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ボトルメール

恋人が看護師なのだと言ったら、「看護してもらえるじゃん」と笑われた。冗談だとわかっているのに、笑顔が引きつってしまった。 私が病気であり続ける限り、そういう構図になり得るのだと思い知らされる 私を頼ってくれる人がいて、私はそれに応えようとする。私は、強くて芯のある女 であるので、出来るだけそれに沿った適切な対応をする。それも、全て本当なのだ。嘘じゃない、 フラッシュバックして、泣きそうになる。たすけてと言いたくなる。寄りかかりたくなる。テレビの中のスーパーヒーローは画面か

    • 神様なんかいない/出社。

      「昨日の夜性被害に遭ってしまって」 後輩から連絡が来た つい一昨日、2人で鬱病エピソードで大笑いしたところだったのに 「私性被害マンなんだよね」 「私いじめられマンですね」 「サイテーな世界だね」 「呪ってやりましょうよ」 2人で頓服を適量飲んで、ねむいねと言い合った 「ランドセンさいこーですわ」 「私飲んでるやつ 名前わかんないよ」 「あぁ、それ私も前飲んでましたよ」 私が少女だった頃、言って欲しかった言葉を全て送信した それもほんとは間違いなのかもしれない 怖かっ

      • センセイ、

        久しぶりにnoteにやって来た。 人生で初めて 立ち飲み屋 に行った話をする。 恋人が立ち飲み屋は楽しいぞ と言うので、すぐに感化されて家から徒歩5分くらいの店へ行った。通りかかるたびに行ってみたいとは思っていたが、ついに、という感じである。 上下スウェットで、しかし化粧だけはしっかりして(卑屈な人間であるため化粧をしなければ外に出られない)できるだけ明るい声で、1人です と言った。 狭いカウンターの1番端に案内されて、左隣には赤ら顔の小さいおじいさんがいた。きょろきょろし

        • 唄おうよ

        ボトルメール

          うたがうたえない こんなにくるしい

          うたがうたえない こんなにくるしい

          のぞみ

          めぐりまじり 会わなければ こぼしていた言葉が ただ一人君でなけりゃ 言えなかった言葉が この波のうねりにのって どこまでもゆくでしょう かなしくも美しい星に うまれたぼくら 君が今日も息をする ぼくら 同じ海を泳いでいる この星ののぞみ この海ののぞみを 一身に集めてかがやいている ぴかぴか 「来るべき温もりある日々を」 https://nana-music.com/sounds/05ef8456

          のぞみ

          好きな歌詞のこと

          友人がかいた曲の歌詞 人気の無い坂道の 先の海に用がある 左腕は 波を欠いた様 夕立じゃ足りない 時間はどこで埋めようか 辿り着いてしまった浅瀬でひとり うずくまる背中は静かに冷えていく 私はこの曲が好きです この曲を聴いて以来、日々のなんとも形容しがたい気持ちは「辿り着いてしまった」という感覚なのだと気付いた。 私はこの浅瀬を美しいと思っている。 うずくまりながら見える世界はほんの少し けれどそこでの移り変わりの全てを美しいと思うのだ。 誰も私を連れだしてく

          好きな歌詞のこと

          とっこうやく

          2020.8.16 なつのころも まっかなたいよう しらないきせつ はじまる いつか来る とっておきの夏には 好きなTシャツを着て どこまでもいこうよ 今日よりきれいな空がみえる 真新しい夏の日が あたりまえのなつの陽が きっといつか ぼくらの元に来るから 今はまだそっとしまって https://youtu.be/LVvxHbvJfu0 5日間いっしょに過ごした友達にあこがれて映像撮ってみたくなりました 私たちはこれからもっと自由になれる 知らない季節は何度だって

          とっこうやく

          KAMISAMA

          C Em F C F E Am C F E Am D F D G Dm7 G C Em 人の言葉をお守りにして 私の神様を決めてしまって 変わっていくことになれてしまって 私は誰なのかわからなくなる 固めて沈めた言葉たちが 私をにぶくする 祈って眠っておきて祈って 毎日が祈りだ 今日をどう生きて 明日をどこにみつけるのか つないだ手をぶんとふろう ぼくらの楽園きっと守ろう 恋のうたばかりで気に入らないな 雪解け 流れる水になれたらいいのに 月並みな問い 神様はどこ

