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フリーランスのトラブル処理「弁護士に依頼する時はどうすれば?」時系列整理方法

フリーランスの仕事のトラブルでは、下請法・労基など法律の対象外であることも多々あります。
思わぬトラブルに発展した場合に、当事者同士では話が進まないことがあります。
弁護士に相談するまで揉めることはめったにないと思いますが…
「必要な資料がなく、主張が通らない」といったことの無いように、普段から資料保存の習慣化させておくこともおすすめです。

第3者へ依頼する前に、予め情報整理を行って、概要を説明できるように準備しておきましょう。


時系列の整理手順

1:トラブル発生前の背景

トラブル状況を他者へ理解していただくために必要な情報を準備します。

・トラブル発生のきっかけ
・当事者同士の関係性
・トラブルの前提条件

2:トラブル発生

トラブルが発生した日時・場所・その時の状況を整理します。
チャットやLINEの場合はスクショを保存します。メモなどでもOKですが、相手側との主張が異なる場合がありますので、なるべく両者でやり取りした履歴が残っているとよいです。

3:事実関係を証明する証拠の準備

できるだけ証明できる証拠を準備します。
メールやチャットなどの履歴はスクショなどをし画像保存&印刷しておきます。

・トラブル発生後の関係者証言
・写真や動画などの物的証拠

4:トラブルの進行状況

現在の進行状況や当事者の対応など、どのように展開してきたかを整理します。トラブルの背景や原因を深く理解していただくための資料となります。

メールやチャットなどの履歴は膨大な量になることがあります。正確な情報共有をするために、エクセルなどで時系列をまとめておくことで説明しやすくなります。
弁護士さんへ相談するときは、時間で相談料金がかかりますのでなるべくスムーズに進められるようにしておくとよいです。


資料の用意について

1:電子メールやメッセージのやりとり
業務内容や条件についての内容を保存しておきます。

2:口頭でのやりとり
口頭での内容を可能な限り詳細(日時・場所・話の内容)にメモを取ります。
立会人がいた場合は証人となりますので、証言を取りまとめてもらうこと有効な手段です。

3:成果物
業務による成果物がある場合は、その成果物自体が証拠資料となります。
トラブルの時系列と一緒に説明できる資料を作成します。

4:請求書
支払条件や支払期日、支払方法などを明記しておくことが必要です。明記していない場合、メールなどのやり取りがあればメモを用意しておきます。

5:発注書
※中~大手企業さまからの受託でない場合は発注書のやり取りがないケースが多いです(わたしの経験上)。
依頼内容に関する条件や仕様、スケジュールなどを明記している書類です。発注書がない場合は着手するまでのやり取りを準備しておきます。

6:見積書
依頼を受けてから見積書を作成しますが、トラブルの原因が依頼内容の一部である場合に、各項目ごとに工数・費用を出していなければ明確な説明ができません。できるだけたくさん資料が用意できるように、過去のやり取りを確認しておきます。


弁護士さん検索

はじめて依頼する際はどのような基準で探せばよいのかわかりませんね。
ポータルサイトで掲載されている情報をみて、どんな弁護士さんに依頼をしたいのか・対応してもらえる分野なのか、などを把握しておきましょう。

おすすめサイト【ココなら法律相談】

事例や料金表など細かく掲載をされている事務所もあり、探しやすいポータルサイトです。
お願いしたい弁護士さんが見つかったら、ホームページも見ておきましょう。ポータルサイトでもホームページでも依頼して良さそうだと思えたらお問合せしましょう。

以前、初回相談無料と書かれた事務所へメール送信したことがあります。
LINEでのやり取りをすすめていたので友だち登録したあと、「今回の案件は無料相談にならない」旨の返事がありました。
病院と同じようにセカンドオピニオンもできますので、納得できる弁護士さんへ相談するとよいと思います。


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フリーランスを長くしていると悪い出来事も発生します。その時に対処するのは自分自身なので、泣き寝入りをしないように頑張りましょう!
参考になりましたら幸いです。

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