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About deafie - 耳への偏愛

物心ついた私は気を許している人の中で触り心地の良い耳を探し求めていた。 子どもの頃なのでそれは身内の中で耳を探求していた。 柔らかさも形もやはり母の耳がいちばん好みだった。 幼馴染みの耳も好きだった。 恋愛するようになっても必ずといっていいほど、耳の形は先ず気になるところだった。お付き合いした人の仲で完璧な耳の持ち主はひとりだけ居た。 そのくらい、中々完璧なバランスを持ち得た人はいない。 あと思い起こすと1人だけ、私のこの耳への偏愛に理解を示すボディケアを生業にする女性が

    • gamelan

      夜の公園でジョグジャカルタかと錯覚するようなガムラン音楽の中の影絵。子どもたちの喜んでる姿も癒された。

      • 昨日は久々の能楽堂で雅楽に中村恩恵さんの現代のダンスを加えた公演へ。 初めてだった横浜能楽堂のお堂は昔は東京にあって戦火をくぐり抜けたお堂の4つのうちのひとつとのこと。 終盤はまるで夜の屋外で鑑賞しているかのような錯覚を覚えながら死者とのあわいの季節である日本の八月を感じた。

        • 八朔

          今日は父方の福島の祖母の誕生日だ。 月の最初の日が誕生日は覚えやすくて得だなぁと思う。 特に八月一日。 亡くなってもう十年以上経つけれど、整理をしているときに読んだ寝たきりになってからの日記でも昔のまま前向きで可愛い人だったと思う。 歩けなくなっても夢の中でファンタジックに歩いていたそうだ。 彼女の親友のおばあさんもユーモラスで話が面白い人だった。私が何とか前向きなのは彼女の要素なのかもしれない。 福島のあかつきの桃を見るたび思ってるよ。 今朝、玄関の扉の横に来てい

        About deafie - 耳への偏愛

        • 昨日は久々の能楽堂で雅楽に中村恩恵さんの現代のダンスを加えた公演へ。 初めてだった横浜能楽堂のお堂は昔は東京にあって戦火をくぐり抜けたお堂の4つのうちのひとつとのこと。 終盤はまるで夜の屋外で鑑賞しているかのような錯覚を覚えながら死者とのあわいの季節である日本の八月を感じた。

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        記事

          アイスモカブレンド(S)とブリースㇳキャンサー

          コンビニエンスストアのアイスコーヒーにハマると自分でも思わなかった。 チェーン展開のコーヒーショップ、とかくスタバなんてもう何年も利用していない。私には美味しく感じられない、ファンシーなホイップも嫌だ。 そのときその時の住まいの近くで豆屋を探しては豆を買って自分で挽いていれるのが常になっていた。 去年の春からは肝臓を労るためにアルコール摂ることもやめたし、幸運にも近場で美味しい焙じた茶葉をみつけたことをきっかけに貧血気味を治すために朝のコーヒーの習慣もなくなった。止めたあとに

          アイスモカブレンド(S)とブリースㇳキャンサー

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          六二六

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          After the rain ストロベリームーン前夜

          5月20日 三溪園 「花と笙」 念願の宮田まゆみさんの笙を体感できる機会を銀閣寺で花守をしてる珠寳さんの投稿で知り、水星逆行らしく予定との兼ね合いで紆余曲折あったものの予約できた。 横浜にあるけど未だ体験していなかった三溪園の中の今は使われていない古寺の本堂、ロケーションが完璧に感じられた。 今回は三溪園で毎年開催されていたという工藝展の行事の一環だそうで事前に案内状を郵送してくださり、三溪園入場券も同封してくださっていた。 前日は強い雨降りだった。 当日は雨こそは降っ

          After the rain ストロベリームーン前夜

          セロリという野菜は不思議。 幼少時の記憶で生で食べるくらい大好物。 何故か好みが変わり食べられなくなり、 気づけば大好きになっていた。 行きつ戻りつ野菜。 旬の時期がもはやわからないけど、茎はポタージュスープのベースに麻婆豆腐や坦々麺にセロリの葉を刻んで乗せるのが大好き。

