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映画紹介🎬『グッドナイト・ムーン』

キャッチコピーは
「恋愛より、素敵な愛があるー」
子育てを通して2人の母親が心を通わせていく、あたたかなホームドラマ。

この作品の原題は”Stepmom”。1998年公開のアメリカ映画です。原題はシンプルに「継母、義母」。

ヒロインのイザベル(ジュリア・ロバーツ)はNYで活躍する新進気鋭のカメラマン。イザベルはパートナーの弁護士・ルーク(エドハリス)と、離婚したジャッキー(スーザン・サランドン)の間にいる2人の連れ子のStepmomとなるべく奮闘するストーリーなのでタイトルそのまんまなのですが、邦題は「グッドナイト・ムーン」。その意味あいは映画の後半に出てくる幻想的なシーンに隠されているので、観てのお楽しみです!

すれ違う家族の愛情

子供たちは離婚後ルークに引き取られたものの、しょっちゅう実の母ジャッキーと行き来しており、同居はしているものの子供たちからもジャッキーからも疎まれるイザベルは肩身が狭く可哀そうでなりません。大切なクライアントとの約束より子どもたちのお迎えを優先したり、孤軍奮闘の甲斐なく、なにかと空回りの日々。イザベルに嫉妬を隠せないジャッキーもイザベルに嫌味ばかり。はい、当たります。なんでもイザベルのせいにします(笑)2人はすぐに衝突。まだ幼いベンは心を許しているところもあるのですが、反抗期に差し掛かった12歳のアンナには手を焼きます。
そんな態度の裏で、アンナも深く悩み、傷ついていたのです。

「ママへの愛は冷めたの?」と尋ねるアンナには「今も愛しているが、昔の愛とは違う。ママとは一生いい友達だよ」という父親の言葉は理解できません。

そんな、日々のなかで千切れてしまった家族の愛の糸は、ジャッキーのとある告白でまた結ばれていくことになります。

かっこよすぎない?ジュリア・ロバーツ

今回はカメラマンという設定から、ジュリアはちょっとボーイッシュな服装が目立ちます。
サングラスにニット帽、黒のダウンにカーゴパンツ、ごついブーツ。

カメラを構える姿がさまになっています。そして、カメラマンであることが、感動のラストシーンにうまくつながっています。

スーザンサランドンの演技

妬みと自分の秘密の悩みがあるとはいえ、イザベルに当たりすぎ!なジャッキー。

前半はただただ嫌味な婆と化していますが、後半の急展開とをうまく演じわけています。


イザベルが「家族」になるとき

アンナの初恋ドタバタ劇?などを経て、家族に献身的な愛を捧げるイザベルとジャッキー。2人の母はいつしか寄り添うことに。
ルーク、イザベル、ジャッキー、2人の子どもたちがついに家族となるラストシーンにはジンときます。ある種の緊張と覚悟が込められた名シーンです。

音楽も素晴らしい🎶

劇中歌 「Ain’t No Mountain High Enough」~マービン・ゲイ&タミー・テレル

Listen, baby
Ain’t no mountain high
Ain’t no valley low
Ain’t no river wide enough, baby

あのさ
高い山なんてない
ふかい谷なんてない
広い川なんてない

If you need me, call me
No matter where you are
No matter how far (Don’t worry baby)
Just call my name
I’ll be there in a hurry
You don’t have to worry

わたしが必要で、わたしを呼びたかったら
あなたがどこにいても、
あなたがどんなに遠くにいても(気にするな)
わたしの名前を呼んでくれさえすれば
急いであなたの元に行くわ
心配する必要ないわ

このソウルミュージックはもともと恋愛がテーマだけれど、歌詞を追ってみると、母なる歌に聴こえてきそうです。

つづきはU-NEXTで🎶
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