトソースできない父親の役割として大事なことなんじゃないかなと思います。

(2) アウトソース先のマネジメント

これも会社経営のアナロジーがわかりやすいかと思うんですが、
家事を切り出してアウトソースするっていう作業って
まさに会社で業務を外注するのと同じで、
外注先の選定や、外注先への指示、結果の評価、などなど、
外注先をマネジメントするという仕事が発生します。

これができるのは、夫と妻だけ!!
夫がやらなければまるまる妻の仕事になります。。。。

信用できる家政婦さんにまるッとお任せできると、
マネジメントは楽になりますが、
かなりお金がかかります。

お金をかけない方法として、
いまはキッズラインとか便利なサービスはありますが、
安いサービスほど外注先とのスケジューリングが難しかったりとか、
業務を小分けにすればするほど、マネジメントコストは上がるとか、
お金と手間のジレンマ…。

最悪の場合、家事代行が盗難とかシッターが虐待とかあるって聞きますし、
人にものをお願いするって結構神経使うよなあ、と、思います。

祖父母にアウトソースする場合は、マネジメントに加えて、
お金の関係でないからこそ必要な「人間関係メンテ」も発生しますね。

いろんな家庭の話を聞いていても、
アウトソースマネジメントは妻の仕事であることが多いようですが、
「家事負担はお金で解決すればいいじゃん?」という男性の皆さま、
こうしたコストは結構バカにならないものであるとご認識おきいただければ幸いです。。。

(3)子どもに背中を見せること、親として子どもに接すること

子どもが4歳になって、
お友達の幼児やその親たちと関わるようになって思うのは、
ほんと子どもって親を映すなあ、ということ。

娘が結婚するといっている中身イケメン(4歳)のお友達がいるのですが、
その子をひとりで育てているお父様は、同じく中身イケメンでした。
(お母様は外国に単身赴任中)

娘が1番仲良い女の子は、食いしん坊でマイペースで、でもまわりの気持ちをちゃんと読んで行動する子なんですが、
お母様もコミュ力高いマイペースなグルメさんでした。

子どもって親の生き様をよくみている、
他のどの大人よりも、親の背中をよくみていると思います。

本で読んだ教育テクニックを実践するのもいいけど、
自分がいい大人になることの方が、最近は、
子育てにとってはより大事なんじゃないかと思うレベル。

これは親にしかできない、決してアウトソースできないことかなと思いました。
あと親として愛情注ぐことも、もちろん大事。

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世の中にはシングルマザー、シングルファザーで
立派にお子さんを育てている方もいらっしゃるので、
必ず両親ともいないと子どもが育たないということではないと思うのですが、
両親ともが協力し合うことで生まれるいいことは数え切れない、と、
自分は思います。

「育休取得」に注目が集まってますが、
ぜひ
「育休中に一体何をすべきか」
がもっと語られてほしいと思います。

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