今日のnoteは、やや乱暴な言葉遣いで進行する、先に謝っておく。
　なぜって？それは今日、鹿児島で梅雨明け宣言が出されたからだ。

　まもなくやって来る暑い暑い季節…今から戦々恐々＆冷や汗が出る始末。近年幾度か熱中症で倒れて、現場でアイスノンをしながら、アイスを食べる日々だった。熱中症になると、顔が赤くなって、息も上がって、頭がグラグラして、視界は多重露光である。
　夏バテを避けるために、朝に夕飯並みのごはんを食べて、夜に軽いものを食べる生活をしたら、かなり夏の体調はよくなった。

　だがしかし！(駄菓子菓子！って最初に出てきてちょっと楽しい)

そうだ、涼しい場所に行こう

　これまで散々やれ動物園だ！と申し上げてきたけれど、夏本番におすすめしたいのは水族館だ。ドラクエで「いのちだいじに」の選択を今こそ使うべきだ。「ガンガンいこうぜ(動物園へ)」は控えてほしい。

　そこで、最近仕事で行って激推ししたい水族館「鴨川シーワールド」、略して"鴨シー"のPRをしたい。伝えたいことはシンプルに２つ。

海の王様シャチのシャワーを浴びろ！

　鴨シー生まれ、鴨シー育ちのメス４頭のシャチが暮らしている。彼女たちのパフォーマンスが避暑地そのものなのだ。
　季節や彼女たちの体調次第で変更されるのだが、過去を調べると1日あたり４回が平均、最高７回ほどパフォーマンスが行われているようだ。仕事で訪れた時は開始２０〜３０分前にはすでに満席状態！とにかく早めに着席(席取り)が必須だ。それは満席になるからという理由もあるのだが、座って涼しさを味わいたいけど、何より濡れるのは勘弁！と思っている冷静沈着なオトナたちは、４０〜５０分前に最後尾の８列目〜１０列目までの安全地帯を死守しなければならない。そうしないと、立ち見席か、残された避暑地へ連行されるのだ、ジーザス。そして、安全地帯から見下ろしているオトナたちに(…あら、あの方々、これからずぶ濡れになることをご存知ないのね？…)と、なんか知らんけど、マウンティングを取られているような気持ちに苛まれることを覚悟しておけ。
　もし強制的避暑地へ連行されたとしても早まるな。まだ大丈夫だ。始まる前に「例のブツを！」と周囲を巡回中の職員に申告すると、スカイブルーのキュートなシャチのポンチョを渡される。受け取ったら、しっかり賄賂(300円)を渡してくれ。そして、覚悟して頭からすっぽり被れ。

　「おめーら、何ひよってんだ？俺はむしろ避暑地へ行きたい！」と意気揚々と訪れた方は、どうぞ１列目〜７列目までを目掛けてダッシュして席を奪取してほしい！ダッシュすることによって、「自分、濡れにきましたので！」とアピールすることができる。それを見た安全地帯のオトナたちが (…フッ、あの者達はチャレンジャーね…これは見物だわ…)と、なんか知らんけど、ヒーロー現る！的に羨望の眼差しで注目されること間違いない。
　ちなみにわたし的おすすめは３、４列あたりだ。１列目だと大ジャンプをやや見上げる形になるので、もう少し見やすい上のポジションが良いだろう。やや上の席になっても大丈夫だ、安心しろ。７列目までは濡れるんだ、誰しも均等にな。

　鴨シー名物シャチの怒涛の連続大ジャンプは、観客席側のギリギリの淵を目掛けて行われる。大ジャンプ後、大絶叫が会場一帯を覆い尽くす。安全地帯のオトナたちは前列の猛者を上から見て笑うだろう。そんなこと構うな。構ってる暇なんかない！すぐやって来る次の大ジャンプに備えろ！
　そして、ショーの中でトレーナーさんがシャチの上に乗って巡回している時は要注意だ。強烈な「尾ビレ地獄の水圧アタック」をもれなく食らうだろう。避暑地大歓迎の者共、今こそ喜べ！そして、存分に浴びろ！

　４頭の最高のパフォーマンスの後、会場は大感動に包まれる。避暑地の猛者たちはスタンディングオベーションの想いだろう。そして、ゆっくりポンチョを脱ぎ、水の滴るいいオトナになって会場を去るのだ。堂々とな。そして猛者共全員肩を組み、円陣を組んでその勇気を互いに褒め称えよ。
　安全地帯のオトナたちは笑ったことを後悔するほど、猛者の雄姿に恐れ戦くだろう。(あぁ、なんて勇ましい姿…♡)と、ここで誰かの何かしらの恋が着火するかもしれない。そんな時は「…俺と次のショーで一緒にポンチョをかぶりませんか？」と速攻告って鎮火せよ。なんせ真夏だからな、これ以上の気温の上昇を阻止してくれ。頼む。

名物職員の前説を座して聞け！　

　ところで、シャチの最高のパフォーマンスの前に早めに来るといいことがある。始まるギリギリまで、彼の熱くも最高にウェットに飛んだ(水だけに！)注意喚起的独壇演説会が開催されるのだ。
　ここからはわたしが実際に聞いた演説の記憶(とやや脚色したものをMIXした演説)の一部をご紹介しよう。

えぇ、こちらシャチのパフォーマンス会場です。
前列のみなさん、覚悟はよろしいでしょうか？
これから７列目までのお客様に目掛けて、
バケツをひっくり返したような水の固まりが頭上に降り注ぎます。
えぇ、泣いたって遅いんです、今ここでご決断ください。

そこのあなた…濡れる覚悟はおありですか？　
ない方は後列へおまわりいただくか、
市販のポンチョをお買い求めください。
始まってからじゃ遅いんです。

そちらのお客様、こちらのお席は確実に濡れます。
その覚悟があって、こちらに座ってらっしゃるんですよね？
え？そうですよね？

　拡声器を使って、広い会場の行き来をおよそ３０分間繰り返される。毎回言葉のチョイスを絶妙に変え、会場に訪れた誰しもが彼の卓越したスピーチ力に引き込まれるであろう。
　パフォーマンスが終わったあとは、彼の元へ小走りで行き、「今日の演説も最高す」と言って固い握手をしてくれ。それくらい彼の演説の魅力と言ったらない。きっと会場のボルテージを上げて、気温もさらに爆上げしたに違いない。しかし、安心してくれ。パフォーマンスによって、周囲の気温が打ち水した後のごとく下がるだろう。

最高の演説と最高のパフォーマンス。
２つで１つの最強タッグ！

今年の夏は鴨シーでキメろ！！！

*梅雨明け宣言で多少荒れていますが、明日には通常モードになります。