          セロリという野菜は不思議。 幼少時の記憶で生で食べるくらい大好物。 何故か好みが変わり食べられなくなり、 気づけば大好きになっていた。 行きつ戻りつ野菜。 旬の時期がもはやわからないけど、茎はポタージュスープのベースに麻婆豆腐や坦々麺にセロリの葉を刻んで乗せるのが大好き。

          Life on Mars? David

          好きなピアニストの1人、Brad Mehldauが新譜の最後この歌のカヴァーを弾いていた。 全てがThe Beatlesのカヴァーのアルバムの筈なのにこの歌だけ何故かDavid Bowieだった。ピアノの音色だけで聴き入ると妙にセンチメンタルさを伴った感覚になる。 急に原曲の彼の声が聴きたくなった。 聴いてみたら、別の惑星で生きているような気がするDavidにただただ会いたくなった。 火星まで旅できちゃうなんて音楽って最高だね。

          Life on Mars? David

          Derek Jarman’s home

          Latest story about the cottage. Has opened up its rooms for creative residencies. The experiences of writers and artists who stayed in Jarman’s home.

          Derek Jarman’s home

          良寛と46年前の11月と窓からの皆既月食

          年末年始の10日間の予定が既に決まり、師走に向けウォームアップ。 そんな中、昨年同様に舞台の見納めするため去年と同じく東京芸術劇場の席を早々と確保した。 今年は泯さんの舞台で見納めすることにした。 とはいえ、良寛の名が公演名に入ってなかったら観に出掛ける予定を作らなかったかもしれない。 良寛和尚の字は母の建てた家の居間に飾ってあり、生活の一部だった時期が少なからずあった。小学生の頃に毛筆で賞状をもらった貴重な経験もあり、周りになかなかいないその字は個性なのか、ましてや無い

          良寛と46年前の11月と窓からの皆既月食

          ミサイルが通過した文化の日の朝に

          今は縁あって太平洋側の海の近くに住みついている。 生まれた新潟という土地の海は太平洋側の明るさと少し違う。 ただ、サーファーも実際は多くいるし、それは単純な雰囲気ではないように感じる。 この国で実際に若者たちが海辺で失踪した時代があった。 ということに尽きると思う。 大人になり、他の海辺へ出掛けるととても開放的な気持ちと明るさを感じた。 土地の潜在的なものは海景には現れるのかもしれない。

          ミサイルが通過した文化の日の朝に

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          木通

          2022年横浜の浜辺のアインシュタイン🐚

          初演は1970年代。 グラス氏もまだ若い青年。実験的な創作に刺激を求めて色んな体験をしていたんだろうと想像する。誰か著名人のお子さんに数学を教えていたと誰かの投稿を読んだ。 そんな中、彼は7:00PMに幕開け、翌朝に終わる舞台を観たことから強く触発されたらしい。 日本で前回公演があったのは約30年前。 今回の演出は平原慎太郎さん。 約20年弱、私自身のお気に入りダンサー。 この大きく自由度の高い恵まれた公演で彼がどの様な演出をするのかとても興味深い。そして、その環境のなかで

          2022年横浜の浜辺のアインシュタイン🐚

          水無月/ 2022

          水無月/ 2022

          Pause. - 音のない土地 -

          私がまだ都心の高層ビルの中で働いていたとき、京都の友人と連休直前にあまり思いつかない温泉地に行こうと突発的に奈良県の陸の孤島、十津川村を訪れたことがある。 車に不慣れで有れば、奈良の市街地から半日要する、難易な山道の運転。 屋根のない風呂から見える満点の惑星たちは歩いて行けると錯覚するほどだった。 翌日、熊野古道に入っていくであろう登山口の近くに車を駐車し、車を降りドアを閉めた瞬間、私の耳は今まで経験したことのない感覚に陥った。 周りに何の音もない。 自分の耳を疑いたくなる

          Pause. - 音のない土地 -