わたしは飛行機がすきだから、
出張からかえってくる家族を空港で待つときは
きまってデッキに行く。
ひととおり飛行機を眺めたあと
ふと真上を見たときの星空には素直な感動、
というよりはすこし恐怖が入り混じった
感動をおぼえた。

(部屋を暗くすると星が見えるはず
iPhone7plusの限界！)

こんなに星が見えたのはひさしぶりで。
あまりにもひろい夜空だった。

いまにも夜空がおりてきて
わたしを吸い込んでしまうかもって思ったし
なぜかこころがぎゅっとした。

もう一度滑走路に目を移す。
第2ターミナルの展望デッキは特別だ。

滑走路の向こう側には海、
海の向こうには千葉のほうの光が
一直線に並んでいる。

左に目をやれば
東京都心の高層ビル、東京タワー、
レインボーブリッジ、スカイツリー、
東京ゲートブリッジ、観覧車まで見える。

等間隔にならんだ滑走路の誘導灯。
離陸する飛行機。
飛行機の小窓から漏れる機内の灯り。

わたしの真上のすこしがんばれば数えられる星は
地上の数えきれない星を
覆ってしまうことができるんじゃないかと思った。

夜空にはだれも敵わない。

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