          KAMISAMA

          とめどない

          ぼくの血が青かったら 誰とも違う色をしてたなら 秋でも冬でもない季節に 緑白色の夢は心地よく 白い壁をみていた いつまでも 今もまだ蒸し暑い夏の夜 春に生まれて 知らない季節にぼくはまた眠った 流れる藍で絵をかいて きれいながくにいれましょう やさしい記憶になりますように あなたがそっとわすれますように 流れる あい でうたうたって なんにもみえない ぼくは海 ぼくの血が青かったら 誰とも違う色をしてたなら

          とめどない

          いのちのかぞえかた

          Cadd7 Dadd9 D C D7 僕らの爪ほどの星に 考える生き物がいるって ひとつの星ほどの寿命もなく 生まれてはまた死ぬらしい 「かわいいね」 「小賢しいよ」 僕けっこうすきなんだ ねえ 少し話をしない? 彼らの言葉 時の単位 ひとつのからだをずっとつかうんだって ねえ 話をしよう そうだなまずは いのちのはなし 「かわいいね」 「小賢しいよ」

          いのちのかぞえかた

          ひとつぼし

          A6 D C#m Fm D C#m Fm E D C#m E A6 夜の散歩に行きましょう 今はまだきこえなくても 遠くの場所に行きましょう 今はまだみえなくても こぐま座一番星 光あつめて 永遠 みたいだ 今日の月は明るいね 僕のためのろうそくひとつ 僕のための花束抱え たったひとりの夜 灯をともして いけなくてまだ 歌を歌ってる どうか目を開けて 光を集めて 穏やかでいいのに 今日の月は大きいね 零れおちた星屑の数 ただ抱きしめて

          ひとつぼし

          まとまりのない記憶、追憶、メモ

          ゆめのはなし くうそうかがく 悪い夢をみるので 私は世界のことも人間のことも全くわかっていないので、普通 というものさしを持ち合わせていない。しかしながら、得体の知れない子供に安全な場所を提供してくれる大人など、普通はいないのではないかなと思う。私は、恵まれている。 生きてて嬉しいか生きていきたいか、私にはもうなにもわからないけれど、信じていたいものはある。 世界と人間が好きだと言うとあなたは狂っていると返されるので、何を言うのも億劫で あなたの名前は素敵ですねと応

          まとまりのない記憶、追憶、メモ

          わたし

          最近自我を持ちはじめたなとほんとに思う ずーーっと長いこと 揺蕩っていた これからもう少し揺蕩うのか、次第にただ風を受けるだけの存在になるのか 周りの人たちはまだ揺蕩っているのか、最初から止まっているのか 街角のポストのような人達はいつからそうなったのか、いつまでそう在るのか いつか空を見なくなるのか、いつか意識の波の中を泳がなくなるのか

          羊水の中で眠る赤子のように

          もう長いことなにもしていない、二年くらい 生きることしかしていない。 何もしない日々の中でも私はやっとのことで生きているのに、これから本来の生活にもどったときに壊れてしまうんだろうな、みんなにたやすく出来ることで私は壊れてしまうんだろうな ほんの数ヶ月前に書き残した自分の言葉の意味がわからないのだから、人間は孤独で自由だ

          羊水の中で眠る赤子のように

          制服に青い爪

          窓際の一番後ろの席というのは、幸せの象徴だ。 しかしながら、たくさんの背中を見ながら正気でいられるはずもないのである。 ブレザーが覆っているのは血だらけの背中かもしれない。短いスカートで傷だらけの腿を覆っている女の群れ。行間休みに彼女らが連れ立ってトイレに行くのは、その血を拭うためかもしれない。もしくは新たに血を流すためかもしれない。 体操服が似合わなくなってきた彼女たちにむかって、何も知らない可愛い少女がいやだいやだと泣くのだ。懸命に走るスニーカーに人工芝はまとわりつく

          制服に青い爪