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【読書】暇と退屈の倫理学

國分功一郎さんの書いた、「暇と退屈の倫理学」を読んだ。

長かった。
長かったので、最初の方は正直覚えていないし、内容をどれだけ理解できたかわからない。
それでも、せっかく読み通したので感想を書こうと思う。

全体の感想を書こうとしたが、うまくまとまらない。印象に残った箇所について、個別に書いていこうと思う。

ハイデッカーの退屈論

ハイデッカーの名前は見たことがある。
哲学者の中では有名な部類ではなかろうか。
著書を読んだことはないが、大学時代に解説書を読んだことがある。
例によって内容は覚えていない。

ハイデッカーは退屈を第一から第三までの三つの形式に分けていた。
読んでいて、なるほどなぁ、と思ったので印象に残っている。

ユクスキュルの環世界

ダニやトカゲは人間とは違う風に世界を認識していて、それぞれの世界を持っている。
客観的な世界があり、その中にダニもトカゲも人間も一緒に存在していると思いがちだが、そんなことはない。
それぞれが別の世界で生きている。その世界を、それぞれの環世界と呼ぶ。

というように私は理解したが、自信はない。
これまた読んでいて、なるほどなぁ、と思ったので印象に残っている。
まあ、もっともな話だと思う。

人間も動物も、単一の環世界でのみ生きているとは限らない。
肉体労働に従事する人の環世界や、プログラマーの環世界など、いろんな環世界がある。
そして、環世界の間をある程度移動することができる。
人間はこの環世界間移動能力が高過ぎるが故に退屈するらしい。
なんのこっちゃ。

人間は考えることを避けようとするが、自分の住む環世界に何者かが“不法侵入“してきて環世界の安定が脅かされると、必要に迫られて考える。らしい。
もっともな話だ。
とても納得した。

待ち構える

本書の結論部分だ。本書の中でも1番好きなところだ。
自分がとりさらわれる瞬間を待ち構える。
本文から引用してみる。

楽しむことを学び、思考の強制を体験することで、人はそれを受け取ることができるようになる。<人間であること>を楽しむことで、<動物になること>を待ち構えることができるようになる。
暇と退屈の倫理学 増補改訂版 367ページより

何を書いているかわからないだろうが、とても味わい深かった。
興味のある人は読んでみてほしい。長いけど。

まとめ

その他にも印象に残っていることはあるが、キリがないので、これくらいにしておこうと思う。
くどいようだが、私は本書の内容を完全には理解していないと思う。
気になる人は本書を読んでみてください。